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道綱が全部悪く、まひろはなんにも悪くないと思うのですけれど、さわは本当のこと(道綱に拒絶されたこと)は伝えずに、蜻蛉日記の作者と楽屋落ちの話した!仲間外れにしたとオコでした。

まひろはあの日記を読んで恋の切なさ、苦しみを理解していたので、話していない恋の話があるんじゃん!と思った...いや、多分道綱に拒否られたのをまひろに逆噴射したのだと思います。

書くことで己の悲しみを救ったという道綱母の言葉を思い出し、さわに手紙を書くまひろ。
拒絶するさわをみて乙丸でなくても、「もういいじゃん、こんなメンドクセー女」と思ってしまった私。
1回じゃないよ?
何度も自分に手紙書いてくれるのよ? 
時間経ってきたら気持ち落ち着かん?
まひろは何も悪くないって。

という訳でさわは私の中では「ナシ」になりました。

さて浮かないまひろは文字を教えていたたねが訪れてきて、父母が悲田院に行ったきり帰ってこないと言うので一緒に。
そして変わり果てた両親と再会するたねもまた、倒れてしまいます。
ど、どんだけ感染力が強く発症までが早いんだ...。
教えてもらった文字「あめ、かぜ」などを呟きながら亡くなっていくたね。
この小さい女の子の一生は、一体なんだったのだろう、と思わずにはいられません。

かたや中関白家の栄華に少しずつ影が。
隆家は伊周ほどのアホボンでは実はないと思うんですが、
思想もなさそうですよね。
女院(吉田羊)のことも小バカにしてるし。伯母なのに。
一条天皇と定子は恐らく名実ともに夫婦になった描写で美しかったけれど、
定子の実家がなあ...定子は「枕草子」でも有名な「雪のいと高う降りたるをー」が出てきて、清少納言がドヤ顔で御簾を巻き巻きしてたのは微笑ましかったけれど。
清少納言はあの雪で遊んだ日々をずーーーっと覚えてるんだろうなと思わされました。

道隆は疫病が流行っていても「高貴な者はかからん」ですからね。ダミダコリャ。
道兼(ちょっと吹っ切れた?)と道長で現地視察したらそこらもう阿鼻叫喚よ。
看病していたまひろと道長は再会します。
もうさ、道長の顔が、倫子にも明子にも向けない必死な顔なのよ。
お姫様抱っこして夜通し看病なんて、少女漫画かと。
柄本佑さん、少女漫画のカット割りを意識して演じてるんじゃと思わせるくらい横顔、斜めからの顔が美しくて、
例えば町田啓太さんのような「わかりやすい美形」ではないのに、惚れ惚れしちゃいます。