梅雨明け間近 7月15日 ⑷ 小さな川 7月15日の小さな川。 とうとうその日が。 川岸に降りれば紫陽花の 低木が、視線の届く限りずっと 並んでた、はずが。 いえいえ、 木は、変わらなくあった。 くるんとカールした萼を持つ 紫陽花もいくつか変わらずあるわけで。 柿の実が、 落ちずに残っていた実に、 視線がすぐに行ったね、この日は。 一斉に刈り取られた紫陽花の低木は、寂しくて、 すぐに視線を上げたよね、この日は。