最近、スマホや家電製品で、リファービッシュ品という製品が増えてきました。
外装を手入れして、まるで未使用品のように整備した中古品を指します。
これ、新品みたいで気分がいいですよね。
これの日本刀版があったら良いと思いませんか?
実は、当店は日本刀版のリファービッシュを自負しています。
つまり、外装は新品にして、刀身はキレイにしてから販売しています。
日曜日は薄錆が出た刀をキレイにリファービッシュしていました。
元は赤錆の出た刀です。
半日かけて、ここまでキレイにしてから商品化をします。
この位の錆なら、整形研磨は不要で、名倉砥石位の研磨からで済みます。
もし、拭いを入れて、それだけで赤錆が落ちるようなら、残りは錆が落ちなかった所だけの部分研磨だけでいけますね。
ちなみに、この刀は、深錆の部分だけ備水から進めました。
刃紋は、刃取りする時間が無いので差込研磨をしています。
軍刀は、刃が明るい場合が多いので、差込拭を入れただけで、結構キレイになります。
知らない人は「酸を使っているのだろう」と言いがかりを付けて来そうですが、
この刀は差込拭いだけでここまでコントラストがでています。
酸を使うと、刀身全体に刃艶をして、表面全体を磨く必要があるので結構面倒なんですよね。
酸研ぎ = 楽
みたいなイメージを持っている人も多いと思いますが、実はそれほど楽ではありません。
逆に「普通に刃取りした方が早いじゃん!」とか思います。
この辺は、自分で研磨してみないと分かりませんね。
※酸研は忌避される傾向にありますが、スノベの軍刀の場合は鉄が層になっていないのであまり問題ないように思います。
実際に、戦前は軍刀研磨で各流派で使われていました。
でも酸研は被膜を全部落とす必要があるので結構面倒ですよね。
このように、キレイにしてから、新品の外装に合わせて、写真撮影をしてから販売しています。
日本刀版のリファービッシュ再生品ですね。
この刀でも、販売価格は10万円代を想定しています。
他店では不可能な価格帯ですよね・・・
尚、お客様からは、想像以上にキレイな刀が届くとの感想を頂きます。
そりゃあそうですよね。
居合拵えながらも、外装は新品で、刀身もここまで整備してから販売しているのですから。
刀身の仕上げ + 居合拵え
ほとんどの人は、これで十分以上の出来だと思います。
これ以上を望まれる場合は、美術研磨 + 本歌の時代風拵えにする必要があるので、価格は+30万円以上に跳ね上がります。
それをお望みの場合は、銀座の一流刀剣店で、100万円以上かけてご購入する事をお勧めいたします。
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業物、佐光信光です。
66.4cmあるので斬るにも良さそうです。
業物ですが、なんと10万円台ですよ!