童謡「桃太郎」 | 明日通信

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あすへ...

 昨夜、近くの孫二人がやってきた。母親が夜、学校のPTA行事に出席。正月明けからだから久しぶり。来るなり、上は小学生だから気配りもきく。玄関へ入るなり、僕の目の手術のことをまず聞き、次いで自分のサッカーの試合で優勝し、次の練習試合でもゴールし勝ったことを報告。

 下の2歳は「おじいちゃん、おばあちゃんは…(どこにいるの)」ことばがはっきりしている。わずか1カ月、この歳の成長の速さに驚かされる。

 上はアイパッドのゲーム。終わると子供向けテレビドラマ。下は好きな消防車や救急車、電車のビデオ、それだけでは済まず隣の部屋から自分のおもちゃ箱を引っ張り出し、ひっくり返して部屋を行ったり来たりしながらじいさん、ばあさん相手の遊び。

 お菓子を口にし、食事前はと心配するが、別腹、しっかり食べる。育ちざかりは関係ないな。

 下がしばらくすると「おふろ、入ろ」とせっつく。待ってました。一番の楽しみだ。風呂好きは、裸になると一段とヒートアップ。シャワーで体を温め、頭やからだを洗って一人先に湯船に入れる。次は僕。洗って湯船へ。湯船の中で飛んだり跳ねたり、頭から湯をかぶらされる。「今日」は特別、おばあさんの用意した透明なビニール袋に入れた魚やカエルやスワンのおもちゃを振りながら歌いだした。

 「ミョーミョータロシャン、ミョーミョータロシャン…」と聞こえるがリズムはハハッー「ももたろさん」の歌。その歌を一緒に歌えという。この前までは「もしもしカメよ、カメさんよ」などだったが、保育園でレベルを上げたな。「知ってる。よし歌ったろー」

 跳ね上がる湯を頭や顔や、時には口の中までかぶりながら「ももたろさん、ももたろさん…」

 あれッ、一番は簡単に歌えたが2番から歌詞が出てこない。何回やり直しても「あげましょお、あげましょお」から次が出ない。仕方がないから適当な言葉をつないで、一緒に大はしゃぎでごまかして出ることに。

 気になる。大上段に「これが役立つ」なんて考えるのは嫌だが、小さな子供が歌を覚えるのは言葉を覚え、絵を創造させる。遊びながら、楽しみながら右脳、左脳をアップさせるのに効果があるとか。おじいちゃん、ごまかしが気になる。

 迎えに来た母親に「ももたろさんの歌詞を覚えさせて」やるように伝える。

 今朝、僕はパソコンで確認。短い歌詞で1番から6番。

1.桃太郎さん 桃太郎さん お腰につけたきび団子 一つわたしにくださいな

2.やりましょう やりましょう これから鬼の征伐に ついてくるなら やりましょう

3.行きましょう 行きましょう あなたについて どこまでも 家来になって 行きましょう

4.そりゃ進め そりゃ進め 一度に攻めて 攻めやぶり つぶしてしまえ鬼が島

5.おもしろい おもしろい のこらず鬼を 攻めふせて 分捕り物をえんやらや

6.ばんざい ばんざい お伴の犬や猿 きじは 勇んで車を えんやらや

1911年(明治44年)につくられた歌だが、3番からは明治・大正らしい歌詞に、少し戸惑う。