シーズンの始まりは、忘れる「物」と「事」がよくあります。以前は巣を確保したのに、割り箸がないことがありました(笑)
今回は暗くする箱と、確保用の薄手ビニール袋は破られるという事を忘れていました。
こんな箱に1群ずつ入れて暗くするとおとなしくしてくれます
地元公民館の体験施設に営巣していた3匹の引っ越しをしたのですが、小雨だったので現場で巣箱に移設するのをあきらめ、引っ越し先の私の工房でやることにしました。
その様子はXで報告しています↓
ところが、3匹確保している間のわずか15分ほどの間に、最初の1匹がビニール袋を食い破って逃げ出してしまったのです。つねに硬い木をかじって巣材を作っている彼女たちにしてみれば、薄いビニール袋を破るのは簡単至極。
幸いなことに、巣があった壁にじっとしていてくれたので再確保することができました。
よく見ると、他の二匹もカリカリ音を立てて破りにかかっています。
「しまった〜」と思いました。
真っ暗にしておとなしくなってもらう箱も、黒いビニール袋もありません。真っ暗な状態に入れておけばじっとおとなしくしてくれるので愛用していましたが、持って来るのを忘れてしまっておりました。
一瞬あせってしまいましたが、まもなく良い方法を思いつきました。
ビニール袋の縁に隔離していた母蜂たちの紐をといて、同じ袋に入れていた巣に戻したのです。母蜂はすぐに飛びついてホッとしているのがわかりました。
母蜂は巣が心配で脱走しようとしていたので、案の定、巣を見つけるとホッとしたようで、もう袋を破ることはしなくなりました。私もホッととして、工房へ車を走らせ、到着後に再び母蜂を分離して、巣を装着後に戻して、無事移設することができました。
それにしても、母バチの必死の脱走は、自分のためではなく巣に残した子供たちが心配でのこと。泣けてきますね〜
反省すべきアクシデントでしたが、移設方法について、また一つ学ぶことができたので幸いなことでした。
皆さんも、ぜひやってみてください^^