前回は鹿ケ谷の陰謀で成親・西光などの後白河法皇の側近を排除し、
法皇様自らもお連れ参らせる、と息巻いていた清盛が
嫡男で棟梁の重盛の決死の覚悟でもってとりやめたというところでした。

後白河法皇はこれで黙っているはずもありません。

さてさて、重盛さんは本日の回で本当に退場してしまいそうですが、
清盛は何を思うのか…見ていきたいと思います。


重盛さんは病篤く、芳しからずだそうです(←出た!)
何とか重盛の病に障ることは控えてくれと貞能に言われるけど、ふてくされたふうの清盛。
でも盛国は、息子の決死の覚悟が殿に届いていないわけがない…と説明してくれます。
終盤に入ってもチート盛国さんありがとうございます。
最近清盛の考えがさらにわからなくってね…松ケンが悪いって言っているんじゃないんだが。

同じとき、清盛の娘の盛子もまた病篤く臥せっておりました。
盛子は近衛基実に嫁いでおり、その子基通の後見人にて莫大な所領を得てました。
高倉天皇の準母で準三宮(太皇太后・皇太后・皇后に準ずる)でもあった盛子の死は平家にとってきつい。
しかし24歳の若さで亡くなるってさ~夫とは年が離れていたし、微妙にしか年の違わない息子がいるし、
所領を守るために再婚できないし、徳子よりもよっぽど悲惨な人生を送っていると思うのは私だけでしょうか。

さて重盛は、弟たち・息子たちを呼び寄せ、自分が亡きあとの話をします。
宗盛だけはどうにも表情が硬いのが気になりました。
時忠が重盛が病篤い以上、棟梁代行は宗盛だと推しましたが、家人たちに反対されたのがきいているのか?
弟たちは何となく居心地が悪そう、息子たちは素直に哀しそうな表情なのが対象的でした。

そして後白河法皇が「重盛に 基盛それに 清三郎 清四郎みな われらの子なり」という
どうしようもない清盛のへたくそな歌を諳んじてて爆笑した。
確かにあのときも、1人大爆笑でしたなぁ雅仁親王(第17回平家の棟梁より)
そう、なんだかんだいって清盛の弱点は子供であることを彼は気づいていたのです。

そして寝たきりの重盛のところになんと後白河法皇が訪ねます。
し、死は汚れで避けるべきものじゃないの?法皇だからもういいの???

後白河法皇「いつぞやは体を張って止めてくれたそうな。
そちの忠義には、わしもこうべを垂れるほかない。」


重盛「もったいのうございます。」

後白河法皇「今のうちに言いたいことあらば、何でもわしにたくすがよい」

重盛「王家にお仕えする我らの忠義に、断じて二心ございませぬ。
何卒平家の安泰、そして父清盛の国づくり、、、見守っていただけますよう。
さすれば重盛、思い残すことなく、死ねましょう。」


後白河法皇「相わかった。約束しようぞ。」

重盛「ありがとう、、、ござりまする」

後白河法皇「・・・ただし、これに勝ったらのう?」

双六持ってこさせる後白河法皇。

プルプルしてる重盛。何とか起き上がってサイコロを振ってみるものの…。


双六遊びって重盛にとってはプレッシャー以外の何物でもないよね。
清盛と後白河法皇にもてあそばれ続けた一生のようなものなのに…ひどい。

後白河法皇「ほれ、早く良い目を出さぬと、負けてしまうぞ?
平家の安泰は、、、望めぬぞ?」


この何気ない物言いの中のどSっぷりには引いた。怖いよこの人。どんだけ恨んでいるんだ重盛を。

清盛がきて「お戯れが、すぎましょう!」と重盛を抱きしめますが、後白河法皇のセリフは続きます。


後白河法皇「幼いそちがサイを振り、清盛は負けをまぬがれた。
そう、そちの身を守るは。そちじしんしかおらぬ。
母を亡くし、弟を亡くし、父は修羅の道をゆく物の怪。
そちは1人で生まれ、1人で死んで行くのじゃ!」


高笑いしまくりの後白河法皇。もう滋子が死んでストッパーいないのね。
40年も前のすごろく勝負の恨みを今頃はらすなよ。あんときの子供今死にかけてんだぞ。
仮にも出家した身分でここまでのことをするとは思えない…というわけでリアリティはなかったものの、
相変わらずの狂人後白河法皇の演技は素晴らしかったです。
滋子が亡くなった時の笑いには悲しみが伴っていましたが、今回は普通に壊れてる。
見ていてこちらの背筋が凍るようでした。


重盛「はよう、、、死にとうござりまする。」

もう重盛の命はとっくに尽きていたのかもしれません。
父親への孝と法皇への忠のみにて生かされていただけなのかもなぁ。

重盛亡くなりし時の清盛の顔には、くっきりと老いの形相が出ていました。
自らよりも先に子供に死なれるのは、何よりも深い悲しみかと思います。
特に重盛は初めての血のつながった存在なわけですし。

さらに後白河法皇は盛子の所領だけでなく、重盛の知行国も召し上げられる。
そして盛子の義理の子供の基通を権中納言に推挙するという話もスルーされ、
基房の子供の師家が権中納言になり、清盛は福原の海辺をみながら、

ああああああああああ」と壊れます。
おまえも壊れるんかい!と思わずつっこみました。
ここまで見てきている私ですらこれなので、途中参加の人はびびって逃げ出す罠。

ついにキレた清盛、止めた重盛はもういませんし、治承三年の政変へと突入いたします。
高倉天皇に反平家の公卿たちを追放し、親平家で固めて後白河法皇を幽閉します。
そう、武士がこの世の頂に立ちました。
忠盛パパンからの悲願でもありましたが、ありましたが…。

何だろう、このむなしさ。

本当に清盛が叶えたかった望みなんだろうか。
いったい何人の人が死んだのか。殺したのか。

乙前「いかがにござりまするか?
そこからの眺めは、、、」

清盛「遮るものが何もなく、よう見えます」

乙前「もう、お会いすることもござりまするまい。」

清盛「え?」

あっという間に消える乙前。
お前はいくつなんだ。前回で死ぬんじゃなかったのか。

そして徳子とともに行幸にきた東宮を抱っこし、まさに治天の君であることを示します。
東宮があけた障子の穴をひたすらに見つめる清盛。
乙前の言葉がリフレインします。

「いかがにございまするか…
いかがにございまするか…
いかがにございまするか…」



最後ホラーで〆ないでください(涙)


平家の絶頂は今回ですね。しかしこの政変が以仁王の領地まで召し上げ、
彼に挙兵させるきっかけになってしまいましたとさ。
頼朝と政子の間には大姫が生まれたのですね。(この姫も悲劇的だよな~)
時政の懐の深さにはまじぱないですね。
平家の行く先はもう長くないっていうのも、鹿ケ谷の時の反応からみて、というのは
納得できる話ですし、未来人的発想というわけでもありません。

次回…え、仏御前でんの???木村多江さまで???
私「救命病棟24時」の看護婦さん役でまだブレイクする前から注目していた女優さんなんですが、
なんですが、仏御前って確か20歳くらいまでしか生きないはずですけど…。
多江さん確か、アラフォーだった気がしますが…。
あ、でも実際そのくらいの女優さんでも思い浮かぶ人おらんわ。
中の人の年齢は逆転していますけど、来週もみないと。
少なくとも歌う姿は儚さ半端なかったです。

てか膝枕されていたのは祇王ですよね。誰がやるんだろう…?
ここにきて清盛の女性関係の話がでてくると思わなかったなー。
本当に、あとちょっとで終わるのかな?
鹿ケ谷の陰謀のラストからスタート。
西光は斬首されたと成親に重盛が伝えます。
何とか成親の命ばかりはと重盛は清盛に訴えますが、
平治の乱にて裏切り、今もまた裏切った成親に清盛は情けをかけようとはしません(当然か)
しかし重盛は「保元の乱にて信西入道が死罪を復活させたのは、間違いであったと思います」と
微妙に忠正おじさんのお話しにもからめてなんとか死罪⇒流罪に減じさせます。
減じさせます、が…。

食糧を与えず、夏の暑いさなか成親は「餓死」で死亡。
この顔が、ちょうど夕ご飯を食べていたんですが思わず「うっ」となるくらい
汚れてんの。俳優としてはすごいんだろうけど。

西光は斬首、成親は餓死。

清盛「流罪先でのことはわしには関係ない」

どう考えてもあなたです。ほんとうに、ありがとうございました。

この腹黒さ、狡猾さ、いったい初期の「おれは、だれなんだ~~~!」と言っていた人が
どこをどうなるとこうなるというのか。
人間って~(藤原紀香?)そんなに変わらないと思うんですよ。
修羅の道であったとしても、お支えしとうございまする。といっていた重盛ですが、
徐々にやみ始めていきますね。


一方の源氏パート。
政子逃亡にて時政は「どこいって・・・」と言いかけますが、隣に頼朝と藤九郎をみて唖然。
政子を妻としたい!とか言い始めるわけで、八重姫との悲恋を持ち出しどうするのかと問いかける。
しかしこの辺でエンケンさん(時政の中の人)が涙をこぼしているのが、
なぜだかわからないけど不覚にもこちらも泣けて泣けて。

頼朝「あのとき私は、源氏の名を捨てるつもりでした。されど今は違います。
父のように東国の武士の頂点にたち、平家と同じく武門として並び立ちとうございます」
藤九郎「時政どのなら、痩せた大地でもこのように見事な作物が育ちまする。
どうか我が殿の舅として、お支えくださりませ」
時政「世話がやけまするな。。。かように青白い、やせほそったお顔では」

なんかいろいろ頼朝畑呼ばわりされているけど、いいのかそれで。
そんなに政子が好きなのか。

まあこちらは大円団(とりあえず)

さて遮那王のほうも、常盤に挨拶にいきます。
久方ぶりに再会する常盤と弁慶(鬼若)。
いらぬことを吹き込まれた遮那王は、源氏として名を馳せ、平家打倒を企てます。
常盤はかつて父と慕った方をととがめますが、遮那王の決意はかたく、
お別れを言いにきたといって去っていきます。

常盤から「義経」の名をもらって晴れて源義経となる遮那王。
常盤にしてみたら、保元の乱のように天に向かって祈るしかないのでしょうね。
清盛に逆らうなどありえない、さりとて源氏の血を引く武者の義経の生き様を
もはや止め立てすることなどできない…母の苦悩がしのばれます。


そしてそしてそしてついに!
中宮徳子さまご懐妊の兆し!
兆しって月のものがこなくなったってことでいいのかな。
あれ結構でかでかと言われるの恥ずかしいと思うんだけど、それって現代人思考?
「皇子様を!」という清盛はぶれてなくて好きですけどね。
去年みたく「男でも、女でもどちらでもよいではないか」とかいっちゃう某主人公が変すぎる。

かくして皇子様ご誕生。
喜ぶ平家一門の後ろで顔芸している麿伝兵衛・響鬼基房・兼実が面白い。
というかそんなに嫌ならいなきゃいいじゃん(笑)
言仁様(のちの安徳天皇)が生まれ、晴れて東宮の外戚となった清盛。
これって、かつての藤原摂関家のやり方と全くおんなじなのよね。
「生まれよ!生まれよ皇子!」というさ。
源頼政もお祝いをのべ、清盛によって従三位に叙せられます。
この方が、もうすぐ以仁王と組んで平家打倒を企てるとは、鹿ケ谷のときにきっぱり断っていたことを
鑑みても、どうも結びつきません。

ついに次の東宮まで手に入れた清盛は、近臣を喪った後白河法皇に御所を出てもらおうとします。
さすがにこれにまったをかける重盛。
棟梁として、また院の近臣としてそのような父のふるまいを許すわけにはいかぬと。
後から出てきて、武装もせず、それでいて宗盛に言葉も言わずに「どけ」というのは迫力ありましたが、
そのあとの顔はすでに一度倒れた後でもあり、かなりげっそりしていました。

重盛「五位に叙せられてよりこちら、法王様のご恩を受けなかったことなど、一度もございません。
その恩の重さを例えれば、せんりゅうばんりゅう(←?意味わかる人教えてプリーズ)の宝玉よりも重く、
その恩の深さを例えれば、幾重にも染めた紅の色よりも深いでしょう。」

「忠ならんとすれば、孝ならず。孝ならんとほっすれば、忠ならず」


首まで差し出した重盛の覚悟にうたれ、今回は思いとどまる清盛さん。
だがこれが、後白河法皇のつけいるスキであったと不穏当な発言でまとめる頼朝さん。
どうやら来週でお亡くなりになるようですね。重盛さん。
ストッパーいなくなりそうで。。。
宗盛はただのあほの子扱いだしなぁ。
というか、やっぱりこのペースで清盛はいつ身罷られるのか???
注目です。
一言でいえば、平家の暴走と源氏の復活が垣間見れた回でした。

アバンでは前回の「怪しいことこの上ない会談」が繰り広げられてます。
もう平家の専制には我慢の限界であるとみな話し、
瓶子(へいし)が倒れたら、西光はコナゴナーになるまで砕きまくる。
後白河法皇と成親はにやにやしてましたが、それ以外の方若干引いてましたよ。


一方伊豆では、政子に婚礼話が。
「佐殿のこと、捨て置けませぬ」と慈愛めいた発言をする娘っこに対し、
親父のバッチコーンなビンタ炸裂。
いまいちこの時政さんの源氏に対するスタンスがようわかりませぬ。
自分はかまう、娘はだめ、結局佐殿に対して何を思っているのやら???
このままいくと特に意味はなく、ただ単に「平家が怖いから」という理由になりそ~。




京では清盛と仲良しの天台座主明雲を言いがかりをつけて捕縛しリンチ。
源頼政が護送する途中で奪還されるものの、明雲さんだいぶばててました。
その分「強訴じゃ~~~~!!!!」が聴けるかと思いましたが、
毎週毎週では飽きられるかと空気を読んだのか、今日はそのままご退場。
頼政は慌てて平家の面々の前で謝りますが、
清盛はいつも歌会なんかで法皇様との間を取り持ってくれているから…と大事にしません。

この態度が今回のポイントでしたね。
多田行綱は同じ源氏である頼政のところにきて、こちらの企みに誘いますが、
「平家はそれほどもろくない」と言い捨て、仲間に入りませんでした。
これで行綱も確かに後白河法皇たちの計画の脆弱さに気が付いたのでしょう。
武力では平家にはかないません。隙をつかねばならないので、
あまりモタモタしていては、いけないわけです。

もう老人なんだし、いっそ清盛を最初から捕縛しちゃえばいいのにとか思ってましたけどね。
福原に乗り込んでいってさ。
重盛は前例のないことは父に頼らないと…とマジメくんなので、清盛を隔離すれば
平家は結構もろいような気がします。重盛VS宗盛の構図も復活するし。

清盛が明日後白河法皇のもとへ参上する日、行綱の暴露によって計画が露見。
すぐさま成親・西光ともとらえられます。
成親は「ひぃぃぃ」といっているだけでしたが、西光の恨みはまあ強い。

「所詮は、無頼の高平太よ」
「王家の復讐で動いているだけだ」
「どこからきて、どこへいくのかもわからん男の妄執に付き合わされているだけぞ」


最初は笑みを浮かべていた清盛もだんだん切れ始める。
その表情の変化に今回ぞわぞわしました。
松ケンさん、やっぱり演技すごいと思います。
自らの、忘れかけていたトラウマを抉り出され、思わずかけより何回もやくざキック。
坊主が坊主を殴ってるよ~。
西光は信西がもっていた算木を持っていましたが、結局彼は信西にずっといてもらいたかった
だけなのでしょう。
だから彼がいなくなったあと、すべてが壊れてしまった。
後白河法皇に仕えたのも、信西入道の妻朝子に言われたからで、結局は信西入道に従っていただけのようです。


とその間に政子の婚礼の話が挟まれ、雨にうたれた政子は1人頼朝のもとへ走ります。
この袈裟に隠れて思案する杏さんの表情がとても美しく、魅入ってしまいました。
髭切を手に取り、頼朝の前で

「平家の繁栄を指をくわえて眺めておれというのは、このような暮らしをすることであるのか?
ならばなぜ、この太刀をたくされた。
武士の魂を忘れるなということではないのか?」


デマゴーギー政子誕生。

普通に朽ち果てていくことを清盛は望んでいたと思うけどね。
どうみても源氏のこと忘れているみたいだしさ。双六遊びとか福原とか入内とか。
政子が「武士の魂を~」というセリフのあとすぐに、西光をキックしまくる清盛の顔がアップに。
そこにはもう、志ある政を目指す人間の表情ではなく、エゴむきだしの表情でした。
もはや清盛が喪いつつある魂を、やっと頼朝が思い出すのです。
たぶん初めて見せるであろう頼朝の笑顔と政子の笑顔。
2人を見つめてきた藤九郎の微笑みがなんとも爽やかです。

とこんなわけで鹿ケ谷の陰謀はあっさり瓦解し、後白河法皇はさらに窮地へ追い込まれます。
乙前さんが何やら言っていましたが、今回駒を喪ったのが後白河法皇であるので、
次回は清盛が喪う番なのだろう…と思っていたら、
ついに、ついに。

重盛さんのフラグが・・・!!!

血のつながった初めての存在であった重盛を亡くす悲しみを、悲願の安徳天皇を得た後の
清盛がどう演技するのか。
視聴率は相変わらず一桁台だそうですが、最後まで見ますよ~~!!!