どの世界にも年末恒例の行事があります
ヨガの世界にもあります
何年前から始まったのかは確認できませんが、
もうずいぶんと定着してきている
108回太陽礼拝
というものがあります
太陽礼拝というのは言葉の通り
太陽に向かって礼拝していた所作です
ヨガのアサナ(ポーズ)の中の基本的なモノの
集合体・型(シークエンス)です
どのヨガの流派でも、多少の違いはある
ものの、大体あります
これについては、また後日書きます。
そのシンプルないくつかのポーズを
延々108回繰り返す訳です
日々の練習では、アシュタンガヨガですと、
太陽礼拝のAを5回、Bを3回くらいが一般的
この太陽礼拝108回を年末におこなう
イベントがとても増えています
年末以外でも、年始でも、あったりしますが、
年末が一番ポピュラーです
除夜の鐘を108回衝く感覚でしょうか
さて、ボクが注目したのは108。数字の方
除夜の鐘を108回衝いて煩悩を振り払う
108は煩悩の数
ここまでは誰でも知っているでしょう
でも、皆さんおもいませんか
なんで108なのって。
数字だから必ず意味や内訳があるハズだと
はい
では、内訳です
108の煩悩の、一番知られている内訳
人の五感に“意識”を加えた『六根』を、
それぞれ好(よい)・悪(わるい)・平(どちらでもない)に分ける。
6×3=18の煩悩となる
これが、浄(きれい)・染(きたない)に分けられ。
18×2=36の煩悩となる
これに、過去・現在・未来(前世・今世・来世)
の要素が加わり。
36×3=108の煩悩となり、はい出来上がり
煩悩の数の定義には色々な考え方がある
108というのは“とても多い”ことを示す数で、
必ずしも数は決まってないとか
時代や教義・宗派によって数はまちまちで、
少ないものでは3。多いものでは64,000など
そして煩悩。
自分を悩ませるもの、
心を乱すものが煩悩なら。
愛することさえも煩悩かもしれない
今日のボクの持論
煩悩よろしくOK
振り払うも振り払わずもOK
大いに悩まされ、
乱れればいいんじゃないですか
中途半端に乱れたものを中途半端に抑えることで、
何かを学び得ることができるのでしょうか
最近は麻酔のように、心のキズの痛みも
麻痺させるツールがたくさん流行っていますが
リアルなキズはドンドン化膿していって
いるんじゃないでしょうか
癒しや啓発は、一見自分と向き合って
開放していっているように見えても
ドンドン抵抗力を落とし自分をさらに
弱くしていっているケースが多く見られます
そう、人が本当に変わる時は
こんなんじゃダメだ!変わらなきゃ!
と決意したときではありません
このまんまの自分でいいんだと。
気付いたときです
自分を褒めてやろう。108回
自分のイイところを見つけてやろう。108個
人に本気(マジ)で惚れよう。108人
たとえそれが、煩悩でも。。。