来週(11~15日)は国内外で経済統計の発表が相次ぐ。
注目は14日発表の7~9月期の日本の国内総生産(GDP)速報値と、10月の中国の工業生産高や小売売上高。
欧州連合(EU)からの離脱問題でごたついている英国は11日に7~9月期GDPを発表する。13日に米国の消費者物価指数(CPI)、14日にドイツの7~9月期GDPの発表がある。
米上場企業の7~9月期決算発表は終盤。タイソンフーズが12日、ウェイボーが14日、JDドットコムが15日に発表する。
一方、8~11月期決算はアプライドマテリアルズ、エヌビディア、ウォルマートが14日に発表する。
国内企業の4~9月期の決算発表は、太陽誘電(6976)が11日、日産自(7201)が12日、東芝(6502)が13日など。
インドは12日が休場となる。韓国市場は14日、大学入試の関係で取引開始時間を午前9時から午前10時にずらす。
中国は11日、「独身の日」でネット通販が大規模セールを繰り広げる。
ネット通販の巨人、アリババ集団は独身の日以降に香港取引所に上場を申請する見込みと報じられている。
ちなみに中国共産党政権との結びつきが強いとされるアリババの通販サイトは、香港市民には人気がない(笑)
▽国内
7~9月期GDP速報値(14日)
市場予想によると、7~9月期の実質GDPは平均で前期比年率0.8%増の見込み。
4四半期連続のプラス成長となるが、伸び率は4~6月期(1.3%)から鈍化する。
消費増税前の駆け込み需要で個人消費が底堅かった一方、米中貿易摩擦の影響で外需がぱっとしなかったようだ。
▽中国
10月の主要な経済統計(14日)
10月の工業生産高や小売売上高のほか、工場の設備投資やマンション建設など固定資産投資の1~10月分が発表される。
先に発表されたソフトデータをみると、国家統計局の10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比0.5ポイント悪化の49.3。
一方、財新と英IHSマークイットのPMIは0.3ポイント上昇の51.7と、ちぐはぐな印象。米中の通商協議の進展が取り沙汰されるが、中国景気の一足飛びの回復は期待できない。
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