勝海舟「氷川清話」
【自己を改革すること】
■ 行政改革ということは、よく気をつけないと弱いものいじめになるよ。おれの知っている小役人の中に
も、これまで、ずいぶんひどい目にあったものもある。
■ 全体、改革ということは、公平でなくてはいけない。そして大きいものから始めて、小さいものを後にす
るがよいよ。言いかえれば、改革者が一番に自分を改革するのさ。
■ 松平越中守(定信)が田沼時代の弊政を改革したのも、実践躬行をやって、下のものを率いていった
から、あのとおりうまくできたのさ。
(実践躬行・身をもって実際に行うこと)