昨年の話です。
インボイス制度の税務講習会参加の為出席しましたが、かつて同じ部署に所属していた後輩と久々に会うことができました。
途中休憩があった時に彼の腕元を見たところ見たことがあるセイコーウォッチです。
めんどくさがり屋の彼がいつも身に着けていたのはセイコーアストロンです。ご存知の通りセイコーの高級電波時計なのですが、今日の時計はそれではなかった…。
個性的な文字盤が目を引き、かつては僕も欲しくて安く売ってないかネットショップを探していた時計でしたのですぐにわかりました。
「あれ、プレザージュ持ってたの?」
それは現行品のプレザージュでも高い方のSARXシリーズでした。
SARX075という白文字盤でしたが、ケースサイズは39.3mmと腕にはピッタリな大きさでセイコーウォッチでは高級機です。割引販売しているお店がなく、その値段ゆえに諦めた過去があります。
「高級時計でもないのに知っているんですか!?」
「知っているとも。かっこいい時計だし。欲しくて探したことがあったよ。いい時計を選んだと思うよ!どこ探しても安売りしてなくて、僕は諦めたけどね 笑」
と時計雑談を彼とするとは思いませんでした。
この時計はちょうど1年前購入したそうで、初めての自動巻き時計だそうです。
最近ではメジャーなスイス時計は高すぎるので、最初の一本に恥じない価格帯で国産の有名なメーカーの条件で選んだそうです。
しかし…
「電波時計をする位自分はルーズなので、触る必要がないためパワーリザーブが70時間あるこの時計にしたのに、日差がありすぎてしょっちゅう時間合わせをする羽目になった」
とぼやいています(^^;
彼が知っている情報を教えてくれたのですが、6Rムーブメントのパワーリザーブを無理に伸ばしている悪影響で、6R35は日差バラツキがお粗末になっているという事でした。(さすがは時計好きになっただけあって、素晴らしい情報量でした。多くの発見あり、ためになりました)
もともと6R系の精度は+25sec~-15secですので、数日に1分の誤差が生じる可能性はあるのですが、彼の時計は常に遅れっぱなしという体たらくです。
日本の筆頭時計メーカーでありながら、この10万オーバーの高級時計のどこにお金がかかっているのか?ちょっと見えてこないです(><
それにメーカー保証が1年(メーカー指定のお店で買えば延長がある)という短さも、時計の性能に自信がない証拠でしょう。(我が愛機、オリエントスターは安いモデルでも2年)
売りっぱなしみたいなみっともない真似はよしてくれ。いいところも沢山ありますが、まだまだ世界に通用するメーカーの対応とは言い難い部分も多分にあります。
サイズ、デザインともにプレザージュシリーズは、世界に通用できるセイコーウォッチだと僕は強く感じますので、上位グレードに搭載の6Rムーブメントの刷新と、ムーブメント等の保証期間の延長の必要性を禁じえません。
「手を抜くな。もう少し頑張れ!」とメーカーにはげきを飛ばしたいです。