赤い野菜のガン予防効果? | lolopapa 81歳のブログ フィリピン移住で健康余生の願い

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赤・紫色の野菜は強い抗酸化作用や殺菌作用を持つものが多い事が分かっています。 がん予防に効果的なリコピンやカロテノイドなど、強い抗酸化作用を持ち、がん予防や疲労回復に効果、長期的な健康効果も期待できます。
今回の健康塾は「赤い野菜のガン予防効果?」の謎解きです。

野菜や果物の色は、ファイトケミカルという機能性成分に由来しています。中でも赤色の野菜には、強い抗酸化作用や殺菌効果を持つものが多く存在します。トマトに多く含まれるリコピン、パプリカやにんじんに豊富なβ-カロテンは、美容やアンチエイジングに効果が期待される代表的なファイトケミカルと言えます。
季節を問わず手軽に手に入れられるトマトは、多種多様な健康効果を持つ緑黄色野菜です。西洋では「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、健康野菜の代名詞として親しまれています。
トマトの赤い色素成分でもあるリコピンはカロテノイドの一種です。β-カロテン以上の抗酸化作用があるとされ、がんや動脈硬化の予防に作用することが報告されています。また、ビタミンCが多く、ビタミンB群やビタミンEなど、抗酸化ビタミンも含まれているため、美容にも最適な野菜です。
ピーマンよりも豊富な抗酸化作用「パプリカ」、ピーマンと同様にとうがらし類の野菜ですが、独特の青臭さがなく、カラフルな見た目で料理に彩りを与えてくれるパプリカ。ピーマンよりもβ-カロテンやビタミンC・Eなど抗酸化作用をもつ成分が多く含まれているのが特徴です。

特に赤いパプリカは、カロテノイド系の色素成分であるカプサンチンを多く含み、がん予防や動脈硬化の予防に効果があるとされています。抗酸化ビタミンのビタミンCやEの働きも加わって、美肌効果や目の粘膜を保護する効用も期待できます。

辛み成分のカプサイシンを豊富に含むトウガラシは、香辛料として様々な料理に使用されるなど、広く親しまれている野菜の一つです。

カプサイシンは、胃液の分泌を促す効果があり消化促進や食欲増進に作用します。強い殺菌作用や抗菌作用を持つことでも知られ、風邪予防にも効果的とされています。また、カプサイシンには新陳代謝を活発にする働きがあり、ダイエットに有効な食材としても近年注目を浴びています。
甘酸っぱいジュースとしてお馴染みの果実・アセロラ。ビタミンCの含有量はレモンの約34倍と非常に豊富で、優れた美容効果を持っています。
アセロラの真っ赤な見た目はアントシアニンによる作用。抗酸化作用が豊富で、老化防止や動脈硬化の予防に効果的です。ビタミンCにも同様の働きがあるため、2つの成分の相乗効果により、美容効果が期待できます。

「とちおとめ」や「あまおう」など多くのブランドがあり、春を代表するフルーツとして人気のイチゴ。赤い色素で抗酸化作用をもつアントシアニンなどの有効成分を含んでいるため、様々な慢性疾患の予防に効果的であるとされています。また、活性酸素を軽減する効果があるため、老化予防や美肌効果も期待されます。

イチゴの成分で、もう一つ見逃せないのがビタミンCの豊富さです。真っ赤に熟しているほどビタミンCも多いとされており、ビタミンB群の一種である葉酸や食物繊維も多く含まれています。葉酸は血液循環系のリスク低減に役立つほか、最近では認知症予防にも効果があるとされています。


「がんにならない」ために心がける生活週間や食生活とは!?
  食べてはいけないもの、がんと感染症の関係性について。
国立がん研究センター2014年データによれば、日本人が生涯でがんになる確率は、男性で62%、女性で47%となっています(日本のがん統計は、罹患データは4~5年、死亡データは1~2年遅れて公表されます)。「病の皇帝」とも呼ばれるがんという病気と、その向き合い方について、
がんは基本的には遺伝子の変異によって生じる病気です。最近、発がんに関係する変異の多くは加齢によって生じるものであるということがわかってきました。細胞が分裂する前に、遺伝情報は複製されなければなりません。その時、低い割合ですが、遺伝子に変異が生じてしまいます。どの遺伝子に変異が生じるかはまったくの偶然ですが、年齢を重ねれば重ねるほど細胞分裂の回数は累積していくので、変異が起こる可能性もそれに伴い増えていくのです。細胞分裂を続けながら生きているヒトにとって、がんは避けることはできない宿命のようなものといえるかもしれません。では、変異ができるだけ起こらないようにする方法はないのでしょうか。

人生に運があるのと同じように、どんな病気にかかってしまうかも運に大きく左右されます。偶然の変異が原因であるがんも例外ではありません。しかし、運だから何も対処しなくてもいいわけではなく、避けることのできる病気については、正しい知識を持って判断することが重要です。

がんにならないために一番にすべきことは、がんになりやすい生活習慣をあらためることです。がんになりやすくなる生活習慣で最大のものは喫煙です。タバコには何種類もの発がん性物質が含まれていて、欧米では肺がんの90%はタバコが原因とされています。日本人では少し率が低いとされていますが、それでもかなりの影響です。タバコは肺がんだけではなく、口腔、食道、膵臓、膀胱のがんの発生率を上げることがわかっています。

さらにはアルコールを摂取しながらタバコを吸うと、口腔や食道のがんが増えることもわかっています。がんのみならず、動脈硬化や心筋梗塞、呼吸器疾患のリスクも高まるので喫煙の習慣はあらためた方がいいと仲野先生はいいます。「60歳になってから禁煙しても、肺がんリスクはある程度下がることが知られていますから、やめるのに遅すぎるということはありません」。

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老化防止には「赤」の野菜 美容にも効果的ってホント?【色でわかる栄養ガイド】

●医者いらずの健康野菜「トマト」
季節を問わず手軽に手に入れられるトマトは、多種多様な健康効果を持つ緑黄色野菜です。西洋では「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、健康野菜の代名詞として親しまれています。

トマトの赤い色素成分でもあるリコピンはカロテノイドの一種です。β-カロテン以上の抗酸化作用があるとされ、がんや動脈硬化の予防に作用することが報告されています。また、ビタミンCが多く、ビタミンB群やビタミンEなど、抗酸化ビタミンも含まれているため、美容にも最適な野菜です。

肉や魚など、様々な食材と相性の良いトマト。リコピンの抗酸化パワーを高めるためには、ビタミンEを含むごまや、落花生、アーモンドと組み合わせると効果的です。また、皮をむかずに摂取することで、不溶性食物繊維をより多く取り入れることができます。

●ピーマンよりも豊富な抗酸化作用「パプリカ」
ピーマンと同様にとうがらし類の野菜ですが、独特の青臭さがなく、カラフルな見た目で料理に彩りを与えてくれるパプリカ。ピーマンよりもβ-カロテンやビタミンC・Eなど抗酸化作用をもつ成分が多く含まれているのが特徴です。

特に赤いパプリカは、カロテノイド系の色素成分であるカプサンチンを多く含み、がん予防や動脈硬化の予防に効果があるとされています。抗酸化ビタミンのビタミンCやEの働きも加わって、美肌効果や目の粘膜を保護する効用も期待できます。

ビタミンEを多く含むオリーブオイルと一緒に摂ることで、ビタミンCの抗酸化作用が上昇します。また、β-カロテンの吸収率を高めるには、オリーブオイルでソテーにしたり、マリネにするのがおすすめです。

●風邪予防+肥満予防効果をもつ「トウガラシ」
辛み成分のカプサイシンを豊富に含むトウガラシは、香辛料として様々な料理に使用されるなど、広く親しまれている野菜の一つです。

カプサイシンは、胃液の分泌を促す効果があり消化促進や食欲増進に作用します。強い殺菌作用や抗菌作用を持つことでも知られ、風邪予防にも効果的とされています。また、カプサイシンには新陳代謝を活発にする働きがあり、ダイエットに有効な食材としても近年注目を浴びています。

トウガラシをおいしく食べるコツ、トウガラシの粒子が細かいほど、辛みが強く感じられます。弱火でさっと炒めてから、辛みと香りを出し、一旦取り出しておくのがコツです。

●美容成分の宝庫「アセロラ」
甘酸っぱいジュースとしてお馴染みの果実・アセロラ。ビタミンCの含有量はレモンの約34倍と非常に豊富で、優れた美容効果を持っています。

アセロラの真っ赤な見た目はアントシアニンによる作用。抗酸化作用が豊富で、老化防止や動脈硬化の予防に効果的です。ビタミンCにも同様の働きがあるため、2つの成分の相乗効果により、美容効果が期待できます。

ジュースとして摂取することの多いアセロラは、他の果物と刻んでフルーツポンチ風にすると、様々な栄養素を一緒に摂ることができます。

●実は健康にも良い「イチゴ」
「とちおとめ」や「あまおう」など多くのブランドがあり、春を代表するフルーツとして人気のイチゴ。赤い色素で抗酸化作用をもつアントシアニンなどの有効成分を含んでいるため、様々な慢性疾患の予防に効果的であるとされています。また、活性酸素を軽減する効果があるため、老化予防や美肌効果も期待されます。

イチゴの成分で、もう一つ見逃せないのがビタミンCの豊富さです。真っ赤に熟しているほどビタミンCも多いとされており、ビタミンB群の一種である葉酸や食物繊維も多く含まれています。葉酸は血液循環系のリスク低減に役立つほか、最近では認知症予防にも効果があるとされています。

豊富なビタミンCを摂取するためには、さっと水洗いして生食するのがおすすめです。同じくビタミンCの含有量が多いキウイと合わせて食べることで、より高い美肌効果が期待できます。
赤色の野菜は食卓を鮮やかにするだけでなく、動脈硬化の予防や美容効果など多くの効果が期待できます。他の色の野菜とバランスよく摂取することを心掛けて、栄養を余すことなくいただきましょう。疲れが溜まったときの疲労回復や、肌荒れなどした時には「赤」の野菜を選んで積極的に摂るようにしましょう。

がんになりやすい生活習慣・生活環境
◎ たばこを吸う。
◎ 自分はたばこを吸わないが、家庭、職場、飲食店・遊技場などで、他人のたばこの煙に、ほぼ毎日のようにさらされている。◎お酒を毎日 2合以上飲む。あるいは、週に14合以上飲む。
*日本酒:1合 ≒ビール:大瓶1本、焼酎や泡盛(25度)なら1合の2/3、ウィスキー・ブランデー:ダブル1杯、ワイン:ボトル1/3
◎ほとんど身体を動かさない(立っているか座っているか)
◎太り気味である(中高年BMI30以上)。やせ気味である(21未満)
○塩分の摂取量が多い。塩から、いくらなどの塩蔵食品を好む。
○野菜・果物をほとんど食べない。
◎牛・豚などの赤肉を週500g以上食べる。ハムやソーセージなどの加工肉を毎日のように食べる。
○熱い飲食物を好んでとる。
◎βーカロテン、ビタミンEなどの高用量のサプリメントを毎日摂る

記述の確実度 ◎:確実、○:ほぼ確実、*:日本人においてもエビデンスが示されている

注目の成分「フィトケミカル」とは?種類と機能、さらに効果的に摂るコツ
抗酸化作用や免疫力向上など、健康によい影響を与えるかもしれないと、その機能に注目が集まっている「フィトケミカル」(ファイトケミカル)。果物や野菜に含まれるビタミンやミネラルなどの栄養素とはまた別の成分で、健康的な食生活を目指すには働きや効果的に摂るコツをぜひ知っておきたいところです。
「フィトケミカル」とは、野菜、果物、豆類、いも類、海藻などの植物に含まれる化学成分のことで、具体的には、植物が紫外線や有害物質、害虫などの害から身を守るために作り出した色素や香り、アク、辛味などの成分です。

数千種類以上あるフィトケミカルには抗酸化作用を持つものが多いことから、抗酸化作用による老化予防が期待できるほか、代謝の促進、免疫力向上、脳機能の強化などその種類によってさまざまな働きがあると言われています。
例えば「アントシアニン」「カテキン」「リコピン」など耳にしたことがある成分も、フィトケミカルに含まれます。

フィトケミカルの種類と代表例
フィトケミカルを大きく分類すると、ポリフェノール、含硫化合物、カロテノイド、テルペン類、多糖類の5種類に分けられます。では、それぞれの代表例や含まれる食品を見ていきましょう。

■ポリフェノール
植物が光合成を行うときにできる物質の総称です。植物の色素やアクの成分で、抗酸化作用があります。多くは水溶性で吸収されやすいです。

・アントシアニン(含まれる食品:赤ワイン、ブルーベリー、ナス、赤しそ)
赤や青、紫などの水溶性色素で、目の網膜にあり光を感じる働きを支えているロドプシンという色素成分の再合成を促す働きがあるといわれています。

・イソフラボン(含まれる食品:大豆、大豆製品など)
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをし、骨粗鬆症の予防や更年期症状の緩和が期待されます。

・カテキン(含まれる食品:お茶、紅茶など)
茶葉に含まれている苦味や渋味の成分で、抗菌作用の他、血中コレステロールの低下や血圧の上昇を抑える働きが期待できます。

■含硫化合物
含硫化合物
刺激のある香りや辛みが特徴。抗酸化力があるとされ、血行、血流の改善作用や強い殺菌作用による食中毒の予防などが期待できます。

・スルフォラファン(含まれる食品:ブロッコリー、ブロッコリースプラウト、キャベツ)
抗がん作用が期待できるといわれています。

・イソチオシアネート(含まれる食品:大根、わさび、からし菜)
すりおろすなどして細胞が壊れたときに生成される辛味成分で、免疫力の強化や抗がん作用が期待できるといわれています。

・アリシン(含まれる食品:にんにく、玉ねぎ、ねぎ、にら)
切る、すりおろすなどして細胞が破壊される際に生成される香り成分。殺菌効果などが期待できるといわれています。

■カロテノイド
主に緑黄色野菜に含まれている黄色・橙色・赤色の色素成分の総称で、抗酸化作用があります。天然の脂溶性色素で、カロテン類、キサントフィル類に大きく分けられます。

カロテン類

・β-カロテン(含まれる食品:にんじん、かぼちゃ)
黄色または橙色の色素で、夜間の視力の維持や、皮膚や粘膜の健康を維持する働きが期待できます。

・リコピン(含まれる食品:トマト、スイカ、あんず)
赤い色素成分で、血流を改善する働きが期待できます。

キサントフィル類(含まれる食品:緑黄色野菜)

・ルテイン
黄色の色素成分で、目の健康をサポートする働きが期待できます。

・β-クリプトキサンチン(含まれる食品:温州みかん、ぽんかん)
黄色い色素成分で、高血圧や動脈硬化、糖尿病、骨粗鬆症などの予防効果が期待されています。

■多糖類
炭水化物の一種であり、海藻やきのこ、根菜類に多く含まれています。

・フコイダン(含まれる食品:海藻類)
海藻類のぬめり部分に含まれていて、抗がん作用や血圧を安定させる働きが期待されています。

・β-グルカン(含まれる食品:きのこ類)
免疫力の強化やコレステロール値の上昇を抑える働きが期待されています。

・イヌリン(含まれる食品:ごぼう、玉ねぎ)
血糖上昇の抑制や血液中の中性脂肪を下げる働きが期待されています。

■テルペン類
ハーブや柑橘類などの特有の香りと苦味成分です。抗酸化作用や免疫力強化などが特徴にあり、生活習慣病の予防や抗うつ作用などが期待できます。

・リモネン(含まれる食品:柑橘類)
リラックス効果があるといわれている香り成分で、交感神経を活性化させて血管を広げ、血流改善を助ける働きが期待されています。

・メントール(含まれる食品:ハッカ)
香り成分で、免疫力を高める働きが期待できるといわれています。

フィトケミカルを効果的に摂るための4つのコツ
最後に、「フィトケミカル」を効果的に摂るコツをご紹介しましょう。

1.野菜は皮ごと食べる
野菜の皮にもフィトケミカルが含まれているため、よく洗って皮ごと料理に使うのがオススメです。

2.カロテノイドは油と一緒に摂る
カロテノイドのβ-カロテンやリコピンなどは脂溶性のため、油と一緒に摂ると吸収しやすくなるといわれています。

3. 含硫化合物はなるべく加熱せずに摂る
含硫化合物のアリシンやイソチオシアネート、スルフォラファンは熱に弱いため、これらを摂るなら加熱をせずに摂りましょう。ただし、アリシンを含むニンニクや玉ねぎなどの野菜は生で摂り過ぎると胃を荒らす原因になるため食べ過ぎには注意してください。

4.フィトケミカルは組み合わせて摂る
フィトケミカルは健康によい働きが期待できますが、それぞれが持つ働きが異なるため、単体で摂るよりも組み合わせて摂ることで健康へのより一層の影響が期待できます。いろいろな食品をバランスよく、しっかりと食べるようにしましょう。


がんと感染症の関係性
また、がんの原因となりうる感染症もわかっています。ピロリ菌による胃がん、B型・C型肝炎ウイルスによる肝臓がん、そして、ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がんがそれです。幸いなことに、胃がんについてはピロリ菌の除菌が、子宮頸がんについてはワクチンが有効ですし、C型肝炎には特効薬が開発されています。感染症とがんとの関係について、仲野先生に教えてもらいました。

「まずは胃がんについてです。ピロリ菌が直接に胃がんをつくるのではなく、慢性の炎症を起こして胃の発がんを促進します。慢性炎症がおきると胃の粘膜の細胞分裂の回数が増え、それにより突然変異が起こる確率も高まり、発がんにつながるのです。ピロリ菌の有無の検査と除去については主治医とよく相談をしてください。

B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスは、名前は似ていますがまったく異なるタイプのウイルスです。発がんのメカニズムはどちらもピロリ菌とも同じように、慢性炎症を引き起こすことで肝臓の細胞の分裂回数を増やし、それにより変異の発生率を高めてしまうのです。C型肝炎には特効薬が開発されていますが、B型肝炎にはありません。日本人の肝臓がんの9割はウイルス性だとされています。

また、ヒトパピローマウイルスにはいろいろな種類があり、その中で凶悪なものが子宮頸がんを引き起こします。子宮頸がんワクチンは、その名前からがんに対するワクチンと思われていますが、ヒトパピローマウイルスの感染を防ぐワクチンです。このワクチンの子宮頸がん予防効果は確実ですが、副作用の問題があるともされています。任意接種のため、効果と副作用を考慮し、接種するかどうかは個人が決めるしかありません。」

わたしたちが気になるのは、なんといっても食事との関係です。「日本人に比較的少なかった大腸がんや乳がんが増えてきたのは、食事の欧米化、つまりは食物繊維が多かった日本人の食事が肉食になった影響が大きいのではないかとされています」と仲野先生は話します。

「食べ物ががんの発症に関係があることはおそらく間違いはないでしょう。けれど、あくまでも推計であって、何を食べたらダメで何を食べたら良いというようなことはわかっていません。魚の皮のコゲはがんになると言われていた時期がありました。確かに体に良くはないでしょうけれど、がんになるほどの大量のコゲを普通の人が食べることはまずないのです。加工肉がよくないと言われることもありますが、一切食べずに生活していくのは難しいし、どれだけ避ければ大腸がんになりにくいのかの目安もありません。日本では発がん性物質はかなり厳しく規制されていますから、普通に食卓に出てくるものを食べてがんになることはありません。極端に偏った食事にならないように、例えば肉ばかりではなく一緒に食物繊維を十分摂るように心がけましょう、ということくらいしか言いようはないのです。」

一方で、発がん性が高いものもわかってきており、最も高いといわれている天然物は、亜熱帯から熱帯にかけて生息するカビがつくり出すアフラトキシンです。このカビはピスタチオやピーナツに生えます。輸入の際には検査がされているので大丈夫なはずですが、万一カビの生えたピスタチオがあれば、食べずにおきましょう。

また、塩分の摂り過ぎは胃粘膜に、熱い食べ物は食道粘膜に損傷を与え、それぞれ胃がんと食道がんのリスクになると考えられています。粘膜が損傷をうけると粘膜の細胞が分裂して再生が生じ、細胞の分裂回数が増えると、どうしても変異がはいる確率が高まってしまいます。そして、それが蓄積して発がんのリスクにつながるのです。「何度も同じことをいいますが、発がんの基本は細胞分裂なのです」と仲野先生は強調します。

「がんにならないとか、がんが治るということを耳にすることはありますが、確実に予防できたり、ましてやがんを治癒できたりする食べ物については、残念ながら科学的根拠はまずありません。もちろん、ちゃんとした治療を行いながらそれらの食事を併用することには問題はありません。けれど、それだけに頼り切るのは完全に間違っています」

国立がん研究センターのホームページに、科学的根拠に基づいた「日本人のためのがん予防法」が公開されています。その項目は以下の通りです。

科学的根拠に基づいた「日本人のためのがん予防法」
  喫煙 → たばこは吸わない。他人のたばこの煙を避ける。
  飲酒 → 飲むなら節度のある飲酒をする。
  食事 → 食事は偏らずバランスよくとる。
  身体活動 → 日常生活を活動的に過ごす。
  体形 → 成人期での体重を適正な範囲に維持する(太りすぎない、やせすぎない)
  感染 → 肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合は適切な措置をとる。機会があればピロリ菌感染検査を。
いかがでしょうか。医学や科学が発達した現在でも、がんの予防のために最先端の研究者がエビデンスを持って言えるのは、このようなシンプルなことなのです。

「がんは多様です。もちろん臓器によってちがいますし、同じ臓器であってもどの遺伝子に変異が起こるかで性質が異なるので、治療法も異なります。どのような変異が生じるかは運なので、生活習慣で少しでもリスクを減らしておくしかありません。食について言えば本当にありきたりになりますが、『偏らずバランスよく食べましょう』です」

また、「大腸がんはポリープから進行することが多いので、その段階で発見すると内視鏡で切除が可能です。食の変化により日本人の大腸がんは増えてきていて、男性では11人に1人、女性では14人に1人が発症するとされています。この率を高いと思うかどうかは個人によって違うでしょうけれど、行きづらいとか恥ずかしいとか言っていないで、大腸の内視鏡検査は40歳を過ぎたら2年に1度は受けておくをおすすめします。昔より体への負担は少なく、眠っている間に済みます。もっと早く発見できていればとの後悔は悔やみきれないと思うので、わたしは定期的に受けていますよ。一昨年は最大5ミリ、4つもポリープが見つかって、ほんとに検査をうけて良かったと思いました」

多様な性質を持ち、体のどこで発現するのかわからないがんが相手だからこそ、リスクを回避するための備えは、基本をとりこぼさず日々の積み重ねでといったところでしょうか。喫煙、飲酒、食事、身体活動、体形、感染について、ご自身や家族の生活習慣を、この機会にぜひチェックしてみましょう。



がんを予防するには、免疫力を高めることが重要になります。免疫カががん細胞を攻撃し、抑えこむ働きをします。免疫力がダウンするとがん細胞を抑えきれなくなり、増殖してしまいます。
免疫カを高めたり、活性酸素を無害化するには、抗酸化物質をとりましょう。ビタミンA・C・Eは抗酸化作用が強く、がん予防に欠かせない栄養素です。これらはビタミンACE(工一ス)と呼ばれ、野菜や果物に多く含まれています。
・キャベツ
にんにくに次くがん予防効果があるといわれているキャベツには、イソチオシアネート(強いがん抑制効果)とペルオキシダーゼ(発がん物質を抑制)という酵素やビタミンC、ビタミンUが豊富に含まれています。肺がんや膀胱がんの予防に有効といわれています。ビタミンUは胃潰瘍を予防することで有名です。
・ブロッコリー
ブロッコリーに含まれているスルフォラファンは、イオウ化合物の一種で強力な抗がん作用があります。最近では、ブロッコリースプラウト(ブロッコリーの新芽)がスーパーなどに出回っていますが、これにはブロッコリーの20倍ものスルフォラファンが含まれています。他にも、カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、E、鉄、葉酸なども含まれています。
・カリフラワー
カリフラワーは100g中に81mgのビタミンCが含まれています。カリフラワーに含まれるビタミンCは加熱によって失われる量が少ないのでビタミンCの補給にはピッタリの野菜です。また、グルコシノレートという成分が肝臓の働きを高め、解毒作用を強化します。
・にんじん
にんじんはカロテンが豊富に含まれています。カロテンは体内でビタミンAに変化し、免疫カを高めます。強い抗酸化作用で肺がんや胃がんを予防する効果が高いとされています。にんじんの葉にもカロテン、ビタミン、カリウムなどの栄養素が豊富なので、できれば無農薬の葉つきのにんじんをおすすめします。
・大根
大根の辛み成分のイソチオシアネートというイオウ化合物は強力な抗酸化物質で、解毒作用を強めてがんを予防したり、血栓をつくりにくくります。大根にはジアスターゼ、オキシダーゼなどの消化酵素が含まれており、ジアスターゼは食べ過ぎによる胸やけや消化不良を、予防改善する働きがあり、オキシダーゼは魚の焦げた部分にできる発がん物質を解毒する働きがあるので、焼き魚を食べる時は一緒に大根おろしを食べるとよいでしょう。
・パセリ
パセリにはがん予防のビタミンACE(エース)が豊富に含まれています。パセリの香り成分はアピオールという精油成分で、胃液の分泌を促し、食欲を増進させて消化を助けます。また、鮮やかな緑色のもととなるクロロフィルには、血中のコレステロールの上昇を抑えたり、がんを予防する作用があります。
・にんにく
にんにくは、アメリカ国立がん研究所作成の「デザイナーフーズ・ピラミッド」で最上位に位置付けられているほど優秀な野菜です。にんにくの独特のにおいのもとは硫酸アリルで、病気や老化を招く活性酸素の害を抑制する強力な抗酸化作用があります。にんにくを切ったりすりおろすとアリシンがビタミンB1と結合してアリチアミンに変化し、クエン酸回路に働きかけてがんを予防します。また、にんにくに含まれるミネラルのセレンは、がん要因の一つとして考えられている過酸化脂質を分解する酵素となります。
・トマト
トマトにはリコピンというカロテノイドの一種が含まれています。リコピンの抗酸化作用はカロテンの数倍以上といわれています。がん予防のビタミンACE(エース)も含まれています。トマトを多くとる地域では、がんの発症が少ないという研究結果は世界中でたくさんの例が報告されています。
・にら
がん予防効果のあるビタミンACE(エース)が豊富です。血液の凝固を促して止血に作用するビタミンK、造血機能に関係する葉酸などが含まれていて血液のバランスをとります。カロテンは油と一緒にとると吸収率がアップします。
・ピーマン
ピーマンはがん予防効果の高い食品のトップクラスに位置づけられています。緑色のピーマンが一般的ですが、パプリカと呼ばれる赤と黄色のものも出回っています。赤ピーマンのビタミンCは緑色のピーマンの2~3倍あります。また、赤ピーマンの赤い色素はカプサイシンというカロテノイドです。βカロテンよりも強い抗酸化作用があります。

「食事でがんは予防できるのか」医師が示した最終結論
食事ががんに及ぼす影響
食べものでがんは防げるのでしょうか? むろん、そうした研究は世界中で続けられています。

例えば2007年に、世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究機構(AICR)が報告した「食物、栄養、身体活動とがん予防:世界的展望」があります。そのなかで食物、栄養と、がんのリスクとの関連についてエビデンスの強さを5段階(「確定的」、「ほぼ確実」、「証拠が限られ示唆的」、「相当の影響があるとは考え難い」、「証拠が得られ結論が出ない」)で評価しています。

それによると野菜は口腔・咽頭・喉頭・食道、胃のがんに対してはリスク低下が確定的で鼻咽腔、肺、結腸・直腸、卵巣、子宮体部などのがんにはリスク低下がほぼ確実とされています。ただし、膵臓すいぞう、胆嚢、肝臓、乳房、前立腺、腎臓、膀胱ぼうこうなどについてはその効果は触れられていません。

果物は口腔・咽頭・喉頭、食道、肺、胃のがんに対してはリスク低下が確定的で、鼻口腔、膵臓、肝臓、結腸・直腸のがんに対してはリスク低下がほぼ確実とされています。

牛乳は結腸・直腸がんでリスク低下が確定的とされ、膀胱がんでリスク低下がほぼ確実とされました。

一方で、アルコールは口腔・咽頭・喉頭、食道、乳房でがんリスク増加がほぼ確実(結腸・直腸は男性で確定的、女性でほぼ確実)、肝臓ではリスク増加が確定的とされています。
たいていのがんは一人前になるのに少なくとも10年以上はかかります。子どもの頃から野菜や果物を多めに摂るなど、リスクを下げることが確定的、もしくはほぼ確実な食生活や運動習慣を日々取り入れることが大切です。

だからといって、神経質になり過ぎてもいけません。私のようなお酒好きではないが“飲んだら飲める”体質の人にとっては、お酒を飲むと口腔・咽頭・喉頭、食道、乳房でがんリスクが増すと言われれば、なるほどお酒の量を少し控えたほうがよさそうだ、とは思います。しかし、これを食べたらがんリスクが低下すると言われても正直ピンときません。効果があるとはいえ、それがいかほどのものかと思わないでもありません。

私の知人でがんになるのは嫌だと言って、食べ物には最新の注意を払っている人がいました。やれ野菜がいいだの、カロテノイドがいいだの、トマトはリコピンが多いのでがんを予防するだの騒いでいましたが、50代で肺がんが見つかりあっさり亡くなりました。そうした苦い経験があるせいかもしれません。

「罪滅ぼし」は逆効果
後になって、ヘビースモーカーが野菜や果物に含まれるβカロチンを摂ると、逆に肺がんが増えるという研究結果が報告されました。日々の食べ物ががん予防に大切なのはよくわかります。そのための研究が進められているのも理解しています。しかし、がんになりやすい要因は「食べ物」以外にもさまざまなものがあります。

私は、リスク増が確定的あるいはほぼ確実な食べ物は避けたほうがよいと感じていますが、好きな食べ物を我慢してイライラするのも身体によくないと思うのです。ストレス解消のためにせめて食べ物くらいは好きなものを食べてもいいのではないでしょうか。

ただ気をつけていただきたいのは先述のように、例えばヘビースモーカーや大酒家、まったく運動をしない怠け者が、罪滅ぼしにβカロチンを多く摂ったりウコンを過剰に摂取したり極端な断食を行うといったことが、往々にして発がんを促進したり、逆に肝機能異常を起こしたり、体調を崩すことにつながったりするものです。悪いことやよくないことはまず避けて行わないことが肝要というのが私の意見であり外来患者にもそのように指導しています。
「魚の焦げを食べるとがんになる」は本当なのか
魚の焦げを食べるとがんになるという通説がありますが、どこから出てきたのでしょうか? 今ほどがんの研究が進んでいなかった頃には、がんになるメカニズムについてはさまざまな考え方がありました。遺伝による先天的な迷芽説と素因説、それに後天的な刺激説です。

刺激説を唱える学者は、それを証明する一番手っ取り早い方法として発がん性が疑われる物質を使って人工的にがんを作れば、がんのメカニズムは証明されたも同然だと考えて研究にしのぎを削りました。

そんな中、世界で初めて発がん実験に成功したのは日本人です。1915年、東京帝国大学教授の山極勝三郎博士が当時学生だった市川厚一氏を助手に、ウサギの耳にコールタールを660日間にわたり塗り続け、皮膚がんを発生させました。

これで刺激説が証明されたと喜んだ山極博士でしたが、海外から高い評価を得たものの、国内ではその成果に対して正当な評価は得られず、疑問の声が続出。「癌か贋かはた頑か」などと批判されたそうです。というのもタールの中のどの物質が発がん物質であるか明らかにできなかったからです。

確かに実験では発がん性を示したが…
日本ではその後も発がん実験が続けられ、1932年には佐々木研究所の佐々木隆興博士、東大医学部病理の教授であった吉田富三博士がアゾ色素を使ってラットに人工肝臓がんを作りました。

その後、国立がんセンター名誉総長の杉村隆博士が世界で初めてラットに人工的に胃がんを発生させることに成功。さらに杉村博士は魚の焦げた部分から発がん物質を固定、その発がん物質からできたがんは遺伝子変異を起こしていたことを証明しました。

杉村博士が固定したのは魚や肉などのおこげに含まれるヘテロサイクリックアミンと呼ばれる物質でした。タンパク質やアミノ酸を高温で焼くときに生じ、体内に入って代謝されると発がん性を示しました。

ただし、これは実験での話です。一般の人が普通の食事をしていて「魚や肉などのおこげを食べるとがんになる」というのは正しくありません。なぜなら、ラットに与えた量は人間に換算すると毎日毎日、茶碗数杯分のおこげを年単位で食べ続けた場合であって、自然な状態ではないからです。つまり、おこげががんを誘引する可能性はあっても、普通に生活していておこげを食べてガンになることは現実的には考えられないのです。

食生活を変えたら余命3カ月のガンが消えた
31歳の時に余命3カ月のガンを宣告された私は、人生の最期を楽しみたいと、車椅子を使い飛行機でパリへと旅立ちました。印象派の画家、クロード・モネが愛した「ジヴェルニーの庭園」とモネの絵をもう一度見ておきたいと思ったからです。

奇跡のような出来事が起きたのは、モネの庭園を訪れた帰り道のことでした。抗ガン剤の副作用で口の中がカラカラに乾いていた私は、水の代わりにモンマルトルのマルシェ(市場)で購入した、大嫌いなトマトをかじるはめになったのです。しかし、その瞬間、砂漠のように乾いていた口内が唾液で潤い、味覚障害だったはずの舌が甘酸っぱさを感じました。このとき、生まれて初めて、食べることは生きることだと気づいたのでした。

この出来事がきっかけとなり、その後、フランスでフレンチを、中国で薬膳を学び、気づけば余命3カ月のガン告知を受けてから17年が経っていました。現在は鎌倉でオーガニック薬膳の料理教室を主宰しています。

著書『余命3カ月のガンを克服した私が食べたもの』では、ガンを克服した私の日ごろの食生活、健やかな体を手に入れるための方法を紹介しています。そこでここでは、忙しい毎日を送る皆さんが、手軽にすぐに使える3つの工夫をお伝えしたいと思います。
旬の食材を取り入れて体調改善を
たとえば、風が舞うように吹く春と秋にはアレルギーが出やすくなります。代表的なのは花粉症でしょう。花粉症になると、1日中、鼻づまりがして頭が重たく感じられるものです。つらい症状を緩和するために、春のレシピとして私が考案したのが「金柑とうどの鶏肉ミンチがけ」。金柑の酸味で唾液の分泌を促し、うどのさわやかな香りと食感の料理で偏頭痛が改善され、花粉症が軽くなっていきます。「清見オレンジとトラ豆のルイボスティー」もおすすめです。清見オレンジとトラ豆を乾煎りしたところにルイボスティーを加えてお茶にします。

また、昔から「春は芽吹きのもの、山菜ものを食べるといい」といわれています。苦味のある野菜には、冬の間にたまった毒素を出す働きがあります。山菜を入手するのが難しい場合は、かいわれ大根やブロッコリースプラウトなど芽吹きのものを意識して取るといいでしょう。

気温の上昇とともに体温が高くなる夏は、トマトやきゅうり、ピーマン、なす、オクラといった季節の生野菜をバリバリとそのまま食べるのがおすすめです。生野菜を食べることで体の中からクールダウンできれば余分なエネルギーを使わずにすみ、結果的に体調を維持することができます。

秋は夏の疲れが出やすい時期です。そういうときは、気を緩める穀物の作用を使います。キヌア、アマランサス、ヒエ、アワといった小さい雑穀をごはんに混ぜて炊きます。毎日のごはんで小さな雑穀を食べることで自然に栄養を取り、体をいたわることができます。

冬は血になる食材を食べて、消化吸収や循環、排泄を促すことが大切です。中国の漢方では、血を増やすには赤い色の食材を食べることをすすめています。クコの実、紫キャベツ、紫いも、干し柿、ラズベリーなどが赤い食材の仲間です。肉類では牛もも肉や鹿肉などの赤身、魚はまぐろ、かつお、ぶりなど血合いのあるものが当てはまります。

白湯を飲んで胃腸を目覚めさせよう
私の料理教室の生徒さんには、「朝にはまず、白湯を飲みましょう」と話しています。白湯とはいったん沸かしてから湯冷まししたもので、温度は60~80度が適温です。

冬は熱めにし、夏はぬるめにすると飲みやすいでしょう。ぬるま湯程度の人間の体温に近い温度の白湯は、ゆっくりと胃腸を目覚めさせ、全身の血流を促してくれます。そうして、朝の食べ物を受け入れる準備をするのです。

また、お肉などの動物性たんぱく質や脂質を取るときには、ほんの少しだけ工夫をします。酸化した脂質を体に残しておくとさまざまな病気の引き金になってしまうので、その日のうちに掃除しておくことが肝心です。

お肉を食べたときは、締めに生野菜のサラダをたくさん食べます。焼肉を食べるときには、まずキムチを食べます。乳酸発酵食品のキムチには、腸の働きをよくしてくれる働きがあるからです。特に、大根キムチのアミラーゼと白菜キムチのグルタミン酸をお腹に入れてからお肉を食べると、消化がぐっとよくなります。

焼肉をいただいたあとは、ヨーグルトと白湯を摂ります。お肉をいただいた夜は、白湯をたくさん飲んで寝ます。こうすると翌朝はスッキリと目覚めることができるのです。

そのため、アールグレイの紅茶が飲みたい気分のときは、潜在意識の中にストレスや怒りといった感情を抱えている可能性があります。そうした状態のときには、下痢、便秘、食欲不振、過食など神経系の胃腸トラブルを発生しがちです。これらの症状の緩和にはベルガモットの香りが適しています。

それから、肝機能が弱っている人は甘味が欲しくなるものです。甘味イコール砂糖と思いがちですが、私は普段から砂糖は使いません。糖質はいろいろな食材に含まれているので、意識しなくても十分に取れているからです。甘味が欲しいときには果物やハチミツで代用しています。

食材を活用することでつらい症状をやわらげることもできます。たとえば、セロリです。セロリは、安土桃山時代に豊臣秀吉が朝鮮に出兵したおり、日本に運ばれてきたという説があるほど古くからある野菜です。当時は「オランダみつば」と呼ばれていましたが、独特の香りや味が受け入れられず、一時は忘れられていました。

日本人に受け入れられるようになったのは、カレー、シチューなど洋風料理の香りづけとして広まったからです。セロリの茎には体の熱を取り、頭に上った気をおろす働きがあります。私自身、つい最近、40度の高熱が出たのですが、生のセロリをたくさん摂ることで熱を下げることができました。

また、頭痛やストレスから生じる血圧上昇には、セロリの独特の香りが効果的です。さらに、不安や緊張をやわらげる働きもあります。自分の体の声に耳を傾けて、日々の食生活にほんの少し気を配るだけで、心身ともに万全の状態で仕事にのぞむことができます。 毎日の食事と生活に取り入れていただければうれしいです。

●●ガンを飢えさせる食事法
社会が最も恐れる ガンをはじめとする 様々な病気を 克服するのに 役立つものです その革命は血管新生と呼ばれ 体が血管が増やす仕組みに 基づいています 血管に重点を置くのは 

人体には文字通り 血管が詰まっているからです その長さは平均的な成人で 約10万km 一直線につなげると 地球を2周する長さです 一番細い血管は毛細血管で 体内には190億もの 毛細血管があります 毛細血管は生きる上で 欠かせないものですが これからご覧いただくように 死の脈管にもなります 血管の驚くべき点は それが入り込む いかなる環境にも 順応することです 肝臓では血液を 解毒するための流路を作りだし 肺では肺胞を取り巻き ガス交換をします 筋肉では 血液の 循環を妨げずに 筋肉が収縮できるよう らせん状です 神経内では電線のように 並行して走っています 血管のほとんどは 胎児の時に作られます と言うのも 大人になると 稀な状況を除いて 血管は通常 作られることはありません 女性では 毎月血管が伸びて 子宮内膜をつくります 妊娠すると 胎盤を形成し 母親と胎児をつなぎます 怪我をすると 血管は 傷を治すために かさぶたの下で 作られています こんな感じです 何百もの血管が 傷の中心に向かって伸びています どんな時でも体は 存在する血管の数を 調節する能力があります 血管新生の刺激物質や 阻害物質を分泌して 絶妙な調節を行います 体が血管の増加を 必要とするとき 刺激物質を分泌し 血管を増やします 。

血管新生因子という タンパク質が 自然の栄養物質として働き 新しい血管が萌芽するのを促進します 余分な血管が 必要ではなくなると 体は血管新生の 阻害物質を分泌して 基準状態まで切り戻します 基準以下から 基準値に戻すため 血管を増やす必要が ある場合もあります 例えば怪我をした後です 体は血管を増やすことは できますが あらかじめ設定された 基準までです しかし現在わかっているのは いくつかの病気では このシステムに不具合があり 適切な場所と時に 余分な血管を切り戻したり 新しい血管を 増やす事ができません このような状況下では 血管新生は不均衡な状態です 血管新生が不均衡だと 数々の病気が現れます 血管新生が不十分 つまり血管が足りないと 創傷治癒の遷延や 心臓発作 

下肢の血行不良や 脳卒中による死 神経損傷が起こります 反対に血管新生が 過剰な場合 血管が多すぎても 病気になります 例えば ガンや失明 関節炎 肥満 アルツハイマー病が挙げられます 全て合わせると 70以上の主要な病気で 世界中で10億人以上の人たちを 苦しめています 外見上 それぞれは 別の病気に見えますが 全ての病気に共通して 見られるのは 血管新生の異常です この認識は 血管新生を制御することで これらの病気を 治療できることを 示唆しています ここで ガンに焦点をあてます 血管新生が すべてのガンに見られる 特徴だからです では始めましょう 濃いグレーの不気味な固まりは 脳腫瘍です 顕微鏡で見ると 何百もの毛細血管が 酸素と栄養分を ガン細胞に運んでいるのが わかります しかし ガンが発生する時には 違います ガンが発生する時には 血液の供給はありません 非常に小さな 細胞巣として発生し 大きさにして 0.5立方ミリメートルにしかなりません ボールペンのペン先ほどです 血液の供給がないので 

十分な酸素や栄養分がなく 大きくなれません 実際 我々の体内では このようなガンが常に 作られています 自動車事故で亡くなった人の 解剖研究では 40~50歳の女性の約4割に 微小の乳ガンがあったことが 示されています 50~60代の男性の 約半数には 微小の前立腺ガンがあり 事実上 我々誰もが 70代になるまでには 甲状腺に微小のガンが できるのです しかし 血液の供給がなければ このようなガンの大半が 悪性になることはありません 血管新生研究の 先駆的権威である 我が師 フォークマン博士は これを 「病気ではないガン」 と 呼んでいました 血管新生の釣り合いを 保つ体の働きは 正常に働いていれば ガンを成長させる血管を 防ぐのです これはガンに対する 

一番重要な 防衛機制であることが 判明しました 血管新生を遮断して ガン細胞に血管が 届かないようにすれば 腫瘍は大きくなれません しかし 血管新生が 始まってしまうと ガン細胞は急激に 大きくなります このようにガン細胞は 致命的になっていきます ガン細胞は突然変異を起こし 自然の栄養物質である 血管新生因子をたくさん放出し 栄養補給のための 血管を作ろうとします この血管ができてしまうと ガン細胞は大きくなり 周囲の組織に浸潤することができます 腫瘍を栄養する 同じ血管が ガン細胞が血液循環中に脱出するのを許し 転移させます 残念ながら ガン患者が ガンと診断されるのは 

この遅いステージに来たときが ほとんどで 血管新生は既に活発化して ガン細胞の増殖には 歯止めがかかりません ですから血管新生が 良性腫瘍と悪性腫瘍を 分け隔てる境目となるならば 血管新生革命の重要な要素の一つは 血液供給を遮ることで ガン治療を行う新しい方法です これは血管新生抑制療法と 呼ばれる治療法で 化学療法とは まったく異なります ガンを栄養する  血管のみを狙った 治療なのです それが可能なのも 腫瘍を栄養する血管は 健康な血管とは違うからです 腫瘍の血管は異常で 構造が脆弱なため 狙いを定めて治療をすると 効果があります 実際のガン患者に 血管新生抑制治療として 神経膠腫に対する試験薬を 投与しました 血管が遮られると 劇的な変化が 起きる事がわかります この女性は乳ガンで 血管新生抑制剤である アバスチンで治療中です FDAで認可されている薬です ガンを進行させていた血流が 治療後になくなっているのが わかります 血管新生抑制治療は この2種類のガンの両方に 

効果を発揮しました 数年前 私が自問したのは これを一歩進めて 他の動物のガン治療にも 使えるかどうかでした 9歳のボクサー犬 マイロです 肩に非常に悪性度の高い 悪性神経線維腫が できています 肺に転移して 獣医の診断は 余命3か月でした 我々は血管新生抑制薬の 混合物を ドッグフードに入れて 食べさせ 腫瘍に塗るための 血管新生抑制クリームも 作りました 数週間もしないうちに ガンの進行が 弱まったことが確認され 獣医が予想していた余命を 6倍に延ばすことができました 充実した生活を おくりながらです その後 治療した犬は 600頭以上 奏効率は約60%で 安楽死になるところだった― ペットの寿命を延ばしました もっと興味深い例を 何例かお見せします フロリダにいる 20歳のイルカです 口の中にできた傷が 3年の間に 浸潤性扁平上皮ガンになりました そこで我々は 血管新生抑制ペーストを作り 週に3回ガンに塗りました 

7か月の間に ガンは完全に消え 生検は正常との報告でした これは唇にガンができた― ギネスという名の馬です 血管肉腫という 致命的なガンです 既にリンパ節に 転移していたため 血管新生抑制剤の スキンクリームを唇に塗り 内服薬も使用して 内と外から治療しました 6か月の治療の末 ガンは完全寛解しました これはその6年後 ギネスと幸せな飼い主の姿です (拍手) 明らかに 血管新生抑制療法は 様々なガンに効きます 人間や犬用の 先駆的治療は 既に利用できるように なっています 11種類のガンに 12種類の薬があります しかし実際問題として 臨床での効果が気になります 

これはガン患者の 生存データで 8種類のガンが 対象になっています この棒線が示す生存時間は 化学療法や 手術や 放射線治療しか 治療法がなかった頃のものです しかし2004年に 血管新生抑制治療が 初めて登場して以来 生存期間は 70~100%も向上しました 腎臓ガンや 多発性骨髄腫や 大腸ガン 消化管間質腫瘍の患者から 得られた数値です 素晴らしいことですが 他の腫瘍やガンでは 向上率はそれほどでは なかったため なぜもっと良い 成績ではないのかと 問い続けてきました 私には答えは明らかです 

ガンの治療開始時期が  遅すぎて 転移していることが 多いのです 私は医師なので ガンが末期まで 進んでしまうと 不可能でないとしても ガンの克服は困難な可能性があります ですから私は血管新生の生物学に戻って 考察し始めました ガン細胞の作戦を 逆手にとって 血管新生を阻止し その増殖を食い止めることが ガンの解決策になるのか ということです これは健康な人々や 

今までにガンを克服し 再発することを防ぎたいと 

思っている人の 助けになります ガンにおける血管新生を 妨げる方法を見つけるべく 私はガンの原因に 着目しました 興味を持ったのは 食べ物がガンを誘発する 環境要因の 30~35%を占めていたことです ここで明確なのは 食事から取り除けるものを 検討することです しかし私はまったく 逆の方法を取り 食生活に加えられるものを 考えました もともと血管新生抑制の 作用があり 体の防御システムを高めて ガン細胞を増やす 血管をやっつけるものです つまりガンを飢えさせるものを 食べることができるかです (笑) 答えはイエスです その方法をご覧いただきましょう この研究のために 市場や農場や香辛料に 目を向けました 我々が発見したのは 自然がたくさんの 血管新生阻害物質を 食品 飲み物 香草に 持っていることでした 我々は試験システムを 開発しました 中央の輪から放射線状に 

血管が広がっています このシステムを利用して 食べることで達成できる濃度の 食品因子を検査するのです 赤ぶどうのエキスを 入れたときに 起きたことを お見せします 有効成分はレスべラトロール 赤ワインにも含まれていて 異常な血管新生を 6割も抑えます 苺のエキスを加えると 血管新生は 強く抑制されます そして 大豆のエキス これは我々が研究したいと 思っている― 血管新生抑制食品と飲み物のリストで 項目は増えています それぞれの食品は 系統や品種により 効力が異なります これを測定する理由は 苺を食べたり お茶を飲んだりする際には 抗ガン作用が 一番高い種類を 選びたいからです 我々は4種のお茶で 実験しました よく飲まれている種類です ジャスミン茶 煎茶 アールグレイ  我々がつくったブレンド茶 お茶の効能が異なるのは 一目瞭然ですね 

面白いことに 効能が低かった2種類のお茶を 混ぜてブレンド茶にすると それぞれ単独のときより 効能が増しました 食品の相乗効果です 我々の試験からの データですが 実験室で腫瘍の 血管新生を再現し 黒線で示しました 抗ガン剤の効果を 調べることができます 線が短いほど 血管新生が少なく 好ましいことを意味します この一般的な薬は ヒトのガン発症リスクを 減らすことが分かりました スタチンや 非ステロイド性抗炎症薬や その他数種の薬は 血管新生を阻害します そのような薬と同様な 効果をもつ食事因子がこれです はっきり効果が見てとれます 

場合によっては 実際の薬より強力です 大豆 パセリ にんにく ぶどう ベリー類 このような食品を使って 美味しい料理を作れますね 我々が世界初の 血管新生を抑制する 抗ガン作用に基づく食品評価の 格付けシステムを作ることを ご想像ください 我々は現在 その実現に 向けているところです 研究データは これくらいにしましょう ガンにおける血管新生を 食い止める特定の食品を 食べている人から どんな裏付けがとれるか 重要な疑問です 私が知る 一番良い例は 7万9千人の男性を 20年間 追跡研究した例です 調理したトマトを1週間に 数回食べた男性は 前立腺ガン発生率が 最大半分に抑えられていました トマトにはリコピンが 豊富に含まれていて リコピンは血管新生抑制物質です この研究のもっと興味深い点は 前立腺ガンを発症した男性でも トマトソースを より多く食べていた人では ガンを栄養する血管が 少なかったのです 人間におけるこの研究は 食品に含まれる血管新生抑制物質が 現実的に消費された場合 いかにガンに対して インパクトを出せるかの 素晴らしい例です 

現在 我々は UCSFのオーニッシュ氏と タフツ大学と共同で 健康的な食事が 血中の血管新生マーカーに どのような影響をもたらすのか 研究中です 私がお見せしたのは 明らかにガン研究を越えた 幅広い意味をもっています 我々が正しければ 消費者教育や 食品サービス 公衆衛生 そして保険会社にさえ 影響をもたらせます 実際に一部の保険会社は このような方向で 検討し始めています この保険会社の広告を 見てください 世界中の多くの方にとって 

抗ガン食事療法は 現実的な唯一の解決策かもしれません 末期ガン治療は 高額だからです しかし地元でできる 地球に優しい― 血管新生を抑制する農作物でつくる健康的な食事は 誰もが恩恵を受けられます 最後になりますが 食品の話や ガンに関して 話してきましたが もう一つ 付け加えなくては いけません 肥満についてです 脂肪組織は 血管新生に 大きく左右されることが わかったからです 腫瘍と同じで 血管が増えると脂肪は大きくなります では 血液供給を止めることで 脂肪組織を 縮小できるでしょうか 上の線は 遺伝的肥満マウスの体重です テニスボールのように太るまで 食べ続けるマウスです (笑) 下の線は 普通のマウスの体重です 肥満マウスに 血管新生の阻害物質を与えると 体重減少しますが 治療を止めると体重は戻り 再開すると 体重減少し 治療を止めると また体重増加します 血管新生を抑制するだけで 体重は上下するため ガン予防の目的に 使っているこの方法は 肥満に対しても 応用できるかもしれません 

このうえなく興味をさそうのは 肥満マウスの体重を 平均的なマウスの体重以下に 落とす事はできないことです スーパーモデル並みの マウスは作れません (笑) これは血管新生が 健康的基準値を調節する 役目を持つということです セントジェルジは かつて言いました “発見とは誰もが 見たことを見て 誰も考えなかったことを考え 生まれる” ガンや肥満や他の病気では それらの共通項である 血管新生を攻撃することに 大きな威力のある可能性を ご理解いただけたでしょうか これこそ世界に今 必要なものです ありがとう (拍手) (コーエン) 質問があります このような薬は現在ガン治療の 主流であるとは言えません ガン患者の方には 何を勧めますか このような治療を勧めますか (リー) 米食品医薬品局が 承認している 血管新生抑制治療が いくつかあります ガン患者である場合や ガン患者に携わる方である場合は ぜひ検討すべきです 治験もたくさん 行われています 約300社が100種類ほどの 生物製剤を 

開発中であることを 我々は把握しています ですから承認された薬を考慮し 治験にもご注目ください 医者まかせにせず 自分でできることを 考えるのも大切です これは私が話をしている テーマの一つで 医師が施すことが できないものを 自分たちでできるようにする ということです 知識を使い 行動を起こすのです 大自然が我々にヒントを 与えてくれているなら 我々が口にするものの価値に 新しい未来があるかもしれません 我々の食事は一日3回の 化学療法です (コーエン) そうおっしゃる ということは ガン発病のリスクを 抱える人たちに ガンを予防する 治療を勧めますか 

それともトマトソースを 多く摂るなど 正しい食事を心がけるだけで いいですか (リー) 疫学的証拠は 十分にあります 情報化時代にいるのですから 国立医学図書館の データベースのように 確かな情報源は すぐに見つけられます 食事や一般薬に基づく ガンのリスク軽減のための 疫学研究の情報を探せます これは誰でも 調べられることです (コーエン) ありがとうございました.

がんにならないために!守るべき「がん予防12か条」
1条) たばこは吸わない
たばこは肺がんだけでなく、胃・膵臓・子宮頚がんなどのリスクを上昇させ、心疾患や脳卒中などの原因にもなります。吸っている人はまず禁煙にチャレンジしましょう。

2条) 他人のたばこの煙をできるだけ避ける
たばこは吸っている本人だけでなく、周囲の人の健康にも悪影響をもたらすので配慮が必要です。最近では分煙がだいぶ進んできましたが、吸わない人もたばこの煙をできるだけ避ける事が大切です。

3条) お酒はほどほどに
飲酒は食道・肝臓・大腸がんをはじめとした多くのがんのリスクを上げますが、適量なら心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げることが知られています。

お酒はアルコール量に換算して1日23g程度を心がけるこ(※2)と。多く飲んだ日があったら翌日は飲まないようにし、週に2日はお酒を飲まない休肝日を設けて肝臓を労わることも忘れずに。

【お酒の種類別に見るアルコール量23g】
●日本酒なら1合(180ml)
●ビールなら大瓶1本(630ml)
●焼酎や泡盛なら1合の2/3(120ml)
●ウイスキーやブランデーならダブル1杯(60ml)
●ワインならボトル1/3程度(240ml)

4条) バランスのとれた食生活を
主菜・副菜・主食が揃った彩り豊かな献立は、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂ることができます。偏食することなく、さまざまな食品を食べるよう心がけましょう。

【食べ過ぎるとリスクを上げる可能性があるものとは】
牛肉・豚肉・ヒツジ肉などに含まれる動物性脂肪、輸入ナッツ・穀類に混入することがあるアフラトキシン、ハム・ソーセージなどの加工肉に含まれるニトロソ化合物が挙げられます。

特にハムやソーセージなどの加工肉について、国際がん研究機関(IARC)は毎日50g以上食べると大腸がんのリスクが高まると発表しています。平成27年度国民健康栄養調査によると、日本人の平均摂取量は1日平均12.4g。(※4)普通に食べる程度なら気にせずとも大丈夫ですが、食べ過ぎている場合は、食生活を見直す必要があります。

5条) 塩辛い食品は控えめに
減塩によって、日本人に一番多い胃がんを予防することができます。1日あたりの食塩摂取量として男性は8g未満、女性は7g未満が目標です。(※5)だしを効かせたり、かんきつ類やハーブ・スパイスの風味を利用したりして減塩を心がけましょう。
塩辛や練りウニのような塩分の多い食品が好きな人は、週1度くらいに抑えましょう。

6条) 野菜や果物は不足にならないように
世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究協会(AICR)の研究で、野菜や果物の摂取が口腔・食道・胃がんのリスクを低下させる可能性が高いことがわかっています。野菜や果物の目安は、1日に合計400g以上を食べること。野菜小鉢を5皿(5SV)、果物は1皿(1SV)を目安に意識してみましょう。

7条) 適度に運動する
家事や仕事を含め、1日の身体活動量の多い人ほど、がんだけでなく心疾患や糖尿病のリスクも低くなります。離れたコンビニエンスストアやスーパーに行く、目的地から離れた駐車場を使うなど、普段からカラダを動かすことが健康につながります。1日合計1時間くらいの運動が、続けやすくほどよい運動量です。

8条) 適切な体重維持
日本人の場合、欧米人よりも肥満によるがんへの影響は少ないとされています。
しかし、糖尿病や脂質異常症などの原因となるので、太り過ぎは改善したいもの。
また、痩せによる栄養不足も免疫力を低下させ、感染症を引き起こしたり、血管の壁がもろくなって脳出血を起こしたりするので注意が必要です。

中高年期男性(40歳以上)のBMI(体重kg/身長m×身長m)で21~27、中高年期女性(40歳以上)では21~25の範囲内になるように体重をコントロールしましょう。

9条) ウイルスや細菌の感染予防と治療
がんを引き起こす細菌やウイルスがあります。特に、肝炎ウイルスやピロリ菌については地域の医療機関で一度は検査を受けてみることをおすすめします。

【がんの原因となるウイルスや菌】
肝炎ウイルス:B型・C型肝炎ウイルスに感染している人は肝臓がんに罹患しやすいとされています。
ヒトパピローマウイルス:ほとんどの女性が感染しているウイルス。1/100~1/1000の確率で子宮頚がんが発生します。
ピロリ菌:胃がんの発生因子のひとつとされていて、中高年の感染率が高いことが分かっています。

10条) 定期的ながん検診を
がんの自覚症状は進行してからのことが多く、早期で症状が出ることはあまりありません。がん検診は、症状のない早期がん・前がん状態のうちにがんを発見するのに有効です。1年~2年に一度はがん検診でカラダの状態をチェックするのがベスト。

11条) 身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
やせる・顔色が悪い・貧血がある・下血やおりものがある・咳が続く・食欲がない、などの体調の変化に気がついたら、医療機関での受診をおすすめします。

12条) 正しいがん情報でがんを知ることから
がんに効くとされる健康食品などが出回っています。根拠の乏しい方法を鵜呑みにせず、正しい情報をとり入れましょう。もし、疑問を感じたら、かかりつけ医などの専門家に相談することも重要です。

自分のカラダは自分で守ることが大切です。「毎日すること」「毎日食べること」を見直し、ストレスのない範囲で出来ることから改善し、がんになりにくいカラダを目指しましょう。 


  

ふきのとうは、「若返りのビタミン」とも呼ばれ老化防止に働くビタミンE、骨や歯を形成するのに役立つカルシウムやビタミンK、マグネシウム、貧血予防・改善に働く鉄や葉酸、さらに余分なナトリウムを排出し、血圧を正常に保つカリウムなど、さまざまな効果が期待できます。

ふきのとうは栄養の宝庫
   ビタミンA、B、C、E、カリウム、食物繊維、マグネシウム、リン、亜鉛
デトックス効果 便秘予防 がん予防 アンチエイジングの効果があります。
苦み成分はポリフェノール
ふきのとうの苦味は、抗酸化作用があるポリフェノールのケンフェロール、フキノール酸、アルカロイドです。
脂肪燃焼 免疫力アップ 肝機能強化 花粉症を抑える効果があります。

  

「ペタシン」は従来のがん治療薬の3800倍以上の抗がん作用を持ち、健康な細胞にはほとんど副作用を示さないという。
フキノトウ苦み成分「ペタシン」がん抑制 増殖・転移を阻害
岐阜大大学院の創薬研究グループは、日本原産植物のフキノトウに多く含まれる成分ペタシンががん細胞の増殖と転移を抑制することを発見した。増殖、転移を阻害する既存の化合物と比べ1700倍以上の効果があり、正常な組織への副作用を抑えつつ、抗がん効果を発揮することも立証した。この発見により、副作用の少ない新たな抗がん剤の開発が期待される。
ペタシンはフキノトウ特有の苦みの成分の一つ。
同グループはヒトのがん細胞や、マウスに投与する実験を行い、既存の阻害剤フェンホルミンと比べ、1700倍以上の阻害や、増殖を妨げる効果があることを確認。乳がんや胃がんなどほぼ全てのがんに非常に強い抗がんの働きを示した。臨床医を悩ませてきたがんの転移を妨げる効果があることも分かったのです。