メキシコGP-予選 | 亜洲虎のブログ

亜洲虎のブログ

1997年前に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。

2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

現地6日(土)、アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスを舞台にシーズン第18戦メキシコGP予選が行われ、メルセデスのボッタスがポールポジションを獲得した。

 

 

金曜日の初回セッションは路面がかなり汚れていたこともあり、どの陣営も思うようにタイムを伸ばせていなかったが、徐々に改善されていったことで後半のセッションではレッドブルのフェルスタッペンが2番手以下を0.4秒以上引き離す速さでトップに立ち、最初のフリー走行を1-2で終えていたメルセデスのボッタスとルイス・ハミルトンは2番手と3番手に甘んじている。母国グランプリを迎えたレッドブルのペレスは両セッションを通して4番手だったものの、予選でのフロントロー獲得を目指して調整に励んだ土曜フリー走行では1分17秒024を刻んでタイムシート最上位に立った。

 

ペレスに次ぐ2番手には0.193秒差で僚友フェルスタッペンが控え、メルセデス勢がそれに続いたとはいえ、ペレスとのギャップは0.6秒以上あり、レッドブルの調整が順調であることをうかがわせたが、メルセデスは予選になるとペースアップしてくるのが常とあって、トップ2チームによる激しい競争に注目が集まった。

 

なお、前戦のUS GPと同じく、メキシコシティでもエンジンペナルティを受けるドライバーが相次ぎ、アルファタウリの角田が内燃機関(ICE)、ターボチャージャー、MGU-HおよびMGU-Kをそれぞれ4基目に交換したほか、ストロール(アストンマーティン)、ノリス(マクラーレン)、オコン(アルピーヌ)も規定数を超える新品のエンジンコンポーネントを複数投入したことで後方スタートを強いられる。また、ウィリアムズのラッセルは初日に2度のギアボックストラブルに見舞われたことで新たなギアボックスを使用せざるを得ず、5グリッド降格処分を受けることが決まっている。

 

大観衆が詰めかけたメキシコシティの予選は気温21.1℃、路面温度44.8℃、湿度21.9%のドライコンディションでQ1が始まり、ウィリアムズのラティフィが真っ先にコースインした後、ハースF1のシューマッハとマゼピン、アルファロメオ・レーシングのライコネンが合流した。ラティフィがミディアムタイヤを装着した一方でハースF1勢とライコネンはソフトタイヤを選んでいる。ピレリがメキシコシティの一戦に用意したのはC2からC4のドライタイヤだ。

 

ウィリアムズはラッセルにもミディアムタイヤを履かせてコースに送り出したが、ラティフィは2周を、ラッセルは1周を走ってタイムを残さぬままピットに引き上げている。その頃には他の陣営も動き出し、最後にガレージを離れたメルセデスの2人もソフトタイヤで最初のランに臨んだ。

 

タイムシートに7名の名前が並んだところでストロールがコントロールライン付近でクラッシュを喫してしまい、黄旗が振られた後に赤旗に切り替わってセッションは中断。リプレー映像を見ると、ストロールは最終コーナーを抜ける直前にリアを失ったようで、リアをぶつけた後、スピンを喫しながらフロントもウオールにぶつけてしまった。幸い、ストロールは自力でコックピットを離れてケガはない様子だ。Q1は10分58秒を残して時計が止められている。

 

この時点でタイムを残していたのは1分17秒991を刻んでトップに立っていたルクレール(フェラーリ)ほか、2番手から順にベッテル(アストンマーティン)、サインツ(フェラーリ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)、ライコネン、ストロール、マゼピンだ。なお、ライコネンは黄旗および赤旗が掲示された際の行動が問題視され、予選終了後にスチュワードの審議を受けることが発表されている。リプレー映像を確認すると、ライコネンは黄旗を確認し、いったんはピット帰還を考えたようでラインを超えてピットロードに入るも、再度、ラインをまたいでコースに戻っていた。

 

ウオールの修復にしばしの時間を要したが、約26分の中断を経て再開の時を迎えたQ1は、アルファタウリの角田とガスリーを先頭にピットレーンオープン前に出口に列を成していた各車がコースになだれ込む。アウトラップに入ったサインツが「パワーが出ない」と訴えてスローダウンしていたものの、唐突にスピードが出始めたようでコースにとどまってアタックラップを開始した。

 

ストロール以外ではアルピーヌの2台がガレージにとどまったままだったが、渋滞を避けてアタックするためにタイミングをずらすことにしたようだ。アルピーヌ勢を除く18台が少なくとも1回のアタックラップを完了した時点でトップにつけていたのは1分16秒788という今週末最速のタイムを刻んだフェルスタッペン。0.663秒差の2番手にペレスが続き、ボッタス、ノリス、ハミルトンがトップ5に並んでいた。

残り6分を切ってコースインしたアルピーヌコンビはオコンが10番手に飛び込み、アロンソは13番手につけ、これでノックアウトゾーンの16番手以下の顔ぶれはラティフィ、ミック、マゼピン、ラッセル、ストロールとなった。トップ5はフェルスタッペン、ボッタス、ペレス、ハミルトン、ノリスのオーダーに変わっており、ボッタスがフェルスタッペンと同じく1分16秒台に乗せたことで2人のギャップは0.171秒に縮まっている。

 

Q1終盤にもプッシュラップを走った面々が自己ベストを次々と更新していき、ラッセルが1分17秒台を刻んでノックアウトゾーンを脱出した結果、アロンソが16番手に後退し、他にラティフィ、ミック、マゼピン、ストロールがQ1で予選を終えることが決まった。

 

予選Q1の最速タイムはボッタスが1分16秒727に更新しており、2番手には0.021秒差でルクレールが食い込んでいる。5周の走行にとどめてQ2の準備に専念したフェルスタッペンはボッタスに0.061秒差の3番手、4番手にはトップと0.181秒差につけたガスリーが入り、ペレスが5番手だった。

 

タイヤ戦略に注目が集まったQ2はメルセデス、レッドブル、フェラーリ、マクラーレンをはじめ、ミディアムタイヤを選ぶドライバーが多かったが、エンジンペナルティが確定している角田とオコンの2人だけはソフトタイヤで出陣している。

 

Q2序盤のアタックラップが完了し、トップには1分16秒483を刻んだフェルスタッペンがつけ、0.016秒差でハミルトンが2番手、ソフトタイヤを履く角田が0.218秒遅れの3番手に飛び込んだ。11番手以下のノックアウトゾーンにはライコネン、ジョビナッツィ、オコン、ラッセル、ベッテルが連なった。

 

その後、フェルスタッペンがソフトタイヤに切り替えてコースに入るも、Q2終了間際はコースを飛び出すドライバーが複数おり、黄旗が振られたこともあって自己ベストは更新しておらず、ミディアムタイヤで残したタイムでQ3進出を決めている。

 

最終的にQ3のトップ5は1分16秒474を刻んで最速タイムを塗り替えたハミルトンにフェルスタッペンが続き、角田、ボッタス、ガスリーのオーダーとなった。11番手以下で予選順位を確定させたのはベッテル、ライコネン、ラッセル、ジョビナッツィ、オコンだ。ラッセルとオコンの2人はグリッド降格ペナルティを受けるため、スタート位置は予選順位より後退する。

 

メルセデス、レッドブル、アルファタウリ、フェラーリ、マクラーレンの5チームが顔をそろえたQ3はマクラーレン勢を先頭にして早々に10台が出陣し、いずれも新品のソフトタイヤでアウトラップを開始した。

 

路面コンディションの進化が激しい中、Q3最初のアタックラップで最速だったのはボッタスだ。1分15秒875をたたき出して暫定ポールにつけ、2番手のハミルトンに0.145秒のリードを築いた。スリップストリームを得られず、さらには縁石に乗り上げるシーンもあったフェルスタッペンは0.350秒遅く、ペレスは0.467秒差の4番手となり、1列目を手に入れるにはかなりのペースアップが求められる状況だ。マクラーレンを駆るノリスはコースを飛び出して芝生に乗り上げてしまい、1分36秒台のタイムを残すにとどまっている。

 

ポールポジションをかけたラストアタックは全車がソフトタイヤでガレージを出発し、エンジンペナルティを受ける角田とノリスがユーズドのセットを履いていた。ガスリーやサインツは自己ベストタイムを更新したものの、ポジションを上げられるほどではなく、上位勢ではペレスがコースを飛び出して――その直前には同じ場所で角田もコースオフを喫していた――ラップを断念し、フェルスタッペンは自身のベストタイムにも及ばなかった。メルセデス勢もタイムは伸びていないが、タイムを上回るドライバーが現れなかったため、ポールポジションはボッタスが手に入れ、ハミルトンが2番手、フェルスタッペン、ペレス、ガスリー、サインツ、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、ルクレール、角田、ノリスが10番手となった。

 

ホンダPU勢、フロントローを取れなかったものの、フェルスタッペンが3番手、ペレスが4番手、ガスリーが5番手、角田が9番手と全車トップ10に入っています。

ただ、角田はエンジンペナルティがあるため、後方スタートとなりますが、優勝、表彰台、トップ10を目指し頑張って欲しいですね!