心のあり方 | abacus日記

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〜ピンク髪のそろばん講師のブログ〜

元旦には能登半島地震、翌日には被災地へ支援物資を運ぶはずだった海保の飛行機が羽田でジャンボジェットと衝突して炎上と、2024年は波乱の幕開けとなりました。

亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
そして、被害に遭われた方の心身・環境の1日も早い回復をお祈りいたします。


 

そんな中、「JAL機事故で羽田空港が混雑 帰省ラッシュ直撃」というネットニュースに寄せられた、あるコメント。

 

明日から仕事なのに帰れない。

上司に連絡したら、

「無事ならそれで安心。一人休んでも仕事は回るんだから、週明けからの出勤で構わない。緊急の人もいるだろうから、その人に席を譲ってあげると思いなさい」

という返事が来て泣きそうになった。

 

ああ、ステキな上司さんだなぁ。
帰れなくて心細くて どうしようって焦ってる時に、こんな風に言ってもらえたら、張り詰めてた気持ちが緩んで泣きそうになるよねぇ。

と、私はそんな風に思ったのですが、世の中にはいろんな人がいるようで…

 

「余裕のある職場で羨ましいです」ぐらいの、ちょっとした嫌味はまだマシで、

「それって裏を返せば『あなたは職場にいなくても構わない』てことですよね」とか、

「離島に住んでる人なの?飛行機以外の手段でも帰れるでしょ」とか、

よくもまぁ、こんなコメントするなぁと思う人も結構いるんですね。

 

読み進めていくと、こんなものもありました。

「休んでも大丈夫→アンタは別にいなくてもいい 緊急の人に席を譲る→職場での自分のポジションを後進に譲れ て意味かも」
おぃおぃ、深読みハンパないわ。

「自分の上司は、台風で帰れなくなった時に『ギリギリまで遊んでる方が悪い。絶対帰って来い』て言うパワハラ上司でした」

いやいや、突発的な事故と ある程度予報で危険度を知らされる台風を、同じ土俵で語るってどうよ?て思ったりするわけで。
(ていうか、自分の不満を言いたかっただけで、コメント主さんのことなんてどうでもいいんだよね?て感じです)

 

この上司がどんな人で、どう思って「休んでも大丈夫」という返事をしたのか、その真意は多分、コメント主にもわからないと思います。
もしかしたら「日頃から大したことやってないオマエなんかいなくたって、うちの職場は痛くも痒くもないんだよ」と、本当に思っていたかもしれないですが、真実は上司の心の中にしかないでしょう。

またコメント主さんが、帰れる手段があるのに状況に甘えてるだけかもしれない可能性も、確かにゼロではないでしょう。

これまた真実は、コメント主さんと状況を共にしないと分からないでしょう。

物事は多角的に見れば見るほど、可能性の話は山ほど出てきます。


ただ、それって「自分」にどう関係してるんでしょう?


他人のことだから自分には関係ない。

そう思って、無責任に言いたい放題言ってる人がいるかもしれませんが…
ネットに書いたことって、書かれた人より、読んだ人より、書いた人の心に一番影響を与えていると思うんですよね。
「どうや!こんな見方もできるんやぞ!」と、意気揚々ネガティブな見解を投稿してる人って、投稿した後も自分自身がずーっとその思考に支配されてしまうんですよね。

 

その思考に支配されていて、あなたは幸せですか?

 

誰かの投稿にコメントしてる人は、ぶっちゃけ部外者です。
部外者にとって、真実がどうであるかなんて、どうだっていいんです。
だって、その「真実」は、部外者の生活には何の影響もないのですから。

わかりもしない「真実」をネガティブな方向に思考することで、自分の心を不幸の方向に持っていってしまう方が問題じゃないかと思うんですよね。

 

ネガティブコメントを再生してたら気が重くなってきたので、結神社の花手水の写真でちょっと心の浄化をば。

 

いい方に解釈するのも、悪い方に解釈するのも、どちらも所詮憶測の話。
だったら、いい方に解釈する心持ちの方が、自分を幸せにしてくれるな。
そんなことを思った、正月三が日でした。