洗面所脱衣所を
「コックピット」だと思っています。
台所とここは火と水の場所で、
火と水の気がうずまく。
生まれはきっと「火」（ピッタ）と「水」（カパ）の人だと思うから、
ここも台所と同じように
活気のある生活の中心になりますように・・・。
今は「風」がふくような状態の私が、
この場所にいれば本来の自分にもどれるような、
どこかがちゃがちゃ、ごちゃごちゃしたような、
見ているうちに吹き出してしまうような、
生活の中で生まれるクスクスの種が
たくさんつまっている場所だといいなあ、と
思っています。
１２月になると酒屋さんのワイン箱の在庫が増えることを、
今年、経験から知りました。
ネットでのお買い物だったのですが、
急に流通量が増えますね。
箱のことも長く迷ってきたけれど、
おかげで、ふたつあるここの大きな鉢植えも、
小さい方はこうして箱にのせて
底上げしてあげることができました。
洗濯物用のかごを載せている台。
ウォームグレーの板４本が、
こたつを分解した時に出た廃材の
「 囗 」くにがまえ・・・の部分。
これはオルネドフォイユのペンキ
『 Warm Gray（ウォームグレー）』で塗りました。
台所まわりのもうずっと使ってきた小さな家具たちの塗り替え。
白のほかには
これを使ったものがいくつかあります。
ずっと手もとに持ってきた、
国籍も時代も違うものたちをつめこんだら、
元気を詰め込み・・・すぎた場所に
なることはしかたのないことだけど、
懐の深いメンバーにもいて欲しいもの。
うん。
いろんな白、と
『 Warm Gray（ウォームグレー）』が
繋ぎの役目をしてくれますように・・・。
家の中に３箇所だけあらかじめ色を配置した場所があって、
壁は深い紺色にしてもらいました。
この空間には
寒色や無彩色のものだけではなくて
赤や赤紫色のものも置かれているのです。
どれもそれを手にした時にとても気に入って、
今も手放せないもの。
全てを受け入れてくれそうな、
この夜空のような深い「紺色」と
あとから少しずつ足していった雪の「白」。
巻きスカートだったのをほどいた布を
洗濯機にかけています。
牡牛座は、どこかに生活感を求めるのだそうです。
高いビルなど、
地面から遠く離れた土に触れられない場所は苦手なのですって。
「生活感」
そういえば、この言葉もここに越してくるまでに
何度も口にした気がするなあ。
１５年選手の洗濯機もチラリ。
その理由はここにあるのです。
白い板は、
夏場の食卓に時々登場した天板を作った時の
端材です。
（その天板は冬の今は、
こたつの本体とこたつ布団の間にはさまっています。）
天板を作る時、端材も同じように塗っておきました。
焼いた杉板（真っ黒になって、年輪が浮き出ている）を、
水ですすを洗い流して乾燥させたあと、
クラック塗料を塗って、
そのあと、白いペンキを塗りました。
食卓であることを考えてこの白いペンキはミルクペイントのもの。
水色の板は押し入れで使っていたすのこをばらして、
塗装したもの。
これはもとは、この外のベランダで
お風呂の目隠しにするために、
オイルステインと墨汁を混ぜたものを塗った後から
絵を描くようにして水色やグレーや、
そのほかいろいろの色を塗ってエイジングしたものでした。
バスタオルや私のかっぱは
ここにかけて乾かします。
上の棚の水色に塗ったすのこの板たちを
裏側でつなげていた材は、
松野屋で買った洗濯バサミと組み合わせて、
欲しいなあと思っていたイメージの物干しに。
水やりに
ベランダに出る時にも
首をちょっと曲げて、
垂れ下がったバスタオルをよけて通らなくては
いけないのですけれどね。
それもこの「コックピット」に詰まった
生活感という名の
ウキウキの種・・・・
じゃなくって
クスクスの種のひとつです。