白い粉というと、コナン君がペロッとするイメージがあります。

 

 

 

 

が、これは当然、コナン君がペロッとする粉ではありません。

 

 

 

 

鎬地を磨くために使う「ロウ」を粉末状に砕いたものです。

 

ロウは固形かビーズ型の粒のものしかないので、乳鉢を使い粉末状に砕きます。

 

 

この粉を鎬地を磨くのに使うんですね。

 

 

 

美術刀剣の場合、鎬地は黒光りする必要があります。

 

平地とのコントラストの差を作って美術性を高める訳ですね。

 

 

 

美術性が求められない居合研磨の場合は、コンパウンドで磨いて終わりなんて場合も多いのではないでしょうか?

 

コンパウンドで磨いた場合、銀色に輝いてしまいます。

 

もちろん、それでも全然問題ないのですが、日本刀の美術的な作法からは外れてしまいます。

 

 

そのため、棒で磨くのです。

 

その時にこの白い粉を使う訳です。

 

 

 

今は美術刀剣というジャンルも廃れ、鎬地の色にこだわるユーザーも減りましたし、むしろ居合研磨のような銀色の鎬筋の方が良いという方も多いと思います。

 

 

ただ、コンクールや特保以上の審査に出す場合、美術研磨が基本になると思いますので、特保以上を狙うなら鎬地も注意して見るようにすると良いかもしれません。

 

 

 

しかし、コナン君も、落ちている粉なんか舐めて、劇薬だったらどうするんですかね・・・

 

 

 

 

 

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