2025年も残りわずかとなりました。
今年は公私ともに慌ただしく、気づけば更新も半年ぶりになってしまいました。
温浴業界はいま、年末年始の繁忙期の真っ只中ですね。
施設によっては12/27〜1/4を特別料金(祝日料金)に設定しているところも多く、1月4日頃までは高稼働が続く見込みです。
そんな一年を振り返って、私の中で「大きく認識が変わったこと」があります。
それは、温浴施設における“子ども”の位置づけです。
今年、いちばん認識が変わったこと:子どもという存在
これまでの経験上、子ども向けイベントや集客企画は、費用対効果の面で「大きな成果につながりにくい」と感じていました。
特に滞在型の温浴施設では、子どもが増えることで「高単価の既存客が減るのでは」という声も多く、慎重になる場面が少なくありませんでした。
ただ、今年はその前提が大きく揺らぎました。
背景には少子化もあるのかもしれませんが、最近は食事・娯楽・旅行などの意思決定で“まず子どもの意見を聞く”家庭が明らかに増えたと感じます。
身近でも同じような変化を何度も目にしました。
そこで、子ども(小学生以下)に目を向けた企画を実施してみたところ、数字がはっきりと変わったのです。
子ども施策で見えた“家族来館”の強さ
子ども(小学生以下)は一般的に男女比がほぼ半々です。
また、異性浴場への入浴は条例等で「概ね7歳以上」が制限になるケースが多い一方、最近は7歳未満でも男女別に入浴する親子も増えてきています。
結果として、家族全員で来館し、館内で過ごすパターンが多く見られます。
さらに、子どもは大人が食べているメニューに興味を持ちやすい。
そこで「キッズ・サウナ飯」や、ファミレスでは当たり前になっている「キッズ・ドリンク」などを用意すると、入浴+食事のセット利用が増え、喫食率アップに貢献しました。
もちろん利用は土日祝に集中しがちですが、だからこそ土日祝のレストラン利用が大きく伸びる。
このインパクトは、現場の体感以上に数値としても表れました。
そして「子ども無料」について思うこと
先日、小学1年の孫をスーパー銭湯に連れて行きました。
そこは子どもが無料の施設でした。
イベントではなく、常時無料のようです。
正直に言うと、私はイベントであっても「子ども無料」は基本的に行わない考えです。
理由は単純で、ゼロに何を掛けても答えはゼロだからです。
もちろん、施設ごとに狙いや事情、地域特性はあると思います。
ただ、価値を伝える努力をしながら運営している業界として、「無料」は慎重に扱ってほしい。
今年あらためて、そう感じました。
2026年へ
2026年は、今年得た気づきをさらに深掘りし、より“バージョンアップした思考”で現場に還元していきたいと思います。
年末年始は寒さも厳しくなりますので、みなさんも体調に気をつけて、良い新年をお迎えください。





