それまでは
川下で
盛んな囀りに気づく事は
あってもすぐに紫陽花に夢中に
なっていた
気づいても
ゆったりと何羽もで
目の前に降りているのに
遭遇する事は
なかなかないよね。
とは言え、
やっぱりあった。
この地点ではないけど。
人も、自転車も、行き来し、
私と同じ高さから
私と同じように
見つめる猫がいて、
私はその猫の背中も含めて
遠まきに鳥を見ていた。
そういうのも全部
この梅雨の頃の散歩。
あの日の
私の背中を見ている
今日の私。
この日の
私の背中を誰かが見ていた
気が今ちょっとしたけど
それもきっと
今日の私ね。