パチモンの一つが大幅な狂いをしていました。
もともとがっかりが強かった個体だったので、フックにひっかけて半年?一年??
結構な時間何もせずにほったらかしでした。
久々に仕事で着けて朝、時間の調整をし、夕方18時には、一時間も遅れていました。
ん?おかしいな。パワーリザーブそこまで落ちた?
その晩リューズを巻いてデスク放置。
翌朝、4時間遅れ。
じっくり見てみると6時の位置を下にした状態だと、秒針が動かないです。これは困った(余り困ってないけど)。
裏蓋の開閉はオープナーも持っているので簡単に開けられます。
ペルラージュ仕上げやコート・ド・ジュネーブなど、内部の美しさを見せてくれる模様も全くない無機質な中身です。
小ぶりな機械なので、ちゃんと納まるためにスペーサーもあり、機械がぎっしり詰まっているという複雑なメカメカしい中身ではありません(^^;
さて、歩度調整といえばタイムグラファーに載っけてテンプの速さやふり幅などを考慮して細心の調整になるものだと思います。
タイムグラファーなんて持っていません。チャレンジした方たちのブログを見ると、アイフォンのアプリに似たようなものがあるそうです。基本はチクタクという音を拾って、そのリズムを解析するというソフトみたいなので騒がしい場所ではできません。
アイフォンのようにすべての性能が優れていれば、内臓のマイクで十分な効果が得られるのでしょうが、(リンゴ嫌いな僕なので)今ある低スペックスマホでは恐らく難しいでしょう。
となれば、
「 勘!! 」
クールポコのコントみたいです(^^
これに頼って今回歩度調整をしました。
普通の時計であれば、テンプあたりにプラスとマイナスの刻印がありますが、
この時計は刻印が薄くて見えにくいです。
この絞りを緩急針と呼びます。
左右にスライドさせることでテンプのスピードを変化させることができます。
テンプは明らかに動きが変わりました。そして6時位置を下にした状態でも添付の動きが鈍くなったり、止まったりはしなくなりました。理屈はあっていたようです(^^
正確に言うならば24時間放置なのですが、パチモンはパワーリザーブが弱いので、まずは一晩…。うまくいかなければ再度調整して数時間放置を繰り返して、妥協できる域まで続けます。
これでうまくいったら、今度は文字盤が真上を向いた状態など他の姿勢での調整結果を調べます。
勘でどこまでまともに近づけるのか楽しみです。日差1分なんてできた日は、お祭りです。
しかし現実は甘くはなくて…。
毎日調整をしましたが日差でいうと、針が止まってしまう測定不能から、数十分進むというとんでもない誤差を生み出してしまい…。
やっちまったなぁ~!
折角クールポコ画像置きましたので言っとかなきゃ(^^;
という結果となりました。今更持っていても仕方がないので、ベルトなど使えそうな部分のリペア部品として余生を送ってもらいます(^^;
テンプの動きって、洗濯機の渦を見ている時とか、エンジン内部のベルトを回すダイナモみたいでちょっと引き込まれそうだし、ウキウキします。
総評: プロは凄い!勘はマズイ! でした。