纏わりつくのは
衣(きぬ)のような
形態ではなく粒子、とは
身体の内深くで
知るところ。
段々と、
後から、
実感として。
そして
目覚めて
世界のどこかで
必ず途切れているのに
自分の周りだけ完全に
覆う粒子を夜から連れて
大きな川の、
すぐ後に向かう小さな川の、
身体の、
朝の岩にも花にも
動物、虫の、粒子の
またあるのを見つけた。
飛ぶより、
歩き回るより、
吸い付き、運び、
時折りその羽や足を
世界に投げ出す、事もなく
ただ忙しなく働く虫たちと、
まだ
お目覚め前の花。
7月15日(木)5時過ぎ
1人家を出ました。