(9/8)磐梯高原猪苗代湖マラソン100Kの部完走記(jognoteよりコピペ) | 走るミドリアフロ

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福島県郡山出身/渋谷勤務/2009年秋から走り始めてみた/秋冬はフル、春夏はウルマラ/参戦予定:7/28奥武蔵ウルマラ、9/7猪苗代湖ウルトラ、/ラーメンは飲み物/替え玉、大盛は口癖

【磐梯高原猪苗代湖マラソンのレポ】2度目の100キロマラソン

昨年のこの大会は自分にとっての初ウルトラだったのに、台風で終日嵐の中。

今年も降水確率50%の予報が当日は晴天。日中は30度近くまで気温もあがる。
磐梯山に猪苗代湖、これぞ「うつくしまふくしま」というロケーションを終日楽しめた。
$走る総務のおじさん


25キロ過ぎ約20キロ続く山越えがとにかくしんどい。

このためにオクムに参加したつもりだったけど、一回出たくらいでトレーニングにならず
上りはほぼ歩きに近い状態。
下りは下手に抵抗してブレーキかけずに一気に駆け下りる。
これはオクムで得た経験。急な下りをブレーキかけるほうが筋肉に負担がかかって後半に前太ももにきいてきちゃう気がしたから。
$走る総務のおじさん



40キロを通過。4時間ちょいくらい。

数日前から痛んでいた、右太ももの裏の付け根(けつ)が
この頃から走りながら痛み始める。

45キロ過ぎ。湖南公園あたりで腰の悪い母親と、妹が姪っ子連れて応援してくれる。
ここでケツが痛いから最後まで持たない可能性が高い旨、伝える。

ココでサロメチールを塗りたくる。
そして、いよいよあいつらの出番だ。
MUSASHIのNIとリプレニッシュを注入。
20分くらいすると血の巡りに変化を感じる(コレたぶん気持ちの問題かも)。

筋肉の回復の兆しを感じる。
ただ、右ケツの痛みは治まらない。

もう無理。エイドで飲み物ばっかり補充しててあまり食べてなかったから空腹だったが、多少腹壊してもいいや、とエイド待たずに、

ジャジャーーーーン♪
ロキソニン
(お袋からもらった)
またお世話になっちゃいます。

そこからしばらく耐えて走ると
「痛みの感覚がなくなる」(←正しい表現だと思う)

痛みさえなければイケるきがしてきた。


100キロ折り返しがあるエイド(つまりもっかいここに来る)
で、「おつかれさまですー」と入っていくと、
エイドのお母さんが「あらっ!!風の谷のときも走ってねがったっけがぁ!」と5月の郡山風の谷ウルトラマラソンで折り返しエイドにいたらしく俺のことを覚えていてくれたらしい。
いや、俺を覚えてたわけではなく、ミドリアフロだった(^^;
嬉しかったー。アフロありがとうー。

なぜかこんなことでテンションあがってしまうのだから不思議。

さらにここからフルの人たちや100Kの早い人たちとすれ違いとなる。

すれ違いランナーみんなに声をかける。
ナイスラン、Fight、ガンバッペ!
そうするとなぜか自分もどんどん元気になっていくから。
これは自分でもよくわからないんだけど、、、
ウルトラマラソンの不思議でもあり魅力でもある。

痛みも感じずどんどん元気になっていくが、
さすがに75キロくらいからまた筋肉疲労がたまってくる。
気持ち的にはこのくらいが「折り返し地点」と思うようにしている。

今年のコースは昨年と違って、いったんスタート・ゴールの地点まで戻って
そこからもう一度先ほどの折り返しエイドまで行くコース。
せめて、ゴールが見えないところに再スタート用のエイドがあればいいのに
ゴールの真横で少し休んで、再出発しなきゃいけない。
これもそうかなーと想定してたし、折り返し地点に到達していないといい聞かせてめざせ折り返しエイド!!

国道49号線から上戸の丁字路で右折する際、
ちょっとした起伏があって、それに足をひっかけてしまう。
普段ならおそらくバランス保てたかもしれないが、とっさに筋肉が動く状態ではない。
そのまま転倒。
やべっ、やっちまったか…。

すぐ近くにいた交通整理のボランティアの方が慌てた表情で向かってくる。
た、たぶん、大丈夫だけど、筋肉が起き上がる動きができないのよー
産まれたての子羊のように、ピクピクしながらやっと起き上がる。
膝と肩に擦り傷、手の平で着地したので皮が捲れあがって出血。
とりあえず、走りながら、傷跡を舐めてゴミを吸出す。

すれ違いランナーが時々、ハイタッチを求めてくる。
いやいや、ムリムリ。
血がついちゃうって。

やっと見つけたトイレで手を洗う。

けどさすがに血流がはんぱないので簡単には血は止まらず。
ずっと手の平ナメナメ走る、ちょっと間抜けな絵になってしまった。
(気がついたら血はとまってた)

折り返しエイドに着くと、オカエリ!!と拍手でお母さんたちが盛り上がってくれる。また俺もテンションあがる。
恐るべしアフロパワー。

さぁ、残り17キロちょっと。

気合を入れなおして、お母さんたちにお礼を行って、ゴールを目指す。

残り10キロ。皇居2周分かー。
$走る総務のおじさん
まだのこり距離は考えないことにする。

こういうときは何も考えないほうがいいかも。
と、とても人様に言えないような恥ずかしいことを考えてみる。
たまにその内容に吹き出しそうになる。
やばい、リアルな変態ランナーぢゃねーか。
けど、これが一番時間つぶしにいい。

あっというまに(でもないか)、残り5キロ。
このあたりからゴールのリステル猪苗代が見えるが、
一度真横に移動してからゴールに向かうため、しばらくゴールが近づいてこない。精神的なダメージ大きい。だから、リステルを見ない。
これは去年学んだ。
なんせ、自分、メンタル弱いんで…。
自分を守らなきゃ。

そしていよいよゴールまであと1キロを切る。
最後の上り坂もキツイ。
自分の影がまっすぐ目の前に長く伸びる。
それだけ日が落ちてきていた。
アフロ、変な影だなー。
と、思ったら、ニョキッともうひとつ変な影が横に現れた。

もう一人、クロアフロがいて、抜いて抜かれてしていた。
このままダブルアフロでゴールしたら面白いべなー。

と思ったが、
ずっと沿道で応援してくれた姪っ子二人と一緒にゴールしようと約束していた。
心の中でクロアフロと分かれて(オールスポーツの写真用に)ほかのランナーとゴールがかぶらないように時間差で、

姪っ子二人を両手に抱っこ。
ほらっ、バンザイしてぇ、
と俺の変わりにバンザイ。
そして、ゴール!!

うひょー!! か・い・か・ん
この一瞬のためにがんばったわけで、
ある種のオーガズムだ。

ゴール後、クロアフロと握手。

途中声かけあった見知らぬランナー、駅伝で一緒になった仲間、
次々とゴールしてくる。
人のゴールは実に感動的で、なんどもウルウルしちゃう。
そして、めいっぱい拍手してゴールを祝う。

この大会、ホントは、
100キロは、猪苗代湖から途中、布引高原という風力発電所がある高原まで行って、また猪苗代湖を走ってゴールするというしゃもじ型のコース。
それが震災の影響で道路が修復されていないため、こんな精神的にきつい1.5周コースになっている。
震災から1年半、まだまだ復興に手をつけられていない箇所は山ほどある。

元のコースで大会が開催されるまでの復興を願う。

エイド、交通整理などなど一日中、ヘンタイランナーどものためにこの大会を支えてくださったスタッフの皆さんに感謝の気持ちでいっぱい。
また来年も参加すっかなー。