【くじゅう連山】2023年 冬山登山に挑戦しませんか。 | 初心者のための登山講座 ~九州編~

初心者のための登山講座 ~九州編~

これから登山を始めたいけど、何から揃えたらいいの?どこから登ればいいの?という疑問の、はじめの一歩をお手伝いするブログです。

どうも晴れガイド安武です。

くじゅうの冬山登山については、過去にも数回ブログを書いてますが,

タイヤチェーンやスタッドレスの検索が毎年多いので2023年バージョンでリメイクします。

 

くじゅう連山は九州と言っても標高1000m以上に位置していますので、長者原付近の気候は青森や秋田の市街地と同等らしいです。

 

私の事務所も標高900m付近にあるので、寒波が到来すると部屋の中がマイナス2度になったりして、水道管も凍結します。

ここ数年は温暖化で深い積雪になることは少ないですが、やっぱり九州とはいえ超寒いです。

 

ということで、まずは気になる登山口までのアクセスについて

 

一番多い質問が・・・

・スタッドレス・タイヤチェーンは必要ですか?

 

→はい。必要です。寒気の入り具合によって日中は融けたりしますが
基本的に登山の集合は早朝です。凍結してなくても日影や橋など、朝は日が当たるまで道路凍結する可能性が高いです。
逆に朝はよかったのに夕方吹雪いて帰れなくなるケースもあります。

 

ここ数年、SNSなどで「タイヤチェーンは不要でした」と書いたコメントをよくみかけますが、確かに凍結しない日も増えてはいますが、必ず寒波は来て周期的に凍結します。たまたま不要だった日にくじゅうへ来られたのだと思います。なのでアンサーとしては、12月から3月はスタッドレスまたはチェーンの装備をお願い致します。とお伝えしています。

 

ちなみに、凍結するエリアは熊本側だと瀬の本より上、福岡側だと九重インターより上になります。頻繁に凍結する場所は長者原から牧ノ戸間。

 

続いて、登山について・・・

 

・どんな装備が必要ですか?

 

→必須の装備は

 

軽アイゼン6本(一般登山道であればチェーンアイゼンでも可)

※くじゅう連山の登山道ではチェーンアイゼンで十分、むしろ岩が出てたりしてたら歩きやすいかもしれません。

 

ロングスパッツ(吹き溜まりなどで雪が登山靴に入るため)

※ゲイターともいいます

 

ニット帽(耳を隠すため)、冬用グローブ、ネックウォーマーなど末端を温めるもの

※グローブは厚手でないと手が痛いです。最近出てる野外用カイロはくじゅう連山でもバッチリ温かいですよ。

 

コンロまたはサーモス(コンロは避難小屋または指定されたエリアでお願いします)

※冬は特に強風の日が多いので、コンロの取り扱いには十分な注意が必要です。

 

などでしょうか。冬のハイドレーションは外部が凍るのでNGです。

 

・どんな服装がいいですか?

 

→冬のくじゅうは超寒いイメージ。実際マイナス5度以下になることも多いです。それに風が吹くと体感はマイナス10度以下になることも。

 

ただ、寒いからといって登山では何枚も重ね着するのはNGです。
冬山は汗をかかないようにすることが大事なんです。

基本は3レイヤー。
肌に密着するベースレイヤーは発汗、速乾性であること。メリノウールなどがおススメです。


中間着は保温できる空間を作り、発汗、速乾性であること。フリースなど。ダウンは発汗性があるものを。


一番外側のアウターは防風、防水性に加えて発汗できること。九州の冬山で晴天の日であれば、3シーズンのレインウェアでも可。

 

パンツについても冬用極厚でなくてもOKです。

気温が低く強風の時は、スパッツ+パンツ+レインで十分です。

※ここでいうスパッツはタイツ・レギンスのことです。

 

登山靴も同様、3シーズン用でOKですが、夏用のローカットはNGです。ある程度防寒ができる、靴底が厚いゴアテックスがベストです。

 

まとめると、やたらと厚着をする必要はありません。

登りは汗をかくので薄着。休憩やランチの時は防寒する。

これをベースに増減すればいいと思います。

あと、末端のグローブは3シーズン用はNGです。

風がある日は手がちぎれるほど痛くなります。

インナーグローブとアウターグローブのセットがベストです。

 

 

・雪山は初めてですが私でも大丈夫でしょうか?

 

→「冬は怖いから登山はお休みです」という方も少なくありません。

初めて冬山に挑戦する方、したい方は、まずはガイド付きのイベントをお勧めします。


アイゼンの付け方や服装調整、雪道の歩き方など冬山の基礎を学ぶことができます。

 

そして、くじゅう連山の雪を楽しめる場所に案内します。

 

また、私がガイドするイベントに関しては、冬用タイヤがない方は、ノーマルタイヤで行ける場所から山荘の車などで送迎も可能です。

 

九州ではなかなか見ることができない樹氷や凍結の御池など、非日常の体験をガイド致します。

 

 

 

以上は、あくまでも天候が安定している時の回答です。 天気図をしっかり把握して、冬は寒気、風速などのチェックも必須となります。

 

3シーズンと違って少し準備や装備がたいへんですが それ以上絶景が待っていますよ。

 

 

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