業務中に母から突然の電話。
何事だろうか!?
当然慌てて事務室を出て廊下で電話に出ます。
「今デパートの近くなんだけどあんたがいつも通っている時計修理のお店ってこの辺だったでしょ?」
いきなりの内容で面喰いましたが、同時に一大事ではないことにも安心できましたので一応そこから近いという点を伝えて事のいきさつを聞きますと…。
「10年前にヨーロッパ旅行で連れていかれたスイスで時計ショップから購入した時計が止まっているので修理をしてほしいの」
との事。多分クオーツで電池交換で済むだろうという事だったので、あえてわかりもしない場所の説明をせず、改めて僕が時計を預かって持っていくということで納得してもらいました。
会社の高齢の上席者もそうでしたが、どの人も年を取ると妙にそのことばかりにこだわってしまい、すぐにしてほしいというので、『年寄りの、待ったなし』と会社で同僚と陰口をたたきながら作業をした記憶があります。
そんな経験から加齢に伴うものなので仕方がない事なのかな…と80が近い親に対しては怒らずに対処しております。(妻は理解できないのか、実の両親に厳しい対応なので、いさめております)
そして僕も加齢真っただ中で、本当に目が悪くなりました。近くの物はもはや眼鏡が不要なのですが、小さいと本当に見えにくく、目標物をかなり明るくしないと判別ができません。
預かった時計は簡単に眼鏡ドライバーで裏蓋を開けられますので確認しますと、クオーツでした。
いつも開けると殺風景だなーと感じます。
しかし沢山部品がなくとも正確な時間が測れるのだから素晴らしい技術だと感心します。
364という電池はSR621に互換があるということで、早速ダイソーでボタン電池を購入。
作業時間は10分ちょっとでできました。
しかしレディース時計のネジは小さくて目が見えにくい僕にはなかなかの苦行でした(^^;
地元の修理工房の大将のところへはしばらく訪れておりませんが、元気にしているかなぁ…。僕と同じで見えにくくなっているだろうし加齢で出てくる諸症状を治すことはできないことを考えると苦労されているのかな…とこの度の作業で感じるところでございました。