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人はたった一度だけ、もの凄く誰かを好きになれるのかもしれない。
決められた人を。たった一度のたった1人だけを。
村上春樹さんの『国境の南、太陽の西』を読んで(随分前なんだけど)
そう思うことが確信に変わった。

出会って、好きだなって思って、それからずっと。
思い出しはしなくても、自分の心の中で息づいてしまう想い。
その人じゃなくたって、それなりの幸福やそれなりの恋愛は生まれるのよ?
でも、その人の隣にいるとそれが比べモノにならないぐらいなの。
私は今までだって、沢山のことを自分で決めてきたつもり。
ありとあらゆる選択を良い方向に向かっていけるように。
それなのに、たった1人の人を選べない。
決まっているの、っていうか決められているの。
もし、自分で決められるのならきっと彼を選んだりしない。
色んな苦しいものや哀しいものがある彼とは一緒にいられないから。
だけど、私に選択の余地なんてないことを思い知る何かが分かってしまう。
運命、なんて。そんなロマンチックじゃない気がするんだけど。

そのたった1人に出会ったことを蓋することも出来る。一度目はね。
二度目はそうすることが無意味なことだと気づくの。
そんなことをしたって、心の中で息づいた想いには敵わない。

村上春樹さんの本には、たった1人についてこう書いてある。
『僕は君の手を感じることが出来る。
 でもそれとは別に、見ることも感じることも出来ないものが存在するんだ。
 ・・・それはこの僕の中に住んでいる。
 それは僕が自分の力で選んだり、回答をだしたりすることの
 できないものなんだ。』
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今日、渋谷まで面接に行ってみた。
久しぶりの渋谷は高校生の頃と違って、通りすがりの大人達が
ちっとも輝かしくなくそこら辺のどこにでもいるような感じで尊敬の眼差しは消えていた。

そんなことはさておき。
最寄りの駅から渋谷へ行くために、駅のホームで並んでいたときのこと。
おばちゃんが突然、話しかけてきた。
『これ、この急行、あの駅止まるの?』
私は目の前の止まった電車を見つめ、どうなんだろう?と思い、
考えてちゃ電車行ってしまうよ!!と0.02秒で考え、
目の前に並んでいたメガネのリーマン兄さんに思わず答えを求めた。
『ど、どうなんですか?止まるんですか?』
お兄さんは見知らぬ私とおばちゃんにいきなり答えを求められ、
動揺しつつも『急行でも止まります』きちんと、お答えしてくれました。
『そうか!!』と駆け込んで乗ったおばちゃん。
あ、それは各停の電車・・・・・どの駅にも止まるよ!!
私たちがあれ?と思った時には、おばちゃんは行ってしまった。

ごめん、おばちゃん。
そんで知らない人なのに、友達面してごめん。お兄さん。
今しがた息子と私の会話。

息子『ねぇ今日は洗濯する?』
私 『しない』
息子『してほしいんだけど』
私 『なんで?』
息子『私とあなたの間に理由は聞かないはずだが?』(ブラックジャックの漫画の影響大)
私 『ママだから聞く。なんで?』
息子『靴下がない』
私 『あるじゃん』
息子『あるけど。・・・・短いやつがないんだもん』
私 『短いのは寒いから冬は禁止。っていうかジーンズに隠れて見えないからいいじゃん』
息子『いや、そうなんだけどさ。体育があるんだもん、明日』
私 『なら余計にダメじゃん!!むしろハイソックスをお薦めしたいよ!!』
息子『やだかっこわるい、短くなきゃダサイ。今、みんな短いの履いてるよ』
私 『み ん な??』
息子『うん、女の子も』
私 『みんなと同じにするんじゃない!!むしろ、みんなが短いのを履いているなら長いのにしろ』
息子『いやだ』
私 『少数派にいけよ。そんでみんなにお前ら小泉チルドレンか?って言ってやれ』
息子『はぁ?洗うの面倒くさいなら買ってよ、短いの今二足しかない』
私 『別にいいよ』
息子『ホント?いいの?今日?』
私 『今日は無理だな。だって寒いもん、耳ちぎれてるもん』
息子『ママの耳、ちぎれてないよ』
私 『誰も物理的なことなんて言ってないよ。ねぇあんた、学校でう◯こする?』
息子『うん、たまに。一年に一回ぐらいするかな。うまくいけばしないときもある』
私 『うまくいくとき?  ってどんなとき?』
息子『朝からすればうまくいってるでしょ』
私 『そりゃうまくいってんな』
息子『うん、あとスカしっぺの仕方も覚えた』
私 『へぇーどうやんの?』
息子『うんとねぇ、あ!!、ねぇ、短い靴下洗ってくれんの?』
私 『自分で洗え』
息子『あーそっかぁ、自分で洗えばいいのか!!うん、そうする!!』

親子の見え隠れする壮大な駆け引きをご覧頂けたでしょうか。


またそのあと、息子は何を思ったか
『ママはSでしょ。じゃぁパパはM?』
『いや、パパもSだよ。そんでSの両親だから息子はMになる』
『パパは絶対にMだよ。だって強いママに怒られても平気じゃん』
もちろん、このSとMはサディステック・マゾヒズムを指しております。
そして息子はSな女とは結婚したくないそうです。
ママみたいな人は嫌だそうです。