順調に回復していき、点滴棒を引きながら、廊下や部屋を動き回っていました。

元気になってくると段々と暇を持て余し気味に…

 

食事はようやく三分粥に移行。

このあと、五分粥、全粥と続き、ようやく白米になるとのことですが、おかずは通常食なので、何故そこまでお粥にこだわるのか分かりません…

どうしてだ栄養科のスタッフさん…

(そんなにお粥が好きじゃ無い私)

 

病院の食事は薄味と聞いていたので、ふりかけなどを持参しましたが、こんなにお粥が出るなら「ごはんですよ」とかにすれば良かったです。

消化器系での入院のリサーチ不足です。

 

それでも固形物が食べられることに喜び!

さつまいもの煮付けが出たのですが、美味しくて噛みしめました!

 

そんなこんなで世間は金曜の夜。

個室なので消灯時間は自由。

ボーッと金ローの映画「タイタニック(後編)」を見ていたところ、何か下腹部に違和感…膀胱あたりが…痛い??…

 

まだ栄養点滴もしていたので水分摂取量が多く、一日に十数回、トイレに行っていたのですが、それまで一度もそんな不快感は感じたことがありませんでした。

 

尿意を感じると尿道あたりがキューっと痛み、トイレでは排尿痛。

2度ほど、それを繰り返し、ジャックやローズと共に沈むタイタニックを横目に私の気持ちも恐怖で沈む…

 

何? 何でこんなに痛む?!

手術の後遺症?!

尿道カテーテルを抜いたのはだいぶ前だし…

 

映画が終わっても、更にもう一度、排尿痛があったので、意を決してナースコール。

看護師さんに症状を訴えると「膀胱炎かも?」と。

既に真夜中でしたので、明日朝、検査しましょうと言われ、折角ここまで順調に治ってきたのに新たな試練なのか…とガックリ。

 

翌朝、まだ排尿痛があったので、尿を検査に出した後も不安が残りましたが、不思議なことにその後、まったく何でも無かったかのように痛みが治まってしまいました。

 

検査で炎症が見られるという結果が出て、昼から抗生剤を処方されたのですが、結局、それ以降、何も症状は現れませんでした。

 

術後で抵抗力が弱くなったところに普段なら何でも無い細菌が感染したのだろう、とのこと。思ったより体は手術のダメージを受けているのだなと自覚した事件でした。

術後4日目。

血液検査とレントゲンも良好とのことで、この日の夜から「重湯」の食事がスタートすると告げられました。

加えて、スタッフさんの介助で洗髪もできて、本当に生き返った気がします。

 

その間、結構キツかったのは、部屋が乾燥しているせいか、1回むせたら癖になってしまい、その後むせて咳が出る度に傷口の激痛に七転八倒!

とにかく少しずつでも水分を取ってむせるのを防ぐことしかできず、咳におびえる日々でした。

 

さて夜、いよいよ入院して初の配膳!

期待に胸を膨らませ、ベッドにテーブルをセッティングして万全のスタンバイ。

しかし届いた食事は…

汁、汁、汁…

しかもコーヒーが2つ?と思ったら、甘い紅茶とグレープジュース。

 

 

そうか、重湯って、お粥の上澄みか…と今更認識…

でもパンプキンスープが美味しかったです。

早く固形のものが食べたい…と強く思いました…

腹腔鏡手術で腹に5箇所も穴が開いていて、あと2箇所開けば立派な北斗神拳の伝承者です。

 

手術翌日、かなり寝不足状態ですが、やっと静かな部屋に移され、気持ちが落ち着きました。

頭はボーッとしていますが、術後のレントゲン撮影が必要とのこと。

数歩は点滴棒に捕まりながら歩けたものの、1Fのレントゲン室に自力で行くことは不安だったので、看護実習生さんに車いすを押してもらいながら向かいました。

 

尿道カテーテル、ドレーン、点滴、肛門に栓…色々な管に繋がれ、頭もふらふら…

 

午前はそのままベッドに戻り、うつらうつらと休息。

 

しかし午後になると少し頭がスッキリしてきて、点滴棒を押しながら、廊下を往復するまでに回復しました。尿道カテーテルも取っていただき、自分でトイレにも行けます。

 

手術経験者の友人からは、術後2日目がピークであとはドンドン、楽になるよと言われていた通り、目に見えて体が動かせるようになっていきました。

 

翌日には一人で1Fのコンビニまで降りて、飲み物とおむつ系を購入。

 

点滴の痛み止めが切れると「ヤクを…ヤクをくれ…」みたいになりますが、耐えられないほどの痛みでは無いので、何とか気を紛らわしながら過ごしていました。

術後レポートの途中ですが、この入院中、あって良かったグッズを。
ネットで検索しますと色々出てきて、私もそれを参考に事前準備しましたが、それに加えて、このコロナ禍で、同じように入院した知り合いからのアドバイスで持参したものも。

・頭拭き手袋:楽天などで買えます。水を使わないシャンプーより手袋で地肌をマッサージできるので、スッキリ感が高いと思います。

・ショール:パーカーも持参しましたが私は24時間点滴が数日間続いたので袖が通せず、ショールを肩にかけたりして冷えを凌ぎました。

・ストローキャップ:500mlペットボトル用ストローキャップ。これで体が起こさなくても水分補給できました。

・洗濯バサミ:なんでも挟む!小さいものも干せる!

・S字フック:なんでも引っける!

・ネックピロー:ビーズクッションのネックピロー。かさばりますが、これでテレビを見る時、本を読む時、寝返りしづらい時に足に挟んだりと大活躍。

・歯ブラシたて:個室だから置けたのですが、しまったりする手間が省けて楽です。

・使い捨てミニ紙コップ(歯磨き用):コロナ禍なのでスポンジ持っていって洗うより使い捨てたほうが衛生的です。

・無印のフック付きトラベルポーチ:入院が決まった時に友人が送ってくれました。これが万能でフックがついているのでそのままベッドの柵に引っ掛けて使えました。

・前開きエアリズム:ユニクロのエアリズムです。通販で購入。入院中、何度も撮ったレントゲン時も楽でした。

手術後、ICUに運ばれました。

ここが正直一番辛い時間でした。

 

麻酔が効いているので痛みはさほど無いのですが、とにかくICU自体の騒音が私にとって非常に苦痛。

機械がずーっと鳴りっぱなし、医師や看護師が行き交い、他の患者さんの対応のため、大きな声でやりとり。

横と向かいに年配の男性患者さんがいらっしゃったのですが、そのお二人が始終、痰を吐きたいのか咳と唸り声のドルビーサウンド。

その割には横の男性患者さんはご家族と携帯メールでやり取りしているらしく、着信音の風鈴の音が何回も「リリリーン、リリリーン」と涼やかに鳴り響きます苦笑。

 

眠ってしまいたいと思い、看護師さんに点滴で眠剤を入れてもらいましたが全く効かず。もっと強めのものを入れて欲しいとお願いしたところ「これで効かなかったら、この上のものはない」と言われた点滴でも眠れず。

 

明け方近くになってようやくウトウトできたころに「部屋、移動します〜」と言われ、ようやく個室に戻ってきました。

 

この静寂よ!!