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明日へのまいにち

写真とイラストにコメントしつつアメブロのお題に挑戦してみます。



それ以来、約1年の時が流れ、夫の仕事の転機が訪れました。夫が現在の職を離れることになり、次の仕事に就く前の貴重な時間を利用して、長年の課題であった墓じまいに取り組む決意をしました。この決断は、家族の歴史と未来を見据えた重要な一歩となりました。

まず最初に、私たちは墓苑を訪れ、管理人の方と面会しました。墓のリフォームについて詳細な相談を行い、新しい墓の形状と色彩について具体的な要望を伝えました。

 形状は現代的な洋式を選び、色は厳かさを象徴する黒に決定しました。幸運にも、墓苑内に私たちの理想に近いデザインの墓があり、それをモデルとして参考にすることで、イメージを具体化することができました。この選択は、伝統と革新のバランスを取る上で重要な意味を持ちました。

契約の手続きにおいては、義母が契約者となり、家族の絆を象徴する重要な役割を担うこととなりました。手続きが完了した後、夫は家族や親族に情報を共有するため、LINEを通じて以下のような詳細な報告を行いました。

「新しい墓の設計が完了しました。標準的な骨壺を12器収納できる十分な容量を確保しています。これにより、私たちの家族の歴史を大切に保存し、将来の世代のためにも余裕を持った設計となっています」

この報告を受け、親族の一人であるMさんの妻、Nさんから質問が寄せられました。

「こんにちは。新しいお墓の計画について、主人が非常に関心を持っています。具体的に、どなたがたがこの新しいお墓に入られる予定なのでしょうか? 家族の絆を考える上で、とても重要な情報だと思います」

この質問に対し、夫は丁寧かつ詳細な回答を用意しました。

「以前にも簡単にお話ししましたが、改めて詳しく説明させていただきます。まず最初に、私たちの家族の礎となった祖父母の遺骨を安置する予定です。その後、親戚の方々も順次お迎えする計画です。ただし、父については別の事情があり、この墓には入りません。父の遺骨は現在、千葉にある別の墓地に安置されています。

また、大叔母家や曾祖母の遺骨も、この新しい墓に移す予定です。これは私たちの家系の広がりと深さを象徴する重要な決定です。

将来的には、希望があれば親戚一同や外戚の方々も、墓の収容能力の範囲内で安置することが可能です。この点については、特に母と私、そして妻が強く希望しています。家族の絆を大切にし、世代を超えて繋がりを維持したいという思いが込められています。」

さらに、夫は墓の計画に関する重要な締め切りについても言及しました。

「お墓の件について、ご意見やご質問がございましたら、今年の10月5日までにLINEでお知らせください。この日付以降では、たとえ重要な事項があっても対応が困難になる可能性が高いです。ご理解とご協力をお願いいたします。家族全員の思いを反映させた墓にしたいと考えていますので、ぜひ皆様のご意見をお聞かせください。」

この説明を受け、Nさんはさらに具体的な質問を投げかけました。

「おはようございます。千葉にあるお父様のお墓について、追加の質問があります。現在、そのお墓はどなたが管理されているのでしょうか? ちょっと気になりました」

夫は簡潔に、しかし重要な情報を含んだ回答をしました。

「父の墓の管理は、腹違いの弟が担当しています。」

Nさんは理解を示し、「はい、わかりました。詳細な説明ありがとうございます。」と返信しました。

しかし、夫はさらに補足説明を加え、家族の複雑な事情について触れました。

「父の遺骨を宮島の新しい墓に併合する予定はありません。これは慎重に検討した上での決定です。

 また、現在の管理者である弟が亡くなった場合、千葉の墓地の規則により、3年後には父の遺骨は総合墓に移されることになります。その後、元の墓は他の方に再利用される予定です。これらの事情を考慮し、現状維持が最善だと判断しました。」

この一連のやり取りを通じて、家族の歴史に潜む複雑な感情と関係性が浮き彫りになりました。

 特に、義父との確執が時を経ても完全には解消されていないことが窺えます。墓じまいという行為が、単なる物理的な整理以上に、家族の過去と向き合い、未来を見据える重要な機会となっていることが感じられます。

 この経験は、家族の絆を再確認し、新たな章を開く契機となるかもしれません。

そんな風に、前向きに捉えていたわたしでしたが……