「何のために生まれて 何をして生きるの?」

 

アンパンマンの主題歌の一節ですが、年齢を重ねるにつれて、この言葉が心に深く響くようになりました。

子育て中に何気なく口ずさんでいたのに、今では人生そのものを問いかけられているような気がします。

 

「人生は死ぬまでの暇つぶし」——そんな言葉を残したのはパスカルだったでしょうか。

意味を求めること自体が人間の性(さが)であり、意味のなさを受け入れることもまた、人間らしさなのかもしれません。

 

そもそも「何のために」と考えること自体、少しおこがましいのかもしれないとも思います。

数ある生物の中のひとつである人間に、特別な意味があるとは限りません。

それでも、考え、表現できる存在としての自分に、何かしらの意味を見出したい——そう思うのもまた、人という生き物の性質なのだと思います。

 

人は出会い、影響を与え、影響を受け、愛し、憎み、そしてまた誰かの人生に関わっていきます。

その「あいだ」に生きることこそが、人間の営みなのではないでしょうか。

辛いことも、苦しいこともあります。

 

それでも、誰かの言葉が自分を救ってくれたように、

自分の言葉が誰かの背中を押したこともありました。

 

「あなたの一言で気が楽になりました」

「その言葉で転職を決意しました」

 

そんなふうに言っていただけたことが、今でも心に残っています。

 

憎しみも感謝も、すべては人からの言葉です。

作家でも映画監督でもない私ですが、

身近な誰かに、繰り返し、静かに伝えていきたいと思っています。

 

「あなたのおかげで、今日も心地よく生きていくことができました」

 

そんな言葉が、誰かの心に残るなら——

それだけで、生きる意味の一端に触れられる気がします。

 

著書:「住宅営業は家を売るな!」

Amazon

         https://www.amazon.co.jp/dp/490956652X

 

  

楽天ブックス

     https://books.rakuten.co.jp/rb/17107789/?variantId=17107789

 

より好評発売中!