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2010-09-27 11:30:14

龍恋~RYUREN

テーマ:ブログ
お久しぶりですクローバー

昔、ここで書いていた小説をバージョンアップさせたような物を、このサイトで再び書いています。

良かったらご覧くださいニコニコ

Eエブリスタ

クリエーターネーム:Ashville

作品名:龍恋(RYUREN)

http://estar.jp/.pc/_novel_view?w=15258651
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2009-11-02 19:24:49

天女の唇(終)

テーマ:ブログ



波音がビールケースに腰を降ろした。






さっきの僕と同じように街のネオンを眺めている。






「呼ばなかったのか」





「うん。楓も?」






僕は頷くとベランダの柵に寄り掛かった。






パーティーの前。






波音に母親を呼べたら呼ぶ様に言ってあった。






僕も父親に対して、波音から同じように言われていた。






「大丈夫だよね」






波音が後ろからそっと僕の首に腕を回してきた。






僕はもう一度、深く頷いた。






焦る事はない。






氷は確実に溶け始めているのだから。






「これからやっていけるかな」






「大丈夫」





僕はくるりと回った。




波音の頬を両手で包んだ。






「もう波音はクラゲなんかじゃない」






「えっ?」






僕は波音をそっと抱きしめると言った。





「波音は俺を幸せへと導いてくれた。流されてるだけの奴に人は導けない。波音はやっぱり天女だよ」






「……ありがとう。楓も、五頭龍以上だったよ。私を守るだけじゃなく、私に自信をくれた」






波音の潤んだ瞳から滴った一筋の涙が、彼女の唇を濡らした。






「ずっと二人で毎日を生きていこう」






僕はその涙に口づけをした。






天女の唇は冷たくて塩辛かった。






僕は波音の冷えた唇が暖まるまで、ずっとそうしてようと思った。


(終わり)
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2009-11-02 18:14:00

Let forever be

テーマ:ブログ



「ああ、今日はサンキューな」






そう、そんな時こいつら古い仲間に会うと確認できる。






『俺は確かにあの時を過ごしていたんだ』と。






「何しおらしい事言ってんだ。ビールで良いか?」






健一の差し出したステラの缶を受け取る。






「ああ、ついに楓も結婚か。まあ、お前と波音ちゃんは元々夫婦みてえだったからな」






「そうそう残るは俺だけ、って奴だ」






「竜二!」






いつの間にか竜二がベランダの隅で煙草を吹かしていた。






後頭部には、まだ若干、紙吹雪が残っている。





「まあ、これからも俺ら仲良くしてこうや」





そう言って竜二が相変わらずの流し目を決めると、入口のドアが開いた。






「あんた達、こんなトコで何してんの?中、入りなよ。あんたら意外と良い年なんだから風邪引いたら長いよ」





ワインレッドのドレスを着た波音が早口で怒鳴った。






「相変わらずキツイな波音ちゃん。じゃ、俺らお先に入ってるわ」





竜二の肩を叩くと健一は店内に戻って行った。






「お幸せに」






竜二も流し目のままドアの向こうへ消えていった。
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