テレビのお笑い番組には困ったものである。


お笑いの感覚の問題ではない。お笑いをバラエティやコメディ


と呼ぶことが多いが、コメディとは必ずしもお笑いでなく、


シェクスピアの「ベニスの商人」や「夏の夜の夢」等のように、


非現実性や想像を超えた会話のやり取りで緊張の緩和を図る


のが喜劇で、何もお笑いをそこまで質の高いものにすべき


などと求めはしない。また求めたところで、到底無理な話であろう。


ただし公共の電波を使って発信する以上、それぐらいの教養の一端


ぐらいは見せて欲しい。


テレビのお笑い番組が、子供のいじめの遠因になっていることは、


指摘されて久しいが、相変わらず人の欠点を論(あげつら)ったり、


人の失敗をことの外、大層に罵(ののし)ったり、見ていて


辟易してしまう。その場の雰囲気を素早く読み取り、頭の回転が


人より優れた者が、動作が鈍く、口の遅い芸人を


捉まえてまくし立てるやり方は、仲間内の学芸会で済むなら良いが、


電波で一般に流す以上、それなりの配慮が


あってもいいのではないか。吉本興業の島田紳介や浜田雅功など


見ている子供は、必然的に自分はどちらの立場か、


置き換えている。そして言われる人間より、言う側になりたいと思うが、


出来ないで諦めざるを得ない。反発して向上する子は伸びるが、


大抵はそのまま落ち込んでいく子が多い。


 こうなった原因に放送作家の質の低下と、視聴率の曖昧さが


考えられる。今の作家は専門学校を出て、1~2冊原稿を書き、


採用されるとそれ以上の勉強もせず、既刊のマンガや雑誌の


焼き直しで原稿を作ろうとするから作者のオリジナリティに欠け、


マンネリを打破出来ないのだ。おまけにいい加減な視聴率が


輪をかけて、作家、出演者をダメにする。今さらテレビタレントに


頑張れとか、視聴者に信頼される視聴率をなどとエール


は送らないが、放送作家だけでも頑張って欲しい。


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 日本人の死因のトップは長らく脳卒中であったが、


がん(悪性腫瘍)が追い越し、心筋梗塞が14年前から


2位に躍り出た。がんに関しては、最新治療が施され、


若干減少の傾向にあるが、依然と高い死亡率を維持している。


脳卒中が減ったのでなく、半身マヒなどの後遺症を残したまま


存命しているのが現状といえる。


戦後、日本の食生活は急激に欧米化されたが、


日本古来の味噌、漬物、醤油などの保存食品は残され


嗜好されてきた。塩分の多用で脳血管が硬化し、


詰まって破れる。しかし、CTやMRIなどで早期発見し、


早期治療で一命をとりとめることが多くなって


死亡原因の1位という不名誉から外れることとなっているが、


後遺症で悩む人は増えている。


 まだ日本ではリハビリテーションが正しく理解されていない


こともある。マヒになるのはイヤ。カッコ悪い。死んだ方がマシ。等々。


確かに病気と闘うのは辛いが、自分ひとりだけで闘うには限界がある。


周囲の暖かい眼、思いやりがないと余計辛いものだ。


それには、まわりの人間や家族が正しい認識と知識を


身に付けなければ、いつまでたっても改善されない。


内臓系の病気では、薬の服用や注射、食事などの


他人まかせで直ることもあるが、リハビリテーションは


自分の努力の積み重ねである。


日々、目に見えて良くなることはないが、2~3カ月経てば、


以前より動くようになったとか、出来なかったことが


出来る様になった、ということである。


元気な時の自分と比較するから、カッコ悪いので、


歳を重ねて肉体の機能が衰えればこうなるんだ、と理解していれば


落ち込む必要は無い。赤ん坊が歩き始めると、周りは感動を覚えるが


同じことと認識すればよいことである。


喜怒哀楽を正常に維持していれば、大人が歩けるようになっても


感動を覚えるものである。


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 今日から「裁判員制度」が始まる。時期尚早論や


各国で既にやっていることと、賛否が渦巻いているが、


平成12年に司法への民意反映をとの意見を取り入れ、


議論が進められたが、始める前にとやかく言っても始まらない。


良きにつけ悪しきにつけ、世界と比較したがる日本人としては、


世界の趨勢に反することはあまりしたがらないが、裁判員制度が


始まったことが百年後にどう評価されるか楽しみだ。


最初の頃は、仕事はどうするのか、家事が抜けられないといった、


自己都合の反対論が多かったが、煮詰まってくると


法令に無知の素人に量刑まで無理ではないか。といった


義務に対する回避論が増えていった。しかし、政治家も


政治にまったく無知の人間が当選すれば、一夜にして権力を握るのだ。


市民も評議を通して司法の世界を経験するのもいいではないか。


どのような刑事事件を担当するかわからないが、死刑を対象にする


ような凶悪犯罪に遭遇するかも分らない。無責任な言い方をすれば、


この世は何が起るかわからない。常に危険と表裏一体ともいえる。


平凡な生活がいいに決まってるが、天災か事故と思えば、


まだ気が楽である。何より授業料を払わないで、生きた裁判を


体験できるのだから、精一杯学習すればよい。


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 最近のインフルエンザ報道を見ていると、マスコミの混乱ぶりが


よくわかる。これは流行性感冒で、ただの風邪の類である事を、


ことさら恐怖を煽るのに血眼になっている図である。


政治、経済、社会部記者がインフルエンザ情報の取材に駆り出され、


本来の取材が疎かになっている。新型の豚インフルエンザが


メキシコで発生した直後のことで、時期が重なったこともあるが、


冷静に考えてみれば、こんなに大騒ぎすることではない。


それもメキシコのインフルエンザを充分に検証せず、WHOに


頼りきった報道を垂れ流すから、こういう騒ぎになったのだ。


マスコミの一社でも、有識者一人でも冷静な対応を呼びかけた者は


いたのか。厚労省も慌てふためき、大臣を会見に引っ張り出す


始末では何をか言わんやである。状況の判断をすれば、


大臣が会見に出るほどのことではない。官房長で十分である。


これでは大本営発表と同じである


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 民主党代表選挙で、小沢代表の辞任による後任代表に、


鳩山由紀夫前幹事長が選ばれた。世論調査では


岡田克也前副代表が圧倒的支持を得ていたが、


ふたを開けてみるとやはり、鳩山氏に軍杯が上がった。


小沢前代表の操り人形とか傀儡とか言われているが、


イメージだけで政治は出来ない。政党の党首は、様々な考えを


持った集団を統率せなばならないのに、清潔感がある、


悪人面でないなど上っ面だけののイメージで務まるものでない。


いかがわしい世論調査なるものが一人歩きし、世論がさも正しい


ような決め付け方をするが、疑うことをしないのが不思議である。


 新聞社の世論調査は、昔はそう度々お目にかかれなかった。


多額の予算と、多くの人手を要したから、わりと信用も得ていた。


しかし、RDD方式というものが開発されて、コンピュータの


乱数表を使い、それこそ無作為に電話帳から回答者を選び、


電話をかけて表にまとめる。こんな簡易な調査で、


世論なんておかしな話である。地域や階層、男女も年齢も


関係なしである。設問も自社の考えに近づくように作られ、


毎週明けに発表されるが、各新聞社の数値は示し合わしたように


大きな差異は無い。こんな世論に誘導されていて、まともな政治が


出来るわけが無い。


 小沢氏のことを評価すると異端者のような目で見られる。


麻生氏も世論の上下を、口では気にしないと強がっていても、


無視は出来ない。小泉前首相は下がりだすと、何らかのサプライズを


考え出し、アップすべく画策をめぐらしていた。笑止である。


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