皆さん、こんばんは。浜松で社員数50名以下の会社の社員を巻き込み収益構造を良くする月次決算コンサルタントをしています。
経営計画専門の税理士 鈴木です。いつもありがとうございます。
自民党から平成25年度税制改正大綱がでましたね。民主党になって棚上げされた相続税等もいよいよ増税・・・。
と、今回はその件ではなく、会社の利益についてです。
よく会社にお金がない、利益がないのは売上が悪いから、と言われます。
売上を上げないと、売り上げを上げるには・・・。
確かに売り上げは大きな要因です。
ただ、実際はそれだけではありません。
たとえば原価70円で100円で売って100個売ったとします。売上は10,000円、利益は3,000円です。
では売価90円にして120個売ったとします。売上は10,800円、利益は・・・2,400円。
数量は120%、売り上げは108%アップしたのに、利益はなんとマイナス600円です。
同じ3,000円の利益を稼ぐには、・・、90円×150個。13,500円の売り上げを上げないと3,000円の利益になりません。
売上35%アップしても利益は同じです。
こわいですね。売上が上がって喜んでも利益は同じ。管理コストが上がることを考えれば、まだ100円で10,000円売った方が儲かる計算です。
たとえばの話で簡単に書いたため、そんなのわかっていると思った人もいるかもしれませんが、これは多くの中小企業がやっている過ちです。
中小企業は厳しい、利益が出ないとよく言われます。
ただ、数字をよく見て向き合っていくと、
「利益が出ない」のではなく、
「利益が出ないように経営をしている」
ことが本当に多いのです。
一度あなたの会社の「利益の仕組み」を見直してみてくださいね。
稲盛さんの名言で「値決めは経営」とありますが、これはまさに、利益構造を考えての言葉ですね。