Vol.413 今度のムーンフェイズも秋がテーマ!RK-AY0120A | アスティアのひとりごと

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2023年10月26日に発売されるオリエントスターの新作ムーンフェイズは、またしても田沢湖モデルとなります。

前回(2022田沢湖モデル)は晩秋の夜の湖面をイメージした紫の照りがある「静寂」を感じさせる深みを持つ時計でした。実を言うと欲しくて結構購入を悩んでいた時計です。

 

 

 

 

今回も晩秋の田沢湖という事で、言うなれば同じモデルの色違いという立ち位置でしょうか?

既に2022モデルと並行してこの夕暮れモデルは考えられ、2023年限定モデルとして規定ルートだったのかなと感じます。

 

 

限定350本です。

定価220,000(税込み)

 

<モデル情報>

・オリエントスターメカニカルムーンフェイズ(RK-AY0120A)

・ケース材質:SUS316L

・風防:両球面(SARコーティング)サファイアクリスタル

・ムーブメント:46系F7M65

・精度:日差+15秒〜−5秒
・駆動時間:50時間以上
・振動数:21600振動/h
・石数:22石
・パワーリザーブ表示機能
・月齢機能
・日付表示
・ハック機能付き

・替えメタルバンド付き

 

 

晩秋の夕暮れの湖面の輝きをイメージして白蝶貝にブラウンカラーグラデーション加工して文字盤にしたそうです。

特筆する点はやはり「見た目の斬新さ」になってくると思います。コーヒー豆の照りのようでなかなか珍しい色合いだなと感じます。僕が知る限りでは、このカラーのムーンフェイズは見たことがありません。

 

 

(neelさんのホームページより抜粋)

 

 

同系色のわに革ベルトとの相性も良く、ベゼルもブロンズカラーの加工で、時計全体の統一感を保てており、さらにはF7グレードの裏蓋から覗くローターの縞模様や地板の渦模様、青ネジの装飾の美しさは健在ですし、とてもいい時計に仕上がっていると思います。

 

 

 

が、しかし

 

昨年の田沢湖モデルほどグッとくるものは生まれませんでした。

星も見えない夕方のテーマって、ムーンフェイズにとってはマイナスちゃうん?と初見で感じたからです。

ビッグムーンやブルームーンといった大きくて明るい月を眺めては、人の力では作ることができない凄さと、数百年に一度という悠久の時間の中「一瞬訪れる変化」の尊さ、絶対無二の存在、を思い知る感動を貰っていたので、空がまだ明るい時の月なんて、薄くてかすれておばけかくらげみたいなぼやーっとしていて、凛とした月ではないという失望が僕の中にあるからだと思います(ーー;

 

 

でもこれも考え方ってやつで、

 

 

「秋の夜長」が始まり、降りてくる夜のとばり速さにわずかに抵抗を見せる夕空の中、これから星々が一気に美しくなる”瞬間の尊さ”を表現しているダイアルだと思えばロマンを感じることもできるし、捉え方次第ではとても趣深い風合いを持つ時計に変わるのですよ(*^^*

 

 

2017年に発売されたRK-AMシリーズで十分に完成された素晴らしい時計でありましたが、それに慢心せずテーマを持たせて進化を探求する姿勢は、やはり僕が好きなオリエントスターそのものです(^^

オリエントらしいアグレッシブな発想と試行錯誤を経て前へ出る姿勢が感じられる逸品ですので、このモデルも落胆させることのない素晴らしい時計であることは間違いなかろうと思います。