Vol.391 しばらく使ったRK-HK0002Lスリムデイト | アスティアのひとりごと

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ヤフーブログからの続編としてロレックス、チュードルなど腕時計中心のブログです。またの名を 続・ミルガウス増殖計画

しばらく使ってみたスリムデイト。

 

 

 

 

今では販売終了品となっており、リファービッシュ品でのみ購入が可能になっております。

この時計は中身が46ムーブメントでは2番目の上位機種に当たるF7グレードで精度も優秀ながら、シースルーバックから見える地板の渦模様と、ローターの縞模様、さらに青ネジがあり、機械の美しさはオリエントスターの中でも最高クラスの出来栄えです。

 

 

 

そして、日本のメーカーにある独特の鏡面加工技術である”ザラツ研磨”。スリムデイトのケースにはこの装飾がなされております。

 

なんでもグランドセイコーに多く使われているデザインですが、オリエントスターの時計にも一部存在しております。

見た感じはラグのヘアラインの間に鏡面が施されており、”ひと手間はかかるけど機械のライン作業でできそうじゃないの?”と思っておりました。

 

 

調べてみると違っていました。オリエントホームページでは、職人の手作業によるザラツ研磨だそうです。

セイコーエプソンはグランドセイコーの部品製造・供給をしており、ケースも同様なのでしょうね。ザラツ研磨は高級機のみという印象を持っておりましたが、実際は10万円クラスの時計にも用意ができるのだなという発見がありました。

 

どれだけ下駄をはかせているのかまでは調べませんが、

グランドセイコー高すぎない?

 

という疑念を持ってしまいます。

が、お伝えしたいのは

 

『オリエントスターのアッパーミドルクラスの時計には、手のかかる装飾がされているモデルが多数存在しており、腕時計製造への姿勢が「良いものを低価格で」という理念を体現したものであり、われわれにとってとてもありがたいメーカー』

 

という事です。

 

 

ヘアライン仕上げを使い分けることでまるで刀身のようなシャープな仕上がりにしており、現代風のスマートな時計の印象を持てます。

”近代的”を冠する「コンテンポラリー」モデル群のひとつなのですが、スリムデイトは夜光塗料がなく、暗がりでは時間の確認ができない点、インデックスも針も鏡面加工であるため、複数の照射があるスポットライトの下では乱反射がひどくて秒針が見えないという点、

 

(秒針が消えた!?まるで忍者だ…)

 

もっとデザインが良ければ…。

素晴らしい点とイケてない点がどちらも多いという、評価に困る時計です。

 

 

 

パーツの装飾や性能はさすがはオリエントスターの上位モデルと頷けるポテンシャルです。

ベルトの装着もバックル裏の形状は腕に干渉しないよう考えられたつくりであり、さすがのひと言!

デザインは好みに差があると思うので、このデザインが嫌いでなければ「絶対買い」の時計であると思います。