SIBOになる原因② | あそびゴコロ鍼灸整骨院 公式ブログ

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こんにちは。


あそびゴコロの新村です。


前回に引き続きSIBOになる原因をお伝えしていきます。


⑥炭水化物の消化不良や食べ過ぎ

炭水化物の中には吸収率が悪い糖質があります。

具体的には発酵性のオリゴ糖や乳糖、果糖、ポリオールという糖質で、まとめて【FODMAP(フォドマップ)】といいます。

全てを消化できず残ったものが細菌のエサになり、小腸内で増殖してしまいます。





⑦重金属の蓄積

体に悪影響のあるミネラルは「バイオフィルム」という膜のようなものを形成し、小腸内で増殖している細菌を保護してしまい殺傷することができません。

そのミネラルは鉛、アルミニウム、カドミニウム、有機水銀、ヒ素などの重金属と言われるものです。


⑧急性胃腸炎の後

小腸には心臓のペースメーカーのような役割のある【カハール細胞】と【ビンキュリン蛋白】があります。

これらが腸の蠕動運動をリズミカルにしていますが、ビンキュリン蛋白が何らかの原因で減少すると蠕動運動が低下し腸内細菌が繁殖しやすくなってしまいます。

その何らかの原因が食中毒によるものです。

カンピロバクター菌やサルモネラ菌、病原性大腸菌、赤痢菌など食中毒を起こす菌が小腸内に入ると、CdtBという毒素を腸内に放出します。

人の体はその毒素から守るためにCdtBの抗体を作ります(抗CdtB抗体)。





CdtBはビンキュリン蛋白と構成がとても似ており、抗CdtB抗体がビンキュリン蛋白を攻撃してしまいます。

するとビンキュリン蛋白が減少し腸の蠕動運動が悪くなり、その結果SIBOになりやすくなります。

実際に抗CdtB抗体が多い人はお腹の調子が悪く下痢に悩まされている人が多いとの報告もあります。


⑨大腸のバウヒン弁に障害がある

大腸の始まりの部分に「バウヒン弁」があり、小腸への逆流を防いでくれます。

ここの動きが悪いと大腸の細菌が小腸へ逆流してしまいます。

逆流により小腸が慢性的に炎症を起こしてしまい、最悪の場合がん化するおそれがあると言われています。


⑩胆嚢除去などの機能的な問題

胆嚢内では胆汁という脂質を分解する消化液が貯蔵されており、食べ物が入ってくると十二指腸から分泌されます。

胆嚢で貯蔵されることにより濃度が高く抗菌作用を持つようになります。

しかし胆石や胆嚢炎を起こした際に胆嚢を取り除いた方は胆汁を濃縮することができず、抗菌作用が落ちてしまい小腸の細菌を殺傷できなくなります。





特に気をつけないといけないのが⑥炭水化物の消化不良や食べ過ぎです。

SIBOの方に適さない炭水化物を避けるだけで、腸内環境が整いやすくなります。


次回はそのことについてお伝えしていきます。