旭ポンズと東大阪のMOBIOへ | 明日通信

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あすへ...

 朝10時前、八尾の南太子堂にある「旭ポンズ」で知られる㈱旭食品へ。鍋モノに欠かせない天下一品として推奨される“だし”だ。大阪のモノづくりの食分野、とりわけ鍋モノ分野でイメージする食材を聞いて回ると、魚や肉や野菜といった鍋の主役ではなく、調味のポンズだった。それも“大阪”“ポンズ”の二つのキーワードで一番に名前が上がったのが「旭ポンズ」だった。

「大阪のモノづくり」の講座で取り上げようと、知人を通じて取材を申し込んだ。食材事業としては先々代に始まり、“だし”分野へ足を延ばしたのは商売よりも研究者肌の先代、事業として確立、人気商品に仕上げたのは当代、その事業というよりポンズをはじめとする“だし”文化を次の時代を見据えながら挑戦を描いているのがバトンを受ける子息ということのようだった。が、頑固に秘伝の味を守りながら時代とともに変わる嗜好者に寄り添って歩いてきた絶妙な“味加減”が70年の歴史を刻ませたのだろうと思った。面白い話が口座でできそうだ。

帰途、東大阪市役所へ。ものづくりの支援課を考えていたが昼時、この間、関連する隣接のクリエイション・コア東大阪(ものづくりビジネスセンター MOBIO)の展示ルームを見学すべく訪ねた。趣旨を受付で説明すると応対してくれたのが大阪府から出向している大阪府商工労働部 中小企業支援室(ものづくり支援課)の副主査の山内一成さんだった。

とにかく詳しい。実態も、業種業態も何が課題で、新しい時代や変化予測の中で手伝いできるものは何か的確。話が盛り上がり、昼食時も構わず話し合うことになった。これも僕の「大阪のモノづくり」の講座で活かされそう。了解も取り付けた。

講座の前にモノづくりの材料を求めて動き回るのが楽しくて仕方がない。

2時過ぎ帰宅。川沿いの遊歩道に添った桜、目の前の公園の桜、満開だ。じっとしてられない。遅い昼食を済ませ、カメラとスマホを手に家内と川沿いの2・5㎞を一周した。