10年以上前になりますが、鹿児島県知覧町にある知覧特攻平和会館を訪れた際に感じたことです。
これから特攻に向かう彼らが、家族や恋人に残した手紙。彼らの平均年齢は21.6歳。書かれている内容は自分のことではなく、母親の健康や恋人の幸せを願う内容が大半でした。
もちろん、心の奥底では「不条理な思い」を抱えていたかもしれません。それでも、家族のために戦地へと向かったのだと思います。
23歳で亡くなった穴澤大尉が婚約者に宛てた手紙には、
「あなたの幸せを願う以外の何物もない」
「でも、もう一度会いたい」
と記されていました。
皆さんが命がけで守った日本という国は、どのように映っているのでしょうか。幸せで、不便のない良い国になったのでしょうか?
損得ばかりが幅を利かせ、相対的貧困率はG7諸国の中で最下位。個人の倫理観は低下し、コンプライアンスやハラスメントで息苦しい社会。
人々は 「我関せず」
どこかで何かを間違えてしまったのではないか、と考える今日この頃です。