「何のために生まれて 何をして生きるの?」
アンパンマンの主題歌の一節ですが、年齢を重ねるにつれて、この言葉が心に深く響くようになりました。
子育て中に何気なく口ずさんでいたのに、今では人生そのものを問いかけられているような気がします。
「人生は死ぬまでの暇つぶし」——そんな言葉を残したのはパスカルだったでしょうか。
意味を求めること自体が人間の性(さが)であり、意味のなさを受け入れることもまた、人間らしさなのかもしれません。
そもそも「何のために」と考えること自体、少しおこがましいのかもしれないとも思います。
数ある生物の中のひとつである人間に、特別な意味があるとは限りません。
それでも、考え、表現できる存在としての自分に、何かしらの意味を見出したい——そう思うのもまた、人という生き物の性質なのだと思います。
人は出会い、影響を与え、影響を受け、愛し、憎み、そしてまた誰かの人生に関わっていきます。
その「あいだ」に生きることこそが、人間の営みなのではないでしょうか。
辛いことも、苦しいこともあります。
それでも、誰かの言葉が自分を救ってくれたように、
自分の言葉が誰かの背中を押したこともありました。
「あなたの一言で気が楽になりました」
「その言葉で転職を決意しました」
そんなふうに言っていただけたことが、今でも心に残っています。
憎しみも感謝も、すべては人からの言葉です。
作家でも映画監督でもない私ですが、
身近な誰かに、繰り返し、静かに伝えていきたいと思っています。
「あなたのおかげで、今日も心地よく生きていくことができました」
そんな言葉が、誰かの心に残るなら——
それだけで、生きる意味の一端に触れられる気がします。
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