数年前まではタイで甘いトマトを食べることは想像できませんでしたが、食文化の欧米化、サラダを食べるようになったりと、だんだんと日本のように高糖度トマトのマーケットが形成されつつあります。タイですとチャーハンに入ってるような料理向きの酸味や旨味のためのトマトが一般的です。
タイで一番甘く感じたトマトはカオヤイのMid Winter Greenで作っているミニトマトです。Mid Winter Greenはレストランですが広大な敷地の中に農場があり、タイで流行っているファームトゥーテーブルのコンセプトです。当初のファームマネージャーさんがチアタイからの人だったので、チアタイ得意のメロン用に開発したエバポレーター付きビニルハウスでトマトも栽培しています。チアタイはタイ大手の財閥系種会社です。カオヤイは高地になっており年間を通してタイでは比較的涼しく、さらにエバポレータービニルハウスで温度コントロールしてるのでトマト栽培に最適化されています。味見させてもらったら甘さにビックリしました。
おいしいトマトをタイでも サイトウフーズ&ジャパン・アグリ・チャレンジの巻
バンコクでは日系のbijinトマトさんが有名かと思います。糖度は8弱くらいでしょうか。
タイで高糖度トマトを栽培「農業テクノロジーで事業課題を解決」銀座農園の挑戦
さらに、銀座農園さんがチェンマイにてメージョー大学を技術移転先としてJICAの普及実証案件を開始しました。アイメック農法のトマト、大変楽しみです。
タイ国 日タイ連携による高付加価値果菜類の 生産販売ビジネス構築を通じた農業技術・ 生産性向上の案件化調査 業務完了報告書
銀座農園さんの案件化調査のレポートです。どこで栽培するのかなと気になっていたらすぐ近くのメージョー大学でした。
ー追記 2018/07/05
メージョー大学にJICAのプロジェクトを見学させてくれと問い合わせた所、プロジェクトが中止になったとのこと。
でも、やっぱりおいしさでは有機栽培のYu CHAN Tomatoが一番。オーガニックでおいしいものはくせになります。糖度は8から12くらい。
その次においしいのはラーチャブリーの観光農園コロフィールドが栽培する有機トマト。
旨みという観点だと自分で作ったシシリアンルージュがすごくうまかったです。