「日本的」経営と「日本的」労働者間競争 | 草莽崛起~阿蘇地☆曳人(あそち☆えいと)のブログ

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自虐史観を乗り越えて、「日本」のソ連化を阻止しよう!

a.      「日本的」経営の4つの柱

 
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b.      日本の労働者間競争

 個別企業の「特殊な環境」への適応競争。勝者により多くの資源を配分する欧米型のランキングトーナメント式の競争ではなく、ほとんどの労働者にとって極度な過重負担となるようなノルマを設定し、ここから脱落する部分を排除するという生き残り競争であり、資源は企業内で、つまり生き残った者の間で(年功に応じて)比較的「平等」に配分される。


 しかし、この日本的特殊性の扱いには注意が必要である。この特殊性を日本の非資本主義的または前近代的性格と見て、日本の特殊的資本主義の正常な資本主義ないしは近代的資本主義への移行をもって、事態の改善を図ることはできない


 日本的経営を支える諸要素が前近代的な性格を持っていたり、他国にない特徴を示したりしていることは事実であるが、これらの要素はまさに資本主義のために機能している(いた)のだからである。資本主義にとって役に立っている(いた)からこそ、存続してきたのであり、資本主義が続くのにこれらの要素が払拭されるとしたら、それは、資本主義がこれらに変わる何かを見つけたからであり、それは、労働者にとってはなんら事態の改善を意味しないからである。