社員のためには双方が… | 明日通信

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 IDC大塚家具で創業者の会長と女性社長、というより実の父と娘が経営権を争い、大きな話題になっている。

 09年に父親の創業社長から長女に社長をバトンタッチ。ところが父の「高級指向」から娘の「大衆指向」に経営方針がかわり、業績も下降(娘はリーマンショックなどを理由にしている)。そうした業績低迷の責任が問われ、経営の路線対立に発展したのだろう。会長・社長、父・娘で話がまとまらず昨夏、父親の会長が権限を行使して娘社長を解任し自ら社長に復帰。これを娘前社長が不服として役員会で動議、今年1月に復帰を決めた。

 それではおさまらず父会長が3月末の株主総会で多数の株を確保し、解任する意向を発表、その翌日の26日、娘社長が記者会見で内情を打ち明け、対抗して父会長の退任に動くことを明らかに。これから株の多数工作を巡って泥沼の戦いが始まることになりそうな雲行き。情けない騒ぎに発展してしまった。

 親子で、野次馬的には「こんなことがあるんや、カネ持ちはみっともないな。でも対岸の火事は大きいほど」何とかいわれるが、下で真面目に仕事する社員が気の毒。だから、争いの一番いいおさまりは父娘どちらも責任をとって身を引き、創業家に関係ない優秀な社員が経営を担う方がいいように思う。

 大阪ウォーターフロント、トレードセンターにある店も社員も素晴らしい。社員の士気が衰える前に素早く解決した方が・・・ネ。