
バタバタと日常を走っているうちに、
いつの間にか8月も下旬になろうとしている。
なんとか8月の忙しさを乗り越えると9月はそこまで来てしまって、
呆然と高くなる空を見送ってしまう。
9月を無事に過ごすと、私はまたひとつ年を重ねることが出来る。
今年の9月は、10年という節目になる。
もう10年なのか、まだ10年なのか、分からない。
ただ毎年、9月を乗り越えて私の誕生日になると、
私は良い日々を送って来れたのだろうか、と自分の背中を見ようとする。
実際、背中なんて見ようとしても見えない。
だから、9月に死んでしまった幼なじみに訊くことにしている。
10年は言葉で言う程、長いわけじゃない。
けれども、短くはないってことも感じている。
あのとき私は、どうすれば良かったのだろうか。
それすら、いつまで経っても何も答えは出ないし、納得すら出来ていない。
そんな答えのないものをいくら考えても、
私の幼なじみは戻らないし、抱きしめることも叶わない。
10年経ってみて、やっぱり、一目でいいから会いたい気持ちは消えないのだから、
きっと私の人生が終わるまで思い続けていくんだろうな。
時々、泣きたくなるほど懐かしくて仕方がないけれど、
私は彼女の分まで幸せになるんだって決めたのだから、
グズグズ泣いたりしないってことにする。
グズグズ泣いて、哀しみに暮れないことにする。
あれから、私の10年はどうだった? ナオ。
真っ直ぐには来れなかったけれど、
それでも、時にはあなたを思い出して私は生きています。
