うさぎはん・うずめちゃん 3 | あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

旧タイトル
あしたうさぎの朝ごはん ー野菜ごはん、ときどき、好きなこと。ー

足りない物を補い身体を整える朝ごはん・・・の事を書いてたけど、20年から朝散歩の事等を書く機会が増えました。写真の著作権は放棄していません。ご使用ご希望の際はご相談下さいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

秋になりました。

 

 

前日までも聞こえていた筈の

 

蝉の声までが、

 

急に涼しく感じた8月7日は

 

立秋。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は雨で川の水が増しています。

 

暦通りの涼しい風も吹いています。

 

 

そして台風が近づいています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日(今週)のうちにこの記事が

 

アップできてよかった!

 

写真は昨日と同じタイミングのもの。

 

 

3月に行った宮崎旅行

 

1日目(2日)の夜

 

宿の方の車で高千穂神楽を観に

 

連れて行っていただきました。

 

 

(それぞれの宿から座布団を抱えて

 行って、畳の上に座って観ました。

 話しかけるのは恥ずかしいような、

 でも一体感を感じるような・・・。)

 

 

 

 

高千穂の緑と赤の” 御幣 ”は、

 

白だけのものより、

 

 

神様たちにも人と同じ血が通うような

 

錯覚を覚えさせ、

 

これまで私が抱いていた姿よりも

 

ずっと人間臭い、

 

楽しいものに感じました。

 

 

 

 

 

緑や赤の向こうにちらちらのぞく

 

神様たちの姿。

 

その舞いの物語からもわかるように

 

決して優等生ではないのだけど、

 

その完全な存在などではない

 

それぞれの際立った個性まで

 

より一層明るく楽しく

 

彩られているようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

(手力雄の舞・・・たぢからおのまい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤子・緑子とはよく言ったもので、

 

またこの2色がちらちらと

 

視界に入る様子は

 

稚児の着る衣装のような

 

無邪気さも呼ぶからか、

 

神様をぐっと身近な存在に

 

感じさせます。

 

 

 

結界の意味はもはやないのでは

 

ないかというような

 

おおらかな印象を受けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

あちら側(神様)とこちら側(人間)

 

の境などなくて、

 

 

 

あなたの隣にも、

 

私の隣にも、

 

草の陰にも、

 

神様はいます・・・

 

 

 

というようなね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4つの舞だけをダイジェストで観ます。

 

 

 

冬場の

 

冷たい空気で凍えるような戸外で

 

一晩中続く舞を観るのとは

 

 

それはちろんちがうのだけど、

 

(細女の舞・・・うずめのまい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・例えば

 

どの方向からも見られる中で舞うのと、

 

このように舞台の上で一方向から

 

観られる環境で舞うのとは

 

 

舞い手にとっても観る側にとっても

 

体に受ける視線やそれにより緊張感から

 

言うだけでもちがうわけです。

 

 

 

 

 

 

             (私たちに見せるためのものではなくて、本来は奉納するもの。)

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、本当によかった。

 

それを観たかったのです。

 

普通に暮らす人の身体に、

 

もちろん訓練は必要だけれども

 

ゆるやかに染み付いたもの。

 

 

私はこれを観たいから

 

高千穂に行ったのです。

 

 

 

 

 

 

きっと次の代の舞い手に

 

忠実に伝えることをよしとして・・・

 

 

(そこの基本はお能なんかと

 

 同じといえば同じかな?)

 

 

だけどどうしたって前の代の方と

 

まるっきり同じに

 

できるわけもなく・・・

 

 

(そこもお能と同じと言えば

 

 同じだけどお能のほうは

 

 そこからの修練や鍛錬の度合い、

 

 かけることのできる時間は

 

 一生の仕事としてやっているから

 

 並外れた量で、

 

 たとえ同じ身体性を持って

 

 いなくても、

 

 同じ形にならなくても、

 

 完成度の高いものを目指すことが

 

 できる・・でしょう?)

 

 

 

神事として他の仕事も持ちながら

 

伝えてきたものは

 

何代も伝わるうちに

 

自然に違ってきた部分も

 

多くあるでしょう。

 

 

(歌舞伎は・・「・・・」だけど、

 能や文楽が好きです。

 だけどこちらはそれよりかは

 もうすこし『土着的』な世界のもの。

 だけど観たかった理由は

 ただ「土着的」なものへの興味では

 なく、

 長い年月伝えられてきて

 削ぎ落とされた末にあるそれは・・・

 美しいだろう、たくましいだろう!

 ・・・ということ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日の記事でまちがえちゃったのだけど

 

上の写真の扇子を持っているのが

 

「うずめちゃん」でしたね。

 

 

ごめんなさい!

 

(すでに訂正しました。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日の丸の扇子を

 

手にしているいる人=滑稽。

 

 

そのイメージは

 

細女(うずめ)ちゃんの踊りが

 

元なのかな?

 

 

無表情に近いような・・・むしろ

 

悲しげにも見えるお顔だけど、

 

(動きによるのだろうけど)

 

『・・・面白おかしく舞い、

 

 天照大神を岩屋より

 

 誘い出そうとする 』舞なのだとか。

 

 

 

 

 

(出てきてくれるかどうかも

 

 わからないのに

 

 一生懸命、夢中で踊っているから、

 

 それは滑稽にも思えちゃう・・

 

 という風にも見えてしまいます。)

 

 

 

 

 

(戸取の舞・・・ととりのまい)

 

 

 

 

そして今度は、

 

岩戸の戸の位置がわかったので、

 

力でその戸を取り除いて舞う力強い姿。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・

 

よよよよよ。

 

 

出てきました!

 

イザナギとイザナミ。

 

円満夫婦の舞。

 

 

お酒も作って楽しく飲んで、

 

抱擁して・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

                                    (仲良し!)

 

 

 

 

 

 

 

 

イザナミさん。

 

お顔が、Kちゃんに似ているのです。

 

 

 

 

 

 

 

Kちゃんに初めて会った

 

(幼稚園の)頃から

 

会えば、顔を見れば、

 

まず第一に感じていた

 

柔和なもの。

 

 

それが年とともに磨かれていって、

 

気づけばイザナミさんに

 

「そっくりさん」。

 

 

(ちなみにこの写真のイザナミさんは

 Kちゃんのお母さんに似ています!)

 

 

 

 

 

 

高千穂の御幣に見られる「緑と赤」は

 

私が常々(つねづね・・・・って

 

まだ数回かな?)

 

「ドキドキする!」と言っている

 

「セクシュアルな意味」では・・・

 

とりあえずはないようです。

 

 

 

 

 

でもいろいろな解釈があるようで

 

 

緑・・・水、緑、天上界・・・。

 

赤・・・火、太陽、大地・・・。

 

 

それぞれの組み合わせもいろいろの

 

ようで、

 

 

「なんておおらかなんだろう」

 

と思うと同時に、

 

「どんな意味を持たせることの

 

 できる緑と赤ってすごい!」

 

とも思って、

 

 

 

ではいっその事、

 

私の「セクシュアルな意味」案も

 

加えてみても

 

いいのかなあ・・・なんて。

 

 

 

 

 

 

(そういえば女性は低い声の男性に

 

 惹かれるものだと、

 

 今朝の新聞に書いてありました。

 

 クレイジーケンバンドのケンさんの

 

 低い声に耳を傾けたいのは、

 

 「ドキドキ」のせいも

 

 もちろんあるな。

 

 でもそう言われると、年を重ねて

 

 高音の聞こえがよくなくなると、

 

 ・・・おばあちゃんたちには

 

 ケンさんの声はモテモテだ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立秋。

 

昨日が今年初めてだった

 

つくつくほうしの声は

 

今日はもうしません。

 

 

でもまたぶり返す暑さをむかえた

 

その次は

 

今度はつくつくほうしばかりの合唱が

 

戻ってくるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑と赤の季節をすぎて、

 

これから白へと向かうあたりか。

 

 

 

今日は、

 

座布団を抱いて夜道を楽しく向かった

 

あの日のこと、

 

 

神様にうんと近い、神様がうんと近い、

 

高千穂の事を思い出しています。