何を撮っているんですか？
藤棚の下で
男の子に訊かれる夕方の
公園には小学生が沢山。
マンションの
隣の小さな公園の
杏の木を外出する度に
確認して
既に見ていた
その実と、藤の花を
撮りに行った１９日。
（小さいのも。）
昨夏からの宿題の、
杏の実る瞬間を見る、
は達成だけど
緑の葉に紛れる緑の実に
子ども達は気づいてない、
きっと。
（覚えよう。共に、公園の近くの
普賢象の花の咲くタイミング。）
ちなみに、
今春にお目見えした
あの名札を下げた杏の苗木では
（河津桜の近くにある、）
（植えられて間もない苗木。）
この少し前に
寄った時にはもう
丸々とした実がびっしり、
ぎゅーぎゅー。
（この公園の実も木全体では沢山ある
けど、いかんせんタイボクでして。）
公園の奥にあり
そろそろ咲いてるだろうと
勘で見に行った藤は
杏の木の影、
花房の数が少なめで
昨夏までの私が
存在に気づかなかったのも、
無理はない、けど
こちらは男の子にも
見えていたかも。
藤の次に
杏を撮ってる時はもう
何も訊かれなかったから
木を見上げて
撮っていること自体の
気持ちを訊かれていたの
だよね。きっと。
藤の花が
終わっちゃう前に
撮りたかった。
そう答えたら頷いて
遊びの輪に戻って行った。