帳(とばり) | あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

旧タイトル
あしたうさぎの朝ごはん ー野菜ごはん、ときどき、好きなこと。ー

足りないものを補い身体を整える朝ごはん・・・の事を書いていたけど、2020年から以外の事を書く機会が増えました。写真の著作権は放棄していません。ご使用ご希望の際はご相談下さいね。

 

 

 

 

まだ到底秋らしいとは呼べない

 

この10月の気温の中でも

 

夕方、買い物に出た時には

 

ふと寂しくなりました。

 

 

 

 

秋や冬は心が充実。

 

その中でも特に夜は心が

 

「丸く」「太く」なるような気が

 

して大好きな季節なのだけど、

 

 

その太い心に肉付けされる

 

感情の一つには「寂しい」も

 

含まれているのです。

 

 

(ふと、寂しく感じるのは

 そうでない時間もあるという事。

 健康な心の証。そしてその人を

 抱きしめるなら今ですぜ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家路を急ぐ。

 

そのせわしなさが秋や冬には

 

あるからか。その風景は

 

「お腹が空く」事ともリンクして

 

それも寂しさを呼ぶのよね。

 

 

 

9月3日(火)の朝ごはんは

 

一見すると「お家のカレー」。

 

(ピザに載せていたのはこれ。)

 

 

 

 

 

 

今年のお気に入りの

 

オイル、カルダモンパウダー、

 

てんさい糖、酢、塩・・・の

 

トマトマリネは

 

 

味も香りも甘いのでカレーの

 

お供にも良くて

 

 

(トマトの事、ちゃんと記事に

 してたみたい・・・。良かった。)

 

 

でも実は

 

カレーにもカルダモンがたっぷり。

 

 

 

 

 

この時は「日本のカレー」の感じに

 

粉(全粒粉、米糠)を使った

 

スパイスカレーで、

 

 

見た目は「ルー」を溶かした

 

カレーに見えるけれど

 

そのつもりで子供が食べたら

 

至極大粒のホールのスパイスが

 

ゴロゴロ現れて

 

びっくりする事でしょう。

 

 

(玉ねぎと人参、にんにく、

 ホールスパイスを菜種油で炒めて、

 粉類を振り入れてまた炒めて、

 ベジブロスで伸ばしたら

 緑豆とパウダースパイス。最後に

 塩。日本のカレー。スパイスは

 もう手当たり次第に色々と。)

 

 

 

 

 

 

そうそう。

 

太く丸くなった「大人」は、

 

 

かぼちゃの種のようなカルダモンや

 

「ねじ」のような形のクローブを

 

ガリッと噛み締めながら

 

食べるのですよ。

 

 

そうして不意に

 

カルダモンやクローブの香りが

 

口から鼻に広がるのを

 

ドキドキしながら楽しむのですよ。

 

 

(刻み海苔で旨味を足す。カレーが

 旨味軽め、さっぱり気味なので。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の帳(とばり)は降りて

 

ただ遠くに商店の灯りと

 

帰りを急ぐ人の影がまだいくつも

 

見える頃。

 

 

 

 

「側にいた人が今はいない。」

 

 

普段なら忘れているそんな事も

 

 

1 夜空と

 

2 この季節だけの風の匂いと、

 

3 暗い道を経て現れた自分の家の

 

  ある建物の灯り

 

 (自分の家だけど昔とは違う場所)

 

  に近づいた時の既視感。

 

 

この3つが揃った瞬間に気づくよ。

 

五感って怖いよ。

 

 

 

 

 

だからって後戻りは出来ない。

 

ただ、今感じている

 

その寂しさを大事にして。

 

 

 

(一昨日の縫い物はワイドパンツ。

 中学の家庭科で使った辛子色の

 ミシン糸を使い終わり、途中で

 新しいのに変えました。)

 

 

 

 

秋分 末候 水始めて涸る

 

 

 

 

一昨日の夕方の買い物は

 

(紫蘇の)餃子のつもりで買った

 

分だけでは足りなくて

 

ひき肉を追加で買いに行ったのです。

 

 

 

(「小豆家の豚ミンチハンバーグ」

 

 酒粕で代用して作りました。)

 

 

 

 

 

顔を拝見した事のない方のお宅の

 

「母の味」のエピソードに

 

郷愁を感じて真似してみる時代が

 

来るなんてね。

 

 

時代についていけないようで

 

でもちゃんと優しくその恩恵を

 

預かっているね。

 

 

 

(子どもの頃パンがあまり好きでは

 なかったので「朝カレー」が好き

 でした。今もカレーの日が多いの

 はまた別の理由からですが。)

 

 

 

 

 

 

 

 

秋や冬の

 

寒い場所から暖かい場所に

 

帰る瞬間の

 

暖かさを感じる時にこそ

 

 

身体の一部が欠けているような

 

でもなぜだか不思議に

 

満ち足りているような不思議な

 

寂しさを知るんだな。

 

 

 

それは大人の証拠(あかし)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金木犀の

 

「以前にも感じた事がある」香りを

 

待ちわびる私の鼻は、

 

実際より早く

 

ー今週の始めにはー

 

それを感じています。

 

 

 

 

五感って怖いけど凄いんだよ。

 

 

「寂しい」と

 

快晴の空の下が似合うその花の

 

「心地よい」香りが

 

”今年も約束通り”にやって来たら

 

 

その後やがて訪れる空気の恐ろしい

 

冷たさにももう観念出来るのを

 

知っているから。

 

 

(ついでにその後に

 

 春が来るのも知ってるし。)

 

 

大人は毎日こうやって

 

頑張っていくんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあそして今日。

 

 

洗濯機の音とテレビの声と

 

テレビの前で繰り返される

 

鼾(いびき)。

 

朝ごはんを食べてから

 

週末恒例の「寝だめ」をしている

 

大きな人が起きました。

 

 

お腹はとても空いたけれど

 

あの日のような「帳」は降りません。

 

 

 

 

 

 

 

 

「夏空」とはちがうけど眩しいね。

 

台風過ぎた真夏の気温の中

 

最低限の身支度を整えに参ろうぞ。

 

 

今、昇る帳(とばり)かな。

 

髪の毛を切りに行きましょう。