帰宅して、急いでテレビを点けると、矢野が一塁線を破るヒットで秋山が余裕の格好でホームベースをかけぬけるところだった。
「エッエッエッ、1回裏に早くも村上からカープ1点先取???」
実は、午後から大阪・阿倍野の月一眼科。午後は4時からの診察(三時半受付)。いつも、何が何でも一番の検査、診察を目指しており、今日も余裕の1番。検査3時40分から、先生の診察も4時少し前から、さらに隣りの薬局で目薬を処方していただいて急ぎわが家を目指すのだが、どんなに急いでも最寄りの駅に着くのが5時過ぎ。
駅前に預けた車で家に、急いで5時半、6時からのカープのゲームを観られるのだが、同伴の家内、ショッピングセンターで買い物をしたいと言う。
我が“オカーサン”には逆らえません。
「ハイなんとか急いでいただきまして、お帰りを早くしていただきませんですか」
「わかりました」
ホントホント、10数分で終わり、
「さあ帰りましょ」
「いえ、オトーサンの部屋にクール扇欲しいといってたでしょ。隣のホームセンターの家電売り場へいきましょう。オトーサンの好きな会社のクール扇、たくさん売ってるでしょ。こんな猛暑だから古いクーラーに扇風機では熱中症になります。クーラー買い替えましょと言っても、要らない、珍しがり屋だから我が家で初のクール扇がいいと言い張るんだから、とにかくクール扇買って帰りましょ」
「いや、今日はやめとく、まだ熱中症なんかならへん。今はクール扇いらん。カープのゲームが始まってる、心配や」
「苦手の村上相手、もう敗けるの見たくないでしょ」
「何ちゅうことを……敗けるときまって~へん。今日は勝つ、帰る、クール扇今日は欲しくない。帰る。オカーサン、オネガイシマ~ス」
で、急ぎ帰ってテレビを点けたら冒頭のような展開でした。
そして、大逆転、勝ちましたカープ、でも、そっといいますと、隣の部屋はエアコンが入っていて、オカーサン、先ほど、偵察に来まして
「暑いでしょ」
「いや、暑くない」
ほんとはアツイ、もう書くのやめます!