昨年作った移設巣箱を、ヒメスズメバチの襲撃から守れるように少しずつリニューアルさせていますが、昨日は二つ良いことに気づきました。
「隙間は何センチにすればいいですか?」
先月の伊丹市昆虫館での講演で質問された事柄です。ヒメスズメバチに入り込まれないよう移設巣箱の前面に取り付ける格子の間隔の隙間です。私は目分量でとりつけていましたので、測ったことがありませんでしたから、その質問がずっと気になっていたのです。
理想の隙間は、ヒメスズメバチがぎりぎり入り込めず、アシナガバチがなるべくスムーズに入り込めるサイズです。
以前に作ったもののサイズを測ってみると7mmでした。これが当たっているかはわかりませんが、養蜂でミツバチがオオスズメバチに入り込まれないようにする巣門の隙間感のマイナス1mm位かな、という判断です。
なにか、目安になるものを挟んで板を取り付ければ簡単だなと思い、いろんなものを測ってみましたが、なかなかちょうどいいものが見つかりませんでした。
「まあいいか」とあきらめた時、切り込み線をつけるために持っていた右手の鉛筆が目に止まりました。一瞬「太いな」と思いましたが、もしかしてとノギスで挟んでみるとぴったり7mmでした。六角なので、角と角は太いですが、辺と辺は細かったのです。
さっそく、鉛筆を挟みながら、今回は板を速乾ボンドで貼り付けてみました。木ネジや釘だと、打ち付けた時に微妙にずれてしまうからです。
とてもいい感じです。なによりきれいです。
これでうまく対策できれば、誰でも簡単に正確に作ることができます。
それからもう一つ、アシナガバチがスムーズに入り込めるようにするために格子板の裏表の角をかんなで面取りしてみました。
これなら、するっと入れそうです。
この夏がますます楽しみになってきました。
うまくいくかどうかは、やってみないとわかりませんが、
「乞うご期待ください!」です。
〜お知らせ〜
アシナガバチ移住方法の講演・実地指導をいたしております!
駆除されるアシナガバチを保護して無農薬菜園に移住させる詳細な方法について、団体等にうかがって講演をいたします。あらかじめ巣を見つけておいていただければ、実際に木箱に巣を移設させる技もお見せできます。実地研修は7月末まで。働き蜂が生まれている群れでも移設できます。詳しくはメッセージでお問い合わせください。
講演予定
4/21 庄内オーガニックマルシェ(山形県鶴岡市)参加可