飲食店が繁盛し、猫の手も借りたいほどの思いで採用することはよくあります。
人手不足が宿命の業界ですから、あの手この手で応募者を募りますよね。
「幹部候補募集!」
「店舗拡大につき急募」
「あなたの感性でお店を運営できます」
「運営管理職でマネジメント中心の仕事です」、などなど・・・
それらの募集文言、半分以上はウソですよね?
応募者もそれは敏感に感じ取ります。
だからといって無駄ですよと言っているわけではありません。
応募者は募集文言の中からオーナーの心の中や頭の中を読み取ろうとしているのです。
飲食業に携わろうとする人間は、飲食が好きなんです。
あの忙しさ、お客様の笑顔、達成感が好きなんです。
そこから離れるようなウソの募集文言は無駄ですし、
おかしな人間が入ってくる原因になるのでやめた方がいいです。
とにかく人手不足を解消する為に
頭数をそろえることを優先してしまいがちなのですが、
その後で悩みが生まれることは多くて当然ですよね。
他人の会社だと客観的に判断できるのですが、
いざ自分の場合となると、
頭数をそろえる為に採用基準を下げたことや、
異質の人間を採用したこと、
応募者の能力を過信して地位を与えたこと
などが原因で組織が混乱したのに、
その理由が見えなくなり、
人手不足を恐れるが故、
小手先の対処しかできず、
組織の改善が進まないということを経験した方は多いと思います。
これはオーナーが常駐するお店では起こりにくいものです。
オーナーの目が届くと言い換えてもいいのですが、
そのオーナーの目が届かなくなるところにトラブルが生まれます。
目が届かなくなるというのは、
距離が遠いことでも、
臨店回数のことでもなく、
オーナーを身近に感じれるかどうかだということです。
「オーナーはこう考えているけど、俺はこうだと思う」
ということを役職者が言い始めると危険信号だと思ってください。
そういう兆候が生まれるのは、
採用時の人選を間違ったことが原因か、
もしくはオーナーの組織運営能力はじめ判断能力が不足することが原因か、
さてどちらが原因なのでしょうか?
これが難しいんです。
特に自分の会社や店となると。
採用時の人選ミスは無かったと判断して
自分の能力アップの為に勉強を始めたり、
判断を人に任せたり、
組織運営を人にゆだねたりし始める
といった風に迷い始める時に、被害が拡大します。
こういう時に客観的に冷静に判断できる第三者が必要なんですね。
私に相談があるときは、
「もう少し早く相談してくれれば改善し易いのに」
というタイミングが多いです。
まあ、自分でどうにかしようとして、
どうしようもなくなったから私に相談したのでしょうけど、
それまでに拡大した被害もですが、
それまでに困り悩んだあなたの時間の方が損失は大きいですね。
組織運営で嫌な思いをして店舗拡大を断念したオーナーは多いのです。
せっかく良い商品をお持ちなのに、
組織運営でつまずき、
オーナーの仕事が楽しく無くなってしまうことが最大の被害、損失です。
それを防ぐ為に、
冷静に自社を見てくれる第三者とお付き合いされることをお勧めします。
友達ではダメです。
どこかで友情を優先し、
あなたの嫌がる本音を言わなくなるので。
組織管理ができると言う応募者は疑ってかかってください。
組織管理はオーナー自ら行うことが鉄則です。
組織について悩みを持つ飲食オーナーに質問です。
「あなたは何故、飲食業を始めたのですか?」
その原点を見失う時、
あなたの社会的存在価値が見失われる時です。ご用心ください。