―日経新聞 平成21年5月28日朝刊より―
「 横浜・工藤が、46歳という年齢で働き場所を得ていられるのは
直球とカーブの組み合わせという、シンプルな投法に専念してきたからだろう。
むやみに球種を増やすのではなく、直球とカーブを磨き、深めてきた。・・
直球一つでもストライクゾーンに入れたり、5センチはずしたりという操作によって、
いくつもの球種の役割をもたせている。・・・・・
打撃術が進歩した現在、投手がいろいろな球種を持ちたくなるのはわかる。
しかし、どれもが中途半端になっている。
とにかくいろんな球を投げておけばよい、という投球は考えているようにみえて、
実は何の組み立てにもなっておらず、思考を放棄したやり方ともいえる。
工藤や昔の投手のシンプルな投球に学ぶべきだろう。」 (豊田泰光:野球評論家)
あれもこれもで、できた試しがありません。
日産のカルロスゴーンも
「物事は、わかりやすくシンプルに」
と言っていたように記憶しています。
誰が言っていたか忘れましたが、
「戦略とは、やらないことを決めることだ。」
にも通じます。
シンプルイズベスト。
シンプルだから、単純だから奥深い。
確かにそう思います。