大府北中学校、後期生徒会の皆さんと
昨年の夏に社協さんを通じて、北中の生徒会さんから
「地域のために何かしたいから『子育て支援サークルあそびのいっぽ』の活動について
話が聞きたいと連絡がありました。
そして、2022年8月30日に北中に行き、あそびのいっぽの活動のこと、
フードドライブについて、ひとり親家庭さんの状況について、話してきました。
私が話した後、前期生徒会の一人ひとりから、質問を受けました。
なかにはドキッとするような質問もあり、
中学生のみなさんの感性に、良い意味で刺激を受けました
私が一番心に刺さった質問は、ある男の子からの質問でした。
「僕は北中で全生徒に寄付の呼びかけをするときに『ひとり親家庭』という言葉をつかいたくない。
この言葉をつかうことで、自分自身が区別してしてしまっているかのような気持ちになるから。
違う言葉で表現したいのですが、どういう言葉がいいかアドバイスください」と質問され、
ドキッとしました。
私は、フードドライブ活動をするにあたり、一般的に使われている言葉として、
聞いた人に伝わるように『ひとり親家庭』という言葉を使っていますが、
実は私も『ひとり親家庭』という言葉をできれば使いたくないとずっと思っていたからです。
でも、使っていた自分が恥ずかしい気持ちになりました
『フードドライブ』という言葉も誤解されたり理解されにくく好きではなくて、
できれば日本語で表現したいとずっと思っています。
当サークルでは、子育て中の生活困窮家庭さんたちを支えているのですが、
中学生の男の子の質問が、自宅に帰ってからも、4か月たった今も、
心に刺さっています。
北中生徒会で何か地域のためにできないかという今回の企画は、
生徒会所属の2年生の女の子Aさんが企画立案者でした。
「大府市民の一人として、地域のために何かすることから始めよう」と思い、
いろいろ調べて『子育て支援サークルあそびのいっぽ』の活動を知ったそうです。
8月に私の話を聞いた後、生徒会でいつどのように集めるか話し合い、
冬休みの1週間前から「子育て世帯支援プロジェクト」と題して
校内放送で案内し、自宅で不要な文房具や学用品、絵本などの寄付を募ってくださいました。
冬休み明けは、昇降口で生徒会のみんなで1週間、毎朝登校時間に立哨し、寄付の声かけをしたそうです。
寒い朝もあったでしょう、本当にありがとう
中学生の子たちが、こんなにも頑張って声かけをしてくれたと聞き、
感動で胸がいっぱいになりました
集まったのは、主に筆記用具などの文房具と本(絵本、児童書など)で、合計重量は18.1キロ
何かしたいと思うことはあっても、実際に行動にうつせる人が、どれだけいるでしょうか。
その一歩を踏み出した北中生徒会さんの実行力と、
その想いに共感してくれた北中の生徒さんたちに、
感謝の気持ちでいっぱいです
今回、ご縁があって北中生徒会さんと繋がれたことに、私は感動しちゃっています
「子育て世帯支援プロジェクト」を中学生が実行するってすごくないですか?
自分たちだって子育てされている対象の年齢なのに(笑)
今回の企画を通じて、多くの中学生の子たちが自分ができることはなんだろうと考え、
小さな一歩を踏み出すきっかけとなってくれたら嬉しいです
一歩を踏み出すのは、すぐじゃなくてももちろんいいし、一人ひとりのタイミングで。
ふとしたときに思い出して、「自分にもできることがある」「今の自分にできることはなんだろう」
と考えられる大人に成長してもらえることを楽しみにしています
北中生徒会の皆さんと話していて、
「未来をこの子たちに賭けてみたい
そのためにも、大人の私たちが今できることをして、
希望溢れる未来になるように、この子たちに繋いでいきたい」と
強く思いました