国際結婚20年目だよ -20ページ目
病院に到着すると、
多くの患者でごった返していた。
その患者の中を通って、夫に頼まれた
友人はどんどん私を連れて
病院の奥の方にすすんで
いった。
処置室のようなところで
座らされ、医者来るまで待つよに
看護師らしき女性に指示された。
コンクリート張りの
あまり、清潔感の感じられ
ない冷ややかな部屋で、
ビニールのツルツルしたベッドに
一人ポツンと座っていた。
すると、ダンディな中年男性医師が
現れ挨拶もそこそこ、私の指を見て
「日本人はもっと利口だと思ってけど、
キミはバカか?なぜ、こんなことに
なるまで病院に来なかった?」
と、いきなり叱られ、
看護師に滅菌セットを準備させ、
「ちょっと痛いよ」
と、麻酔注射を指に打たれて
指の患部の切開が始まった。
その後、消毒とガーゼ交換のために
何度かこの病院に通ったが、
抗生剤の内服薬も効果を発揮
したのか、順調に良くなった。
この時、既にネパール生活も
半年を超え、毎日ダルバートの
生活で栄養が足りていなかった
こともあると思う。
病院の医師が私を叱ったのも
今ならよくわかる。
もしかしたら、取り返しのつかない
大きな病気になっていたかも
しれない。
私は毎晩、右手小指の膿を
自分で出し、消毒を続けたが、
翌日には膿はまた溜まり、
痛みが続く。
ネパールの家族は、
→夫の兄たち
「日本人は神経質だからな〜
勉強しすぎの、鉛筆もち過ぎ
じゃないの?」
と、わけの分からないことを
言われ相手にされず。
夫には、早く病院に行けと
言われたが、ネパールの病院に
行くのもどうかとウジウジ
していた。
すると、指の痛みがどんどん広がり
右腕全体に鈍痛を感じるように
なり夫に言うと、直ぐに
知り合いの医者に連絡してくれた。
そして、ネパールの友人のバイクの後ろに
乗り、バグバザールにあった
カトマンズ モデル ホスピタル
に連れて行ってもらった。
30年ほど前、ネパールに長期滞在中、
大病して入院にはなったことは
ないが、ちょこちょこ病気には
なった。
当時のネパールでは赤痢やチフスは
ふつうだったし、私も、強烈な下痢に
なった。
正露丸を飲んだら、正露丸が
お尻から出てくるという、
人間ガチャポン状態になったことも
ある。
それよりもヤバかったのは、右手の
小指の爪の生え際に小さな傷を
作った時だ。
その内、治るだろうと思って
いたら全く治らなかった。
日本から持参した、
消毒液を毎日つけたりしたが、
一向によくならない。
それどころか、悪くなる一方で、
膿が溜まるようになってきた😨😨

