頭でも冷やそうか?
フランスは大統領マクロンさんの判断が間違って国民議会を解散、選挙に打って出たのはいいが極右中心の国民連合が躍進、しかし決選投票で反極右勢力が結集し、マクロンさんの政治は維持される見通しだが、国民の中に極右に傾く人たちが急増していることが分かった。
イギリスは首相スナクさんや前首相ジョンソンさんの保守党が大敗し14年ぶりに労働党が帰り咲いた。
さらにもう一つイランの大統領選・決選投票で改革派のマスード・ペゼシュキアンさんが保守強硬派のジャリリさんを破って当選。この国は大統領の上にさらに大きな権力を握った聖職者であり最高指導者のハメネイさんがおり、大統領の権限にも限界があるが、外観以上に民主制度は進んでいるのだろう。選挙でハメネイさんの意にそぐわないペゼシュキアンさんが選ばれた。このことは核開発をめぐるアメリカやヨーロッパ、西側の国々の反発で経済制裁を受け、国民生活は窮乏状態、その不満を改革派への一票で示したということだ。
フランスは移民政策で純フランス国民の仕事を奪っている。しかもウクライナへの積極支援でフランス経済は行き詰っている。その不満が、ネオフランス主義ともいうべき極右政党へ流れているということだ。
こうした流れの先にあるのがアメリカの大統領選だろう。トランプさんの考え方は何事においても「アメリカンファースト」。移民や不法入国者にアメリカ人の仕事を奪われ、他の国の援助や同盟の名のもとに「アメリカの金で扶けてやっている。アメリカの損になる扶けは必要なく、逆にこれまで扶けてやったのだから、金融やモノづくりをアメリカ国内に持って来い。さもなくば輸入関税の大幅アップや課徴金でアメリカの市場から追い出す」。
そのトランプさんがバイデンさんより人気があり、今、選挙があればトランプさんが返り咲くとも言われている。
世界の政治の振り子が経済と国民生活の窮乏で大きく右(イギリスは左だが国民生活の窮乏で自国第一主義へ)へブレ始めている。
こんな中で円安の進行、世界一と言われる財政赤字、そのために窮乏する国民生活再建が進まない、進めない日本。政治の振り子はどう振れていくのだろうか。
岸田さん、自民党内をまとめきれず、国民を安心させられず。ために解散総選挙せざるを得ない状況になりつつあるんだけど、どうされるのかね。