第七回京都・観光文化検定試験2級より
高山寺が所蔵する、猿や蛙などを人間に見立てた絵巻物はどれか
(ア)真言五祖図 (イ)絵因果経 (ウ)両界曼荼羅図 (エ)鳥獣人物戯画
正解は・・
(エ)鳥獣人物戯画です。
この鳥獣人物戯画。
生で見たことがないのですが、とてもおもしろい絵だそうです。
こちらを所蔵している高山寺。茶と大変関係の深い寺院として知られています。
というのも、日本に茶を持ち帰ったのは建仁寺の栄西禅師。
栄西禅師は布教とともに、茶を山に植えるなど茶の栽培も積極的に行っていました。
その禅師を訪ねたのが高山寺の明恵(みょうえ)上人で、
栂ノ尾に茶を植え、後の宇治茶のルーツをつくり、茶の普及に貢献した
有名な方です。
高山寺には「日本最古の茶園」が残されています。
何が言いたいかというと・・・
急須や茶筒によく描かれている絵。
これは・・・!!!
これこそ鳥獣人物戯画!(わたしは何の絵なのか全く知りませんでした。)
何故この絵が茶道具に描かれているのか、その疑問からこの話ははじまりました。
鳥獣人物戯画から茶の歴史、宇治の話にまで繋がっていくのが
興味深く、面白く思えました。
問題を解くより、こうしたことの方が覚えますね。
鳥獣人物戯画=高山寺=明恵=お茶=宇治茶・・
勉強になりました。