過去にツイッターで書き溜めたSSのまとめです。
140文字という制限の中数ツイートに分けたものもありますが字数削りとかで結構雑。改行以外は原文ママ。
サエ受けメインですが、CPバラバラなんで地雷踏みそうな人はブラウザバックお願いします。
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☆サエ滝
ふわっ、と匂いがした。
横を通り過ぎる風が薫る。
思わず振り向くと、綺麗に髪を切り揃えた青年がこっちを振り返って微笑む。
「またね」
彼はそう言っているように見えた。
(あの制服は…氷帝学園?氷帝と言えば次に対戦するところじゃないか。マネージャーか何かだろうか。)
そう思っていた俺は、その数時間後、彼と対戦することとなった。
「また会ったね。」
また、微笑んだ。
☆裕サエ 「名前を呼んで」
「裕太くん。」
そう貴方が呼んでくれるのが嬉しくて。兄貴でさえも苗字呼びなのに。
区別するためだってわかってる。
でも、それでも。
貴方が呼んでくれるその音が、とても心地良いんだ。だから、もう一度。
☆裕サエ
テニスでは兄貴の背中を追い続けてきた。それと同時に、こんな男になりたいと、追ってきた背中がもう一つある。 その人は俺の兄貴を想っていて、兄貴は別の人と付き合っている。兄貴の惚気話を聴くその人は、とても寂しそうで。「兄貴じゃなくて、俺に惚れたらどうですか。」もう、見てられない。
☆赤澤誕ネタ
「「「赤澤(部長)誕生日おめでとー(ございます)!!! 」」」
部室に入ると同時に鳴り響くクラッカー。
俺の誕生日は夏休み中だから、こんな大勢に祝われたことなんてなかった。去年も祝われたが、こんなに人数はいなかった。「お前のお陰だよ。いつもありがとうな、観月!」
今日は素直に抱き着かせてくれた。
2012.08.03 赤澤誕 (古いにも程がある。)
☆サエ木手
「何言ってるんだ、許すわけないだろ。」
予想はしていた。突然訪れて、許してほしいわけではない。ただ、謝りたかっただけで。
「で、その為だけに千葉まで来たの?馬鹿じゃん。」
取り合う気は無いらしい。当然の反応か。だが彼はこれも何かの縁かな、と海へ連れて行ってくれた。
沖縄の海に比べたら澄んでる訳でも魚が多いわけでもない。でも、沈みかけた太陽がが反射する海は綺麗だと思った。
「君のところに比べたら全然だと思うけど、俺たちにとっては1番の海なんだ。ここが俺たちの海。」
少し目を細めて海を見つめる彼の横顔もまた、綺麗だった。
「綺麗ですね。」
海も、横顔も。
「何か感じてくれたなら嬉しいよ。」それ以上は2人とも何も話さなかった。ただ、沈んでいく太陽を見つめていた。
辺りが薄暗くなり始め、飛行機の時間が近づいてきた。それを察したのか「もう行くだろ?」と声を掛けられる。
「途中まで送って行くよ。」
駅までの道のりも、殆ど無言だった。
最後に別れるとき、
「もし気が向いたら、また海でも観にきなよ。今度はテニスも。負けないから。」
そのままじゃあねと振り返って歩いていく。 その背中を見ながら、小さく
「また来ますよ、佐伯クン」
と、独り呟いた。
☆ジロ滝
「お昼寝するのが好きだけど、滝といるのはもっと好き!お天道様みたいにポカポカしてて、俺を見守ってくれてるとこが好き!」
そう言った次の瞬間、俺の膝の上からいびきが聞こえた。
俺もジローといると落ち着くからこうして側にいるんだよ。
寝顔にそっと呟く。
少し、笑ったような気がした。
☆ニオサエ
期末テストも終わって、卒業までの休息となる2月。街はバレンタインで浮かれている。そんな中、俺は仁王と遊園地に遊びに来ていた。
寒い寒いと重装備をしている仁王の隣に並んで園内をゆっくりと歩く。仁王が屋外アトラクションは寒いと乗車拒否、室内のもゆったりとしたものしか乗らなかった。それでも良かったんだ。仁王と一緒にいられるなら。
「なぁ佐伯、」
俺を呼ぶ声。
「好いとぉよ。」
「うん、俺も。」
仁王の手が俺のポケットに入ってきて、彼の冷たい手を握った。
☆ダビサエ
冬。
こたつ。
みかん。
これ定番。
いつもはオジイの家。今日はサエさん家。
サエさんと付き合い始めて初めての冬。何度も来た家だけど、今日は特別。膝枕してくれるって約束。
でもサエさんはこたつでぬくぬくしながらみかん食べてる。どうしたら膝枕してもらえるかな?……そうだ!
ゴソゴソとこたつへ潜る俺。サエさんのとこまで行って、頭だけ出してサエさんの膝を陣取る。よし、これで膝枕完成!
「ダビデ、邪魔。」
☆ダビサエ
「ねえバネ、どうやったら恋人繋ぎ自然に出来ると思う?!」
いや、それ俺に聞かれても…。
「今度ダビデと初デートなんだ!俺先輩だから色々リードした方がいいのかな!?」
「あーでも手慣れてる感あると嫌がるかなあ?!恋人なんてダビデが初めてなのに!!」
俺が答える暇もなく、サエが1人で悩んでいる。何故かは本人が言った通り。
「まぁ手ぇ繋ぐだけであいつは嬉しいだろうから、あんまり気にしなくていいんじゃねーか?」
「でもおおおお」
落ち着けよ…。
そして、答えが出ないまま当日になってしまった。あまりにも心配になってきたので、悪いとは思いつつ尾行することにした。
「ごめんダビデ、待った?」
「ううん、俺も今来たとこ。」
「じゃあ寒いし、もう行こうか。」
サエはそのまま歩いていく。おいおい、手は繋がねーのかよ…
「サエさん、」
お?
「手、寒くない?繋ご。」
「えっ、あっ、うん…!」
なんだ、大丈夫じゃねーか。
俺はこのまま尾行していくのと申し訳ないと思い、素直に家に帰った。
「…ノロケ見にきただけかよ…。」
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滝受けとかサエ攻めとかも多いね…。
いつぞやに書いたものを掘り起こせる限りで今更ながらまとめてみました。
ツイッターでリクエストをもらって書いたものがほとんどです。
漫画と違って作画という作業がいらないからとっても楽チンだね…!
機をみて絵を添えてペーパーとかにできたらと思います。
読んでくださりありがとうございました!